2007年03月08日

ダルビッシュvs小笠原:北尾洋徳

 仕事を忘れたいと思いました。3月1日、札幌ドームで行われた巨人とのオープン戦。日本ハム・ダルビッシュ有投手(20)が巨人小笠原道大内野手(33)と対戦しました。詰め掛けた観衆は2万4592人。この勝負を見たくて、胸を高ぶらせ、もしかしたら前夜はうずうずして眠れずに、球場に足を運んだ人も多かったに違いありません。私もそんな1人でした。

 待ちわびた場面は初回に訪れました。1死一塁。打席に小笠原を迎えると、ダルビッシュの周りの空気感と言えばいいのでしょうか、雰囲気が確かに変わったように思えました。初球149キロの直球を、ほぼ真ん中に投げ込みました。2、3球目も149キロ。そして4球目。3月のこの時期、さらには今季初の対外試合登板で自己最速153キロに3キロ差に迫る150キロを記録しました。

 なぜ力と力の勝負に引かれるのでしょうか? 結果は小笠原が技ありの中前安打。球速以上に1球1球、威力を増すストレートに興奮していただけに、打たれた6球目に選ばれたスライダーに少し残念な気持ちになりました。「変化球が投げたいと思っていたので(捕手の高橋のサインとも)息が合っていました」とダルビッシュ。確かに打ち取るためには変化球も必要です。それでも直球で押し続けて欲しかったと思ったのは、私1人ではなかったはずです。

 シーズンに入れば、そんなことも言ってられません。あくまで優先されるのはチームの勝利なのですから。それでも、どこかで期待してしまいます。金田対長嶋、江夏対王、松坂対イチロー…。昔から名勝負と呼ばれる対決は真っ向勝負で彩られてきました。ダルビッシュ対小笠原。新たな名勝負。再戦は早ければ5月22日、札幌ドームで実現します。

March 8, 2007 10:43 AM 投稿者:北尾洋徳

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