2007年08月29日
最低のルールは守ろうよ:村上秀明
あれでは選手は辛い。チームに帯同していると、そう思わされることがたびたびある。本当にごく一部だろうが、ファンの行き過ぎた(ように思える)行為を目にする。確かにプロ選手で名前と顔が全国に知られ、心休まる時間は少ないのかもしれないが、もう少し「暗黙のルール」があっていいように思う。
先日の札幌ドームでの試合後、タクシーで球場を出たときだった。最初の信号でストップすると、なにやら人が集まってきた。何事かと思ったら、日本ハムのユニホームを着たファンだった。デーゲームだったが帰り時の外は暗く、10人以上が寄ってきたように見えた。いわゆる「出待ち」で、選手だと思って集まっているのだ。
ただ集まって、車中をのぞくだけなら話はわかる。選手によっては、赤信号での停止中だったら運転に支障がない程度に手を振ってくれる選手もいるだろう。好きな選手を一目みたい気持ちは理解できる。ただ、何人かのファンがカメラを構えていたのが気になった。球場を出てまで、暗闇でストロボ撮影されることを想像したら、選手がかわいそうに思えた。
球団関係者によると「いつものこと」らしい。ただ、プロ野球選手とはいえ、試合後は疲労もあるし、成績によっては気分の悪い日もある。車の中でホッとしている時に、外からいきなりストロボが光ったら、気分を害するのが普通だろう。実際、唐突に写真を撮られるケースもあったという。最低でも「撮っていいですか」のひと言があってもいいのでは、と思うのは自分だけだろうか。
7月中の京セラドーム大阪の試合後は、子ども連れの男性ファンが、サインをもらえなかったことに激高し、激しく怒鳴り声を浴びせていた。チームバスに乗り込む直前で断ったことに腹を立てたようだが、これもタイミングが悪すぎた。ダルビッシュの誕生日(8月16日、福岡ヤフードーム)には、帰り際に一般ファンが入れない場所に花束を持った女性ファンが乱入。TPOを完全に間違えているシーンを何度も目の当たりにした。
球団は選手とファンの「距離」を縮めようと、学校、施設などの訪問、公開練習の実施などに取り組んでいる。ただ、それはルール、マナーを守ることが前提にあってのこと。もちろん、プロ選手はファンあってこそで、観客が球場に集まらなければ成り立たない。スタンドからのしった激励もチームに活力を与えている。優良ファンが多くいる中で、一部の“暴走”が気になって仕方がない。
August 29, 2007 05:24 PM 投稿者:村上秀明
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.nikkansports.com/mt/mt-tb.cgi/12318
