2007年12月17日
まじめにマイケル・ジャクソン:村上秀明
全身をつかった強烈なメッセージだった。森本稀哲外野手が10日、守備での活躍が目立った選手に贈られるゴールデングラブ賞の表彰式に出席。都内の高級ホテルで開催されたが、何とマイケル・ジャクソンの変装で現れたのだ。会場内が仰天したのは言うまでもない。

オーダーメイドしたという赤色のレザーの上着に、赤色のズボン。「何言ってるんですか。地毛と地肌ですよ」と笑いながら語気を強め、最後まで自前であることを主張したが、ソバージュパーマのかつらを付け、顔や上腕までメイクする徹底ぶりだった。スタイリストさんが仕上げた、本気のスタイルだった。
ゴールデングラブ賞のほかの全受賞者が、スーツ姿で登場しただけに、異彩を放った。立食の会場は、タキシードやドレスでもいいくらいの雰囲気があるフォーマルな場所。「こういう会でやるのは初めてなので大丈夫かなという不安があった」と本人が漏らしたように、まさに常識を打ち破る挑戦だった。
実際、今回の会場も大爆笑よりも驚きのリアクションが大きかったように感じた。森本はパフォーマンスが1つの代名詞となっているが、今季も球宴でキックボクサーなどに扮した。だが、あくまでも球場内でのファンサービスだった。招待客、報道陣など300人程度だった会場で、いつもの演出とは少し意味合いが違ったようだ。
マイケルの姿をした森本が真顔でこう力説した。「マイケルになったというよりも、ゴールデングラブ賞がもっと注目されてほしい。守備をもっと重要視してほしいんですよ」。表彰式自体の注目度アップを狙っての“戦術”だった。1週間前から考え、「場違いかもしれない」という不安と格闘しながら実行に移していた。
守備のこだわりが強いからこその“奇襲”だった。高校時代は遊撃手だったが、日本ハム入団以降に外野手に転向。「(00年に)1軍に初めて上がったのは守備固めだった。しばらくは守備で1軍に残れるかどうかだったし、守りで貢献できる、そういう存在でありたい」と熱く語ったのが印象深い。
日本ハム関係者によると、ゴールデングラブ賞の主催者側も喜んでくれたという。見た目は「ふざけている」と言われても仕方ないが、単なる遊びだけでやっているわけではない。ちなみに、白色のソックスに黒色の革靴と、赤色の上下とミスマッチな足下だけは、最初から最後まで“まじめ”だった。
【写真】ゴールデングラブ賞の表彰式で、ただ一人だけ真っ赤なマイケル・ジャクソンに扮した日本ハム森本(撮影・神戸崇利)
December 17, 2007 02:53 PM 投稿者:村上秀明
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