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<title>ハム番日記</title>
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<title>同じ丸刈り頭だけど…</title>
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<summary type="text/plain">　日本ハムの担当になり、中田選手をメーンで取材していると、何かと僕の周囲も変わっ...</summary>
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<![CDATA[<p>　日本ハムの担当になり、中田選手をメーンで取材していると、何かと僕の周囲も変わってくる。初対面、もしくは久しぶりに顔を合わせる先輩や知り合いに「署名で名前は知っている。よく見ているよ」だとか「毎日大変だね。がんばってるな」と声をかけられる。でもがんばっているのは、僕ではなく中田選手だ。キャンプ初日の砂浜弾や阪神戦での鮮烈デビュー弾など、原稿は彼の活躍があればこそ。グラウンド上での表情は普段とはガラリと変わる。その姿を見ると自然とワクワクしてしまいます。</p>]]>
<![CDATA[<p>　さて、そんな彼に、僕はある“疑惑”をかけられてしまった。彼と同じく丸刈り頭の僕に向かって「（自分の）マネしたんすか？」。</p>

<p>　いやいやいや！　キミとは会ったときからこの髪形ですから。というか、もう５年ほどずっとこの頭です。</p>

<p>　当然のように否定した僕ですが、彼はお構いなし。翌日から、何かにつけて「この人マネしたんですよ」と周囲に言いまくる。こうなれば僕は完全に劣勢だ。否定すればするほど深みにはまるあり地獄。いつのまにか「中田選手のマネをして丸刈りにした記者」という空気を作り上げられてしまった。</p>

<p>　そして追い打ちをかけるように「一緒に日サロ行きます？　白いの格好悪いっすよ」とも（言っておきますが、僕だってそんなに白い方じゃないんです）。しかも、色黒になったら、また「マネした」って言うクセに…。</p>

<p>　野球をしている際の真剣な表情と、それ以外の「いたずらっ子」のような表情。両面が彼の魅力だと思う。それが原稿を通して、少しでもファンに伝わるように努力していきたいと思っています。</p>]]>
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<title>小さな記事でも</title>
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<modified>2008-02-14T11:07:47Z</modified>
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<![CDATA[<p>　何げない選手のひと言に救われた気がした。今、選手たちは名護キャンプで汗を流しているが、シーズン中よりも、ゆっくり会話できる時間が多い。名護市内で行われたイベント中に、励みになる言葉をもらった。その選手は思ったことを口にしただけだろうが、心に残っている。</p>]]>
<![CDATA[<p>　昨年から１月にかけて、何人かの選手、スタッフから同じような感想を聞かされた。「最近、新聞が面白くないよね」。注目ルーキー中田に関する大々的な報道が連日、紙面をにぎわせるようになったことについてだった。もちろん中田を否定しているわけではなく「他にも若い選手がいっぱいいるでしょ」という思いだった。</p>

<p>　確かに「中田」の見出しが連日のように紙面に躍ったし、今でも躍っている。報道側から言うと旬なものを題材にするスタンスは、当然だ。それを願っているファンも多い。実際、中田は面白いキャラクターだ。乗用車の助手席に乗り、座席を後ろにずらそうとしてリクライニングを倒し自分で驚く姿は、言葉がなくても周囲を笑わせる。見ているだけで、ここまで楽しい選手は少ないだろう。</p>

<p>　ただ、その一方で、他の選手を記事で紹介したいという思いもある。２月のキャンプに入ってから、日本ハム関連では「中田時々ダルビッシュ」のようなトップ記事が続いているが、読者の中には中田、ダルビッシュ以外も読みたいと思う人がいて当然だと思う。旬な素材、注目人物を紹介しながら、他の題材も記事にしたい。そんなジレンマを感じている。</p>

<p>　そんな中、救われた気がしたのがこの言葉だった。「中田ばかり？　う～ん、まあね。でも、若い選手はこんな小さい記事でもうれしいもんなんですよ。それが今後の励みになりますから」。「小さい記事」という時に右手の人さし指と親指でサイズを示しながら話してくれたのは、高橋信二捕手だった。</p>

<p>　プロ１２年目で下積みも長かった選手だけに、自らの経験を重ね合わせての思いだったと推測できる。新背番号２を背負う捕手のひと言は、こちらの方が励みになった。小さい記事でも、自信を持ってどんどん書けたらいいなと思わせてくれた。</p>]]>
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<title>梨田監督と始まった５年目</title>
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<modified>2008-02-10T04:18:59Z</modified>
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<summary type="text/plain">　名護キャンプの取材をして今年で５年目。計５カ月をここで過ごしている計算になる。...</summary>
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<![CDATA[<p>　名護キャンプの取材をして今年で５年目。計５カ月をここで過ごしている計算になる。感覚には個人差があるだろうが、長い。ともに仕事をする担当記者の顔ぶれは大きく変わりはしたが、すべてが、もう見慣れた光景だ。街並みや商店、ひいては球場へ日参する名護市の関係者の面々、私生活？　においては、かつてよく通っていたスナックで働く女性従業員の方々のラインアップ…。フラッシュバックしたような錯覚と闘うような、いい意味でも悪い意味でもマンネリ化した日々を過ごしている。</p>]]>
<![CDATA[<p>　個人的に大きく違うと思っていることが、背番号「８８」の主だ。ヒルマン監督から梨田監督へ－。取材していて、まず返ってくる答えが英語ではなく日本語。これまでは通訳を介していたが、英語がまるで理解できない私にとっては、直接の「会話」が可能な状況になった。逆に言えば、こちらの考え、思い、感情もダイレクトに伝わるということ。ヒルマン監督は積極的にマスコミへサービスしてくれる方だったが、梨田監督も同様。取材での接点の多さは変わらないが、ただ日本語同士の「キャッチボール」ができる点で、新鮮な感覚で取材をしている。</p>

<p>　キャンプがスタートして１０日。昨季まで弊紙の評論家だったため、その時に数度、あいさつはしたことはあるが、ほぼ初対面に近い。温厚でダンディで、紳士的なイメージを持っていて、それは今も根本の部分では変わらない。ただ新しく感じたのが、かなり熱い勝負師だといういうこと。基本の返答は、ダジャレがお得意なようにウィットに富み、また周囲を気遣っているような場合が多い。ただ時折、激しい言葉が出てくることがある。ちょっと激しすぎて？　紙面にしていないコメントが多いので割愛するが、ユニホームを着て、グラウンドでの本当の姿は、きっとその「一面」の方なのだろう。</p>

<p>　４年ぶりの監督復帰。話題をさらっているのはルーキーの中田翔内野手。少し影が薄いと言っては失礼だが、日本ハムは北海道移転５年目で、初めて日本人監督を迎えた。コーチ陣の顔ぶれも、大きく変わった。主力選手の田中幸、金村と投打の大黒柱がいなくなり、今では稲葉や森本、ダルビッシュへと代替わりした。新生日本ハムを操縦するのは、梨田監督。低迷球団ではなく、リーグ連覇球団を率いるという珍しいケースに、どう対応し、カラーを出していくのか。取材する側も、いつの日か本音を聞き出せるように、１年間、しっかりと梨田監督と向き合っていきたい。</p>]]>
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<title>中田にしてやられた…</title>
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://blog.nikkansports.com/baseball/professional/hamban/05honma/20080203.html" />
<modified>2008-02-02T23:54:38Z</modified>
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<summary type="text/plain">　記者は原稿を書くために取材をします。対象となる選手に話を聞きに行き、面白いネタ...</summary>
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<![CDATA[<p>　記者は原稿を書くために取材をします。対象となる選手に話を聞きに行き、面白いネタや裏話、苦労話などを聞いて、原稿の材料を増やしていくのです。基本的には口下手な僕ですが、会話が楽しく、もっと話をしたいと思う選手もたくさんいます。</p>]]>
<![CDATA[<p>　キャンプに入り、相変わらず世間の話題を独占中の中田翔選手もその１人。オーバー気味の体重を心配した際には「デブで動けたら最強だと思っています」。ダルビッシュの「法律に従って」という教えには「“経験してるだけあって”そういうことを言ってくれてると思う」と、おもしろ発言で僕らを楽しませてくれています。</p>

<p>　高校を卒業したばかりの１８歳を相手にしているとなれば、会話の主導権を握るのは報道陣側なのが一般的。ですが、中田だけは例外。それどころか、恥ずかしながら完全にイニシアチブを握られています。</p>

<p>　先日のことでした。練習の合間にこちらに向かってポツリと「自分、太ったっすかね？」。特にそうは感じなかった僕は「動きを見ていたらそうは思わないけど…。体重増えたの？」と返答。すると「いや変わってないですけど…」とうつむいてしまいました。</p>

<p>　少し体が重たいのかな？　それを気にしてるのかな？　と心配になりましたが、彼はやはり僕の何枚も上手でした。練習後に先ほどの会話について聞くと「あれは『むしろ痩せたんじゃない？』っていう言葉を待ってたんですよ。（記者として？）まだまだっすね」とニヤリ。完全にしてやられました。</p>]]>
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<title>小柄でも大きな野望持つ村田</title>
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<modified>2008-01-28T05:40:44Z</modified>
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<summary type="text/plain">　大物ルーキー中田の器の大きさには感心させられるが、こっちの新人も負けていない気...</summary>
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<![CDATA[<p>　大物ルーキー中田の器の大きさには感心させられるが、こっちの新人も負けていない気がする。大学・社会人ドラフト４巡目で入団した村田和哉外野手（２２＝中大）だ。新人合同自主トレ中に力強くこう話してくれた。「やっぱり何でも一番がいいですからね。中途半端は嫌なんで」。身長の話だ。</p>]]>
<![CDATA[<p>　球団に伝えた登録身長は１６５センチ。体格のいい選手がそろっている球界で、最も低い数字だ。１６２センチの中日鎌田圭司内野手が昨季限りで球界を去り、新入団でいきなりランキング１位に座ることになった。育成選手として今季入団した楽天内村賢介内野手が１６３センチだが、支配下登録選手になるまではＮＯ・１といえる。</p>

<p>　本人にとっては、決してうれしい話題ではないはずだ。実際、小さいころは劣等感があったという。「最近の嫌な思いは？」との質問には「飲み会とかで背が高い男性が好きという女性に出会ったとき。ちくしょう、バカヤローって思いますよ」と豪快に笑う。今ではネタにするくらい、受け入れている。</p>

<p>　その身長だからこそ、できることもある。「体が小さい子どもたちに、自分が活躍することで、できるんだぞって伝えたい」。体の大きさに恵まれてない未来の野球選手に対し、体を使ってメッセージを送りたいという思いがある。「何か１つでも長所があればできる」。１軍で活躍することが、そのままエールになると思っている。</p>

<p>　村田にとっての「何か１つ」は足だ。５０メートル走５秒７の俊足が何よりの武器になる。「走攻守すべてにおいてのスピードを見てほしい」。１９６センチの長身ダルビッシュ、１００キロ前後の中田が活躍するのもプロらしく豪快だが、１６５センチ、６５キロの村田が大活躍する姿もまた、心地いいはずだ。</p>

<p>　これから最も気になってくるのは、楽天内村の動向だという。「（支配下登録されて）出てきたら嫌だなあ。（自分の頭を）たたいて小さくしますか」。ジョーク交じりだが、何でもＮＯ・１でいたいという思いは強いようだ。小柄でも大きな野望、希望が詰まった村田の１日でも早い活躍を楽しみに待ちたい。</p>]]>
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<title>山田ＧＭの手腕に注目したい</title>
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<modified>2008-01-19T18:10:47Z</modified>
<issued>2008-01-19T18:07:02Z</issued>
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<summary type="text/plain">　注目の中田翔ら新人とともに、新たなステージに立った人がいる。山田正雄ゼネラルマ...</summary>
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<![CDATA[<p>　注目の中田翔ら新人とともに、新たなステージに立った人がいる。山田正雄ゼネラルマネジャー（ＧＭ）だ。ＧＭを３年間務めたヤクルト高田繁監督の後継として、重責を託された。前職はスカウトトップのアマスカウトグループのシニアディレクター。他球団のＧＭは監督経験者や現役時代の有名選手など「過去」が輝かしい人物が多い中で、その事例と比較すれば、「現在」の実績を評価された、異例の内部昇格と言えるだろう。</p>]]>
<![CDATA[<p>　達観した生きざまが、魅力だ。その過程には、数奇な人生がある。プロ野球選手としては投手、野手としてプレーをしたが大成しなかった。引退後、一般企業に就職した。営業だった。山田ＧＭの説明によれば、衣料メーカー。しかも男性用下着を売る営業マンだった。「パンツを１枚売って、利益が１円という世界だった」と、華やかな世界から激変した当時を淡々と振り返る。量販店などに営業をかけ、少しでも商品を卸す。そんな毎日だったと、事もなげにいう。</p>

<p>　その会社の社長には、ある年数を経過した時に、こう伝えられたという。「あと○年頑張れば、きっといいことがある」。ちょうど１０年後の転機を“予言”していた。山田ＧＭは「本当にそんなことがあるのか、と思った」。営業マンとして節目の、そのちょうど１０年目、日本ハムからスカウトとして勧誘された。その時には、成績優秀な敏腕営業マンだったが、カムバックを決意した。当時の名残だろうか、年下の担当記者を呼ぶ時は、すべて「○○さん」と必ず敬語だ。体育会系の上下関係が重んじられる球界では、ちょっと珍しい。</p>

<p>　話は横道へそれたが、辞表を提出した直後、その恩師でもある社長に頭を下げられたという。「お前にこのビルを建ててもらった」と、立派な社屋を指さされて、逆に感謝された。その最後のあいさつを終えて、ビルを出た時に自然と体と心がシンクロし、ある行動に出たという。道路にひざまずいて、そのビルへ向かって土下座をしたのだそうだ。しかも深々と頭を下げたと、山田ＧＭは目じりを下げて笑いながら回想する。「周りの人（通行人）は変なやつがいると思っただろうね。でも、なぜかそうしていた。不思議なもんだよね」。</p>

<p>　スカウト時代は、周囲、他球団の仲間に迎合しない「一匹おおかみ」だった。勝負をかけているような選手は、球場のバックネット裏の定位置と言える“スカウトだまり”で視察はせず、ほぼ１人、違う場所、角度からお目当ての選手をチェック。スカウトの間では「忍者」との愛称があるほど神出鬼没な活動で、異彩を放った。選手としての才能は第一だが、記者顔負けの取材力で、周辺から人間性も調査。誰にもこびることなく、たった１人で、すべての道を切り開いてきた。正義感が強く、手法が違う他球団のスカウトともたびたび、衝突したという逸話が幾つもある。</p>

<p>　そんな狭い世界に染まることがなかったから今、次へのステップが開けたのだと思う。新しいＧＭ像を作りそうな、手腕に注目している。</p>]]>
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<title>中田君は体も心も大きいんです</title>
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<modified>2008-01-15T05:41:44Z</modified>
<issued>2008-01-15T05:40:32Z</issued>
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<summary type="text/plain">　中田翔は大きい。１８２センチで１００キロもあるのだから当然なのだが、そうではな...</summary>
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<![CDATA[<p>　中田翔は大きい。１８２センチで１００キロもあるのだから当然なのだが、そうではなくて人間として大きいということ。２９歳にもなって、態度の悪い駅員さんと“ちょっぴり”口論になってしまう僕とは比べものにならないほど…。</p>]]>
<![CDATA[<p>　鎌ケ谷では寮と球場の往復時に、サインを求めるファンに必ず囲まれる。週末ともなればその数は１００人を超えるのですが、中田は全員にサインをしてから引き上げます。「朝早くから待っていてくれるしありがたいです。毎日来てくれてる人もいるんですよ」。イヤな顔１つしないのです。</p>

<p>　ファン交流会が行われた１３日は、約５００人のファンが集まりました。「さすがにこの数は…」と表情を引きつらせたのは球団関係者。レッドソックスの松坂は西武に入団した１年目、サインのしすぎでけんしょう炎になったというエピソードもあります。けがをされても困るという理由で、この日はスタッフが完全ガードで送迎しました。でも中田がその後「（サインを）したかった」と悔しがっていたのが印象的でした。</p>

<p>　僕たち報道陣への対応もそうです。毎日、毎日後を追われ、質問攻めにあうのはいい気分ではないでしょう。「おまえが言うな」と言われそうですが、その気持ちはよくわかっているつもりです。だけど中田は「注目してもらうのは自分の力になっています」と快く対応してくれるのです。これには球団スタッフの指導も関係しています。大渕スカウトは新人選手の講習会で「メディアの向こう側にはファンがいるということを忘れないで」と話しました。新聞は選手とファンをつなぐ１つの媒体。同スカウトの教えはありがたくもあり、そして、だからこそ僕も、責任を持って原稿を書いていかなければと改めて思っています。中田の紙面は特に“大きい”ですから。</p>

<p>　超大物ルーキーとともに過ごす１シーズン。僕も今から楽しみにしています。</p>]]>
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<title>あの挑発的な発言の裏側</title>
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<modified>2007-12-29T06:17:26Z</modified>
<issued>2007-12-29T06:10:58Z</issued>
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<summary type="text/plain">　０７年、日本ハムだけでなく、球界の顔となったダルビッシュについて、最も印象に残...</summary>
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<![CDATA[<p>　０７年、日本ハムだけでなく、球界の顔となったダルビッシュについて、最も印象に残った出来事を紹介したい。パ・リーグのクライマックスシリーズ第５戦を翌日に控えた１０月１７日、挑発的な発言をし、そして勝った。心理戦を仕掛け、チームを２年連続の日本シリーズ進出に導いたが、強気発言の裏には、したたかな計算が隠されていた。</p>]]>
<![CDATA[<p>　２勝２敗で迎えた最終決戦で、舞台は札幌ドーム。のちに北京五輪アジア予選で両輪として日本代表を支えたロッテ成瀬が相手だった。注目の大一番に向けた前日練習後、約５０人の報道陣に囲まれたダルビッシュはこう言い切った。「向こうも大観衆なら多少、自分のピッチングができないと思うし、自分はできる。勝てると思います」。</p>

<p>　強気なスタイルはいつもだが、今季最も挑発的な言葉といえた。新聞などには発言が大きく取り上げられ、注目を浴びたが、きっちり有言実行した。３ランを浴びるなど４回途中降板の成瀬と対照的に、７回途中１失点。「緊張はなかったが…」と話した成瀬だったが、パ・リーグ相手に今季初黒星を、最後に喫してしまった。「あれは（成瀬の）心の乱れを引き出そうと、あえて言ったんです」。後日、いたずらっ子のように、ダルビッシュはにやけていた。</p>

<p>　こうも振り返っている。「先に成瀬さんが点を取られると、ダルビッシュがあんなこと言ってたけど、ホンマに自分の投球ができないのかな、という風になっていくじゃないですか。札幌ドームでは何かあるのかなって思っちゃうから。あの試合は、先制本塁打が出たときに絶対勝ったなと思いました。何があろうとも」。</p>

<p>　強気発言は思い付きではなく、取材を受ける前から“戦略”を練っていた。「強気で言っているように見せてるんですよ。オレ、もう勝てるよみたいに。自分はけっこう有言実行じゃないけど、今までそういうことをやってきたじゃないですか。最後は疲れていたし、あういうのは大事だと思う。あそこまで言う必要は全然ないんですけどね」。</p>

<p>　父ファルサ氏の教えの１つに「言動が注目されるが、有はそういう人生なんだから。球界のためになると思ったらどんどん言えばいい」という姿勢がある。この時ばかりは、その影響力をチームの勝利のために有効活用した。「挑発」「勝利宣言」などの見出しが躍った新聞を、ダルビッシュは「記事？　ありがたかったですよ」。不敵に笑った表情が今でも目に焼き付いている。</p>]]>
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<title>ある若手選手へひと言</title>
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<modified>2007-12-23T01:48:26Z</modified>
<issued>2007-12-23T01:34:13Z</issued>
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<summary type="text/plain">　一抹の不安、もどかしさを感じた１日だった。さらに若返る来季の動向が気になり、若...</summary>
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<![CDATA[<p>　一抹の不安、もどかしさを感じた１日だった。さらに若返る来季の動向が気になり、若手選手が多い千葉・鎌ケ谷へ先日、取材へ行ってきた。優勝旅行帰りの主力も含め、数人の選手がランニングなどで汗を流していた。球場までの道中、東武線の鎌ケ谷駅へ向かう電車内で、ふと目を奪われる人物がいた。日本ハムの、ある若手選手だった。</p>]]>
<![CDATA[<p>　派手なダウンジャケットに身を包み、髪形は茶髪というより、金髪に近いほど染められていた。しかもバリカンか何かで、オシャレ？　な切り込みが、頭部のところどころに入っている。球場には不似合いだから－、野球選手で体格が大きいから－などではなく、一般の生活シーンの中でも目立つほどのいでたちだった。潜在能力が高く、来季以降はもとより、将来を嘱望されている選手だ。</p>

<p>　２軍選手に定められた球団のルールでは、染髪が禁止だ。ではなぜ、その選手は規則を破っていたのか－。その日、球団関係者との雑談の中で説明していた理由の１つとして、数日後に実家に帰省するから、とのことを話していた。帰省期間は、球団関係者の誰にも分からない、からなのだろうか。その発言から、きっと自主トレのため鎌ケ谷へ戻ってくる時には、しっかりと黒に近い色に染めてくるのだろうと推察した。</p>

<p>　本人にもやはり、ルール破りの自覚があるようだった。その日の練習を見ていると、スケジュール的なものもあったのかもしれないが、他選手がいなくなった後に練習をしていた。防寒のための通常スタイルなのかもしれないが、ニット帽も目深にかぶっていた。髪形は、はた目には一切、分からなくして練習をしていた。私には、ごまかしている、または人目を避けているようにしか見えなかった。室内練習場への移動の時などもキョロキョロと挙動不審のように見えたので、きっと、そうだと確信もしている。</p>

<p>　実家へ帰って、友達を含め、年上、年下などいろいろな知人と会うことだろう。少なくとも、その時に接した人たちには、この姿が日本ハムのその選手、ひいては球団の「イメージ」にもなりかねないだろう。しかも野球は団体スポーツ。だがまずは投手対打者、１対１、正々堂々の勝負から、すべてのプレーがスタートする。個の強さが求められる部分は、個人スポーツとの種類の違いはあれ、重なる部分が多い。普段の生活で、たった数日間であれ、堂々とした立ち居振る舞いができない、この選手。大丈夫なのか、と思った。</p>

<p>　この日が、たまにしか来ることができない、今年の鎌ケ谷での取材の最後の日だった。ほかの多くの選手は、はつらつと来季へ向けての練習をしていた。そんな取材でのすがすがしい気持ちは、吹き飛んだ。しかも今季最後のブログになった。私は「部外者」で、余計なお世話ということは承知の上で、しかも華々しかった０７年のラストにふさわしい話題とは思わない。だが来季、外見だけではなく、心身ともに変身している、その選手の取材をしてみたいと思う。数年前に仮契約した時に取材したことがある。その当時はプロ野球選手になれることに喜び、大きな夢を抱き、純真に熱く語っていた。思い入れがあるから、あえて厳しく言いたい。</p>]]>
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<title>まじめにマイケル・ジャクソン</title>
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<modified>2007-12-17T06:11:46Z</modified>
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<![CDATA[<p>　全身をつかった強烈なメッセージだった。森本稀哲外野手が１０日、守備での活躍が目立った選手に贈られるゴールデングラブ賞の表彰式に出席。都内の高級ホテルで開催されたが、何とマイケル・ジャクソンの変装で現れたのだ。会場内が仰天したのは言うまでもない。</p>]]>
<![CDATA[<p style="float:right; padding-top:-1em;"><img alt="photo071217.jpg" src="http://blog.nikkansports.com/baseball/professional/hamban/photo071217.jpg" width="220" height="204" /></p>

<p>　オーダーメイドしたという赤色のレザーの上着に、赤色のズボン。「何言ってるんですか。地毛と地肌ですよ」と笑いながら語気を強め、最後まで自前であることを主張したが、ソバージュパーマのかつらを付け、顔や上腕までメイクする徹底ぶりだった。スタイリストさんが仕上げた、本気のスタイルだった。</p>

<p>　ゴールデングラブ賞のほかの全受賞者が、スーツ姿で登場しただけに、異彩を放った。立食の会場は、タキシードやドレスでもいいくらいの雰囲気があるフォーマルな場所。「こういう会でやるのは初めてなので大丈夫かなという不安があった」と本人が漏らしたように、まさに常識を打ち破る挑戦だった。</p>

<p>　実際、今回の会場も大爆笑よりも驚きのリアクションが大きかったように感じた。森本はパフォーマンスが１つの代名詞となっているが、今季も球宴でキックボクサーなどに扮した。だが、あくまでも球場内でのファンサービスだった。招待客、報道陣など３００人程度だった会場で、いつもの演出とは少し意味合いが違ったようだ。</p>

<p>　マイケルの姿をした森本が真顔でこう力説した。「マイケルになったというよりも、ゴールデングラブ賞がもっと注目されてほしい。守備をもっと重要視してほしいんですよ」。表彰式自体の注目度アップを狙っての“戦術”だった。１週間前から考え、「場違いかもしれない」という不安と格闘しながら実行に移していた。</p>

<p>　守備のこだわりが強いからこその“奇襲”だった。高校時代は遊撃手だったが、日本ハム入団以降に外野手に転向。「（００年に）１軍に初めて上がったのは守備固めだった。しばらくは守備で１軍に残れるかどうかだったし、守りで貢献できる、そういう存在でありたい」と熱く語ったのが印象深い。</p>

<p>　日本ハム関係者によると、ゴールデングラブ賞の主催者側も喜んでくれたという。見た目は「ふざけている」と言われても仕方ないが、単なる遊びだけでやっているわけではない。ちなみに、白色のソックスに黒色の革靴と、赤色の上下とミスマッチな足下だけは、最初から最後まで“まじめ”だった。</p>

<p>【写真】ゴールデングラブ賞の表彰式で、ただ一人だけ真っ赤なマイケル・ジャクソンに扮した日本ハム森本（撮影・神戸崇利）</p>]]>
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<title>ダル貴重な体験生かして</title>
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<modified>2007-12-10T04:57:39Z</modified>
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<![CDATA[<p>　北京五輪アジア予選の取材から１２月４日、帰国した。フィリピン戦をのぞけば、韓国、台湾戦とも見どころある展開。さすがに仕事を忘れることはなかったが、試合自体が面白かった。昨年のあまり熱気がないアジアシリーズをのぞけば、国際試合の現場は初めて。日ごろの日本ハム、プロ野球取材ではできない体験をした。</p>]]>
<![CDATA[<p>　それは２１歳にしてチームの、日本代表のエースのダルビッシュもそうだろう。記者の経験と一緒にはできないが今後、さらにレベルアップするためにも、いろいろな体験をしたはずだ。あの台湾戦の一時は逆転となる２ラン被弾。厳しい寒さに、慣れないマウンド。事実、関係者によればマウンドが高くてフィットせず、足、腰にかなり負担が掛かったままの投球だったという。</p>

<p>　個人的に思う一番の経験は、さらには球界のトップ選手との呉越同舟の生活だったのではないかと思う。主将のヤクルト宮本、投手キャプテンの巨人上原…。日本ハムにはいないタイプのリーダーシップがある選手の下で長期間、過ごす貴重な時間を過ごした。ダルビッシュは来季４年目とはいえ、名実ともにチームの顔。しかも若返りしている投手陣の中で、将来的に求められていくのがリーダー的役割だ。</p>

<p>　あくまで私見だが、現状では人格、性格的には武田久が、周囲の誰もが認めるような立場にいるという空気を取材をしていて感じている。人望も、おおらかさもあるように思う。特に来季は、そうなるだろうと感じる。選手はあくまで個人事業主。周囲との調和だけを図る必要はないが、大黒柱がしっかりしていないと、全体が機能しないことがある。順調にいけば数年後には、ダルビッシュが要職を担うべき存在に、きっとなるだろう。</p>

<p>　来年８月には北京五輪の本大会が行われる。順当にいけば選ばれ、またさまざまな体験をするだろう。今回の合宿では同期の西武涌井とほぼ毎日、行動。また同じパ・リーグで世代の近い、ソフトバンク川崎、ロッテ西岡と一緒に食事をするシーンを多く見掛けた。選手宿舎内の生活は分からないが、先輩から吸収すべき部分も多いと思うが、残念ながら今回はそういうシーンをあまり目にすることはなかった。</p>

<p>　ダルビッシュも１年ごとに先輩になり、後輩が少しずつ増えていく。自他共に認められるリーダーにふさわしい実績をこれからも挙げていくだろうし、またその「資格」を持つだろう。「球界の至宝」とも呼ばれる才能あふれる選手。日本代表のためにプレーした。それだけではなく、個人的にもすべての面でスケールの大きな選手になるきっかけに、今回の「星野ジャパン」の一員として過ごした時間を生かして欲しい。</p>]]>
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<title>“見えない敵”との格闘</title>
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<modified>2007-12-04T10:38:18Z</modified>
<issued>2007-12-04T10:32:36Z</issued>
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<![CDATA[<p>　リーグ優勝の余韻が残る中、来季に向けた新しい戦いがすでに始まっている。２年目の今季、フル回転した左腕武田勝が“見えない敵”との格闘をスタートさせている。大幅アップした契約更改の会見の席で「細かい練習に取り組んでいます」と、この時だけは表情を引き締めていた。</p>]]>
<![CDATA[<p>　細かい練習とは、自身のクセとの戦いだ。シーズンこそ中継ぎ、先発とフル稼働し９勝をマーク。だがクライマックスシリーズ、日本シリーズでは被弾を許すなど、白星を挙げることはできなかった。体の疲れ、制球ミスなどの理由はあるが、さらに感じたことは、投球フォームのクセが盗まれていることだった。</p>

<p>　日本シリーズ後の練習から、ぼんやりとした敵の攻略を熟考。まずは打者からの目線で見てもらうことに主眼を置いた。１１月上旬、五輪予選の合宿に向けた鎌ケ谷での自主トレ中、ブルペンでは小谷野、工藤らに打席に立ってもらい、自分自身の観察を依頼した。見えなかった敵が、バッター目線で少しずつ見えてきた。</p>

<p>　最初に指摘を受けたのは小谷野だったという。「フォームの途中で握りが見える」という答えだった。変則フォームだが、比較的大きな動きをするため、投げる直前、グラブを持つ右手とボールを握る左手が伸びた状態の一瞬に、打者から何の球種を投げるか見える瞬間があるという。</p>

<p>　自分では気付きにくかった敵の出現に「もともとそうなのか、疲れてきて終盤だけそういうフォームになったのか、これから見直したい」。おぼろげながら姿が見えてきた相手について、そう話した。２年目で投手陣の中心的存在になったが、３年目の活躍には“脱皮”が必要だと強く感じている。</p>

<p>　契約更改の会見では、カメラマンの要望で来年度版のチームカレンダーを持ち、撮影に応じた。そこに掲載された武田勝の写真は、ちょうど球種が打者に見破られる瞬間で止まった投球フォームだった。「ここなんですよ、ここ。これはスライダーですね」。苦笑いした左腕だが、攻略への自信ものぞかせた。</p>

<p>　相手が研究してくる中、さらにレベルアップを図るのは当然だが、実行させ、結果を残すのは簡単ではない。弱肉強食のプロの世界で生き抜こうとするニュースタイルの武田勝の出現が楽しみだ。</p>]]>
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<title>厳しい現実</title>
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<modified>2007-11-25T02:43:04Z</modified>
<issued>2007-11-25T02:26:30Z</issued>
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<summary type="text/plain">　厳しい現実を目の当たりにした。１１月２０日から福岡入り。北京五輪アジア予選の取...</summary>
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<![CDATA[<p>　厳しい現実を目の当たりにした。１１月２０日から福岡入り。北京五輪アジア予選の取材のため、その４日後の今、台湾・台中のホテルでこのブログを書いている。日本ハム勢はダルビッシュ、稲葉の２人。武田久、武田勝は福岡で最終メンバーから外れ、台湾入りする代表候補から離れた。ともに宮崎での日本のプロ３球団との練習試合では、まずまずのアピールをしたが、星野監督の戦力構想には最後には入れなかった。</p>]]>
<![CDATA[<p>　取材は、やはりダルビッシュが中心。その次に稲葉、そしてＷ武田というわずかな時間しか、話を聞くことができなかった。日本シリーズ終了後、宮崎での強化合宿から合流した。それまではやや疲れも見えたが「来てみたら気持ちが入った」（武田久）、「初めてでいい経験をしている。（最終的に代表へ）入っても入らなくても…」（武田勝）。２人のテンションは一気に上がった、というような雰囲気だった。</p>

<p>　代表の取材班の一員として同行しているが、やはり担当球団の選手には、ほかの選手以上に思い入れがある。「何とか…」とも思ったが結局、志半ばで日の丸のユニホームを脱ぐことになってしまった。福岡でのオーストラリアとの強化試合には登板機会も与えられないまま、だった。ほろ苦いを思いも抱いて「日本代表」から「日本ハム」の選手へ、戻った。</p>

<p>　ともに、まだ２９歳。チームの投手陣の柱になりかけ今後、背負っていく選手。人望もあり、実績は残してはいるが、発展途上にあると思う。初めて見た記者からは「武田久って、すごいキレだな。あんなに小さいのに」と驚いていた。武田勝とバッテリーを組んだロッテ里崎は「うちに欲しい。１０勝はさせてあげるよ」と、絶賛したという。</p>

<p>　武田久、武田勝は日本球界的には、それほど知名度は高くはない。ともにそんな欲もなさそうな、選手だと取材を通して感じる。ネームバリューを優先して、記事の大小を決めることもある。読者のニーズがあるから、というのが理由の１つだ。だが２人のシーズンが終了した今、実力を認められているＷ武田を、きっちりと紙面で取り上げられなかったことを、悔やんでいる。</p>]]>
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<title>先行き明るい幸せなトレード</title>
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<modified>2007-11-12T05:21:17Z</modified>
<issued>2007-11-12T05:17:56Z</issued>
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<summary type="text/plain">　日本ハム一筋１３年、通算８８勝を挙げた金村が阪神に移籍した。中村との交換トレー...</summary>
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<![CDATA[<p>　日本ハム一筋１３年、通算８８勝を挙げた金村が阪神に移籍した。中村との交換トレードで、日本ハムに別れを告げた。元エースの移籍は電撃的ではあるが、プロ契約のビジネスにはつきものでもある。一見、戦力外での放出という非情なトレードにも映るが、現時点では幸せな移籍といえるのではないかと思う。</p>]]>
<![CDATA[<p>　シーズン中は右肩違和感に苦しんだ。癒えた終盤も１軍から声がかからず、名古屋での日本シリーズ第３戦から１軍に合流したが、戦力としての帯同とは言い難かった。元エースを取り巻く環境、居場所が少しずつ変化してしまっていた。若手育成に主眼を置く球団の構想に合致するには厳しい状況だった。</p>

<p>　５勝にとどまった今季の推定年俸は１億８０００万円。過去の実績はさておいて、高卒ルーキー吉川が年俸６００万円で４勝したことも考慮すると、単純比較だが、やはり適正な費用対効果とはいえないだろう。日本ハムと来季契約をするならば、減額制限４０％（年俸１億円以上）を超えることは必至だった。</p>

<p>　なぜ幸せなトレードに感じたかというと、球団側が何とか減額制限を超えないように配慮した点だ。水面下で球団幹部が、先発投手がほしい阪神に接触して「お願いごと」として交渉していた。減俸の幅を少しでも小さくしてあげたい。元エースへのせめてもの配慮だった。求められて行く場所では当然、出場機会も増える。不本意な去り方だったかもしれないが、残留よりは道が開ける。</p>

<p>　日本ハムにやってきた中村にとっても大きなチャンスだろう。５年目の阪神で今季から頭角を現してきたが、これまで１軍定着はない。日本ハムは今季、吉川、山本のルーキーコンビ、オリックスから移籍した歌藤ら左腕が、すぐにチャンスをもらった。確実にブレイクするための機会は与えられるはずだ。</p>

<p>　球界にはいろいろな移籍の形があり、時には後味の悪いケースもある。今回は両投手の現状、そして将来を最大限に考慮しての交換トレードに感じた。正解だったと言えるのは、両者の新天地での今後の活躍次第だろうが、現時点でも先行きの明るいトレード劇だったように思う。</p>]]>
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<title>考えさせられた１日</title>
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<modified>2007-11-03T06:33:24Z</modified>
<issued>2007-11-03T05:18:26Z</issued>
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<summary type="text/plain">　担当記者として、まったく予想できなかった１年が終わった。１１月１日。ナゴヤドー...</summary>
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<![CDATA[<p>　担当記者として、まったく予想できなかった１年が終わった。１１月１日。ナゴヤドーム。日本シリーズは１勝４敗で、２年連続制覇の夢が断たれた。歓喜にむせぶ中日ナインのセレモニーを、日本ハムの選手たちはベンチから見詰めていた。そのシーンは全国の野球ファンにもテレビ中継された。その大半が、フルネームをちゃんと分からない選手たちばかりだっただろう。</p>]]>
<![CDATA[<p>　しかも大活躍すればブレークして一気に知名度が上がる。進化の過程にあるダルビッシュ、高卒ルーキー吉川…。中にはセンセーショナルな活躍をした選手もいたが、取り立てて急成長した若手は、そう多くはなかったように思う。大仕事を遂げて退任した高田繁前ゼネラルマネジャーは「運も、もちろんあった。でもよく勝った」という。目の肥えた多くの野球評論家が、そうだったように、誰もが昨季からの低迷を予想していただことだろう。私もその１人だった。</p>

<p>　一貫したゲームプランで指揮を執ったヒルマン監督。日本人監督ならばできなかったような若手選手の大胆起用は時には失敗もあったが、うまくはまった。しかも選手たちも応えた。的確なビジョンを持って、選手をスカウティングして補強してきたフロント。すべてがかみ合った、正真正銘の球団を上げての「全員野球」の１年だった。そこに特にパ・リーグ他球団の主力の故障、不振による戦力低下の「運」もあった。</p>

<p>　昨オフも「来季、真価が問われる」との一文を、記事の中で書いた。自らの見通しが甘かった１年を終え、今オフも同じように思う。コーチ陣が大解体されて、梨田新体制でスタートをする。ただ野球をするのは選手、チームを作るのはフロント。チームを操縦する監督も含めてだが、指導者はその後押しをする、方向づけをする存在にほかならない。</p>

<p>　シーズン終了翌日の３日。来季以降の契約を結ばないコーチ、選手が呼び出されて通告をされた。選手の場合は、今季はほぼ戦力にならなかったことから、多少は受け入れやすいように思う。ただコーチの場合は、多少なりとも功績を残した自負があるならば、それを非情通告と受け取るだろう。ただあくまで個人的な考えだが「必要」であれば、たとえ監督が代わったとしても、契約を更新されたと思う。特に球界の「派閥」等に左右されず、チームを改革してきたと、日本ハムの取材をしていて感じるからだ。</p>

<p>　本拠地移転以降は顕著だが、あまり話題になってはいないが、コーチだけではなく、これまでの負の部分を断ち切ろうとする、さまざまな「人事」を行ってきた。シリーズ敗退翌日。世間一般、これまでの球界の常識からは、考えられないようなオフの１日になった。反面、誰も予想できないような躍進を遂げた、今の日本ハムがあるとも考えさせられる１日でもあった。</p>]]>
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