2007年07月09日

価値ある“子どもたち”との交流:村上秀明

 先発は左腕新浦寿夫、口ひげをはやした屋敷要がいて、マリオ似の助っ人打者カルロス・ポンセもいた。記者が小学生のころ、初めてプロ野球を球場で観戦したときの記憶だ。旭川スタルヒン球場の外野芝生席で観戦した大洋-広島戦だったが、シーンを鮮明に覚えている部分もある。小さいころの記憶はずっと残るものだと思う。

 日本ハムは9日に札幌市内の6つの小学校に、各2選手ずつが訪問した。地域貢献を推し進める球団が選手会の協力を得て、昨年から実施しているもので、今年は2回目となった。田中幸、金子誠、金村らチームの中心選手たちも「休日返上」で、小学生との交流に参加していた。

 球団は04年の移転後、トークショー実施など地域密着の数多くの活動を行ってきたが、小学校訪問は個人的には一番見ていてほほ笑ましく、好感が持てるイベントだ。プロ選手との触れ合いに、子どもたち以上に学校関係者、集まってきた母親が興奮しているケースもあるが…。

 それはさておき、球団、学校の互いにメリットのある交流イベントだと思う。学校側は、子どもたちがプロ選手との触れ合いやメッセージから、何かを感じることが十分に見込める。夢を実現させたプロ選手にあこがれを持ち、子どもたちも夢に向かって頑張ろうという活力になるかもしれない。

 球団側も地域貢献だけでなく、いやらしい言い方をすると将来的な“先行投資”になるはずだ。触れ合った小学生たちが大人になったら、交流したチーム、選手をひいきにする確率は高いはず。学校訪問初体験となった田中幸も「逆の立場だったらずっと記憶に残ったと思う」と感慨深げに言っていた。

 日本ハムが移転してくるまで、北海道は巨人ファンが大多数を占めていたと言っても過言ではない。地方都市は全国的にそうかもしれないが、テレビをつければ巨人戦だけで、極端に言うと巨人の選手しか名前を知らない人も多かっただろう。そんな少年時代を過ごせば、自動的に巨人ファンにもなる。

 記者も初のプロ野球観戦以来、大洋、広島は気になるチームになった。小さいころの記憶は、とてつもない影響力を及ぼすと思う。選手とハイタッチ、握手をした子どもたちは一生の宝物になるだろう。将来的に日本ハムをもっと北海道に浸透させるには、こういった小学校訪問は最も有意義だと思う。シーズン中の選手たちは大変だが。

July 9, 2007 10:58 PM 投稿者:村上秀明

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