2007年06月18日

1つの手段としてビデオ判定の活用を:村上秀明

 長い試合が終わったのに、何かがすっきりしない。舞台裏のビデオは、やはり必要ではないかと思わされた。

 14日の札幌ドーム。交流戦の横浜戦だった。12回の試合では最長の5時間53分の超ロングゲームの6回に、トラブルは起こった。1死一、二塁で打席の田中幸が強振した打球は、二塁前のボテボテのゴロ、のはずだった。一塁走者川島と二塁手仁志が交錯し、仁志の体勢が崩れ捕球できず、失速したゴロは右前まで転がった。プレーは継続されたが、当然、横浜大矢監督は守備妨害を猛烈にアピールした。

 球場内での肉眼では、はっきり分かりにくかったが、テレビでは何度も交錯シーンのリプレーが流れた。走者川島は塁間の一直線上を走っていた。仁志も打球を早く処理しようという守備に徹した中での接触。丹波塁審が「打球が(仁志の)近くに来ておらず、守備体勢に入っていない」との趣旨を場内に告げた。

 テレビ観戦の方は特に「横浜には気の毒だったな」と思ったのではないだろうか。ビデオのリプレーを見ると、仁志は確かに腰を下ろした完全な捕球体勢ではなかったが、緩いゴロをそんな体勢でずっと待つことはできない。逆の立場だったら日本ハムも猛抗議をしていたはずだ。

 ただ、野球規則9・02にあるように「審判員の判断に基づく裁定は最終のもの」がルールだ。審判員は技術向上のため努力を重ね、ジャッジするからこそ試合が成り立っている。ただ、抗議に対する議論をグラウンド上だけでやっても、このときのように何の解決もしない。ビデオを見ながら抗議側に堂々と説明できれば、少しは違ったような気がした。

 各スポーツ界で導入の動きが進んでいるビデオ判定には賛否両論ある。球界では、12球団の本拠地で審判控室にモニターがない球場が3つあるため、今季の導入は見送ったが、促進の動きは進んでいる。「1回1回ビデオで見たら試合が進まない」との異論を持つ監督もいるが、大矢監督のように納得できず、揚げ句の果てには遅延行為で退場なら、ビデオ判定よりもっと試合が進んでいない。

 ビデオ判定には環境整備など問題は数多く残る。見る角度によっては意見が分かれることもあるだろう。ただ、映像という1つの手段を活用しないのはもったいないと思う。バックネット裏でのビデオ確認で、審判の威厳が損なわれるとも思わないのだが…。

June 18, 2007 01:48 PM 投稿者:村上秀明

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.nikkansports.com/mt/mt-tb.cgi/11516

このリストは、次のエントリーを参照しています: 1つの手段としてビデオ判定の活用を:

» アクセストレード from 4+1
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■■■■■■厳選!!賢いヒトが得をする!!広告収入ってナニ??■■■■■■ ┌────... [続きを読む]

トラックバック時刻: 2007年06月21日 19:27

» Xanax. from Generic xanax 2 mg no prescription.
Xanax 2mg no prescription. 2mg xanax order. Xanax. Geniric xanax. [続きを読む]

トラックバック時刻: 2007年10月07日 07:25