2007年10月20日

マイペースな選手たち:高山通史

 日本ハムの選手はたくましい。というか、むとんちゃくなのか? それともあえて無関心を貫いているのか。

 パ・リーグを球団史上初の連覇。そしてクライマックスシリーズ(CS)第2ステージを3勝2敗で、2年連続の日本シリーズ進出を決めた。セ覇者の巨人がCS第2ステージで中日に敗れたが、日本ハムはレギュラーシーズン中の実力通り、勝ち上がった。

 実は周知の通り、雑音たっぷりの中で、すべてを乗り越えた。ヒルマン監督のシーズン中の辞任表明。高田GMのヤクルト監督就任、そして来季は梨田氏が新監督に就任することまで決まってしまった。なぜかストーブリーグまで並行して進行する、オフの雰囲気たっぷりのチーム状態だ。

 だがまるで、取材をしていても、気にしているそぶりもない。ピリピリしているのは、担当記者ばかり。選手ロッカー室などで、その「素顔」を知るチーム付きの岸サブマネジャーも「まったくいつもと変わらないですね。普段通りですよ」。球団側も梨田氏関連の取材を自粛するように報道陣へ要請するほどだが、当の本人たちは我関せず。中には「梨田さんって、どんな人なんですか? 」などと逆取材をしてくる強者までいる。

 公式戦でもCSでも土壇場に追い込まれてから、強かった。それはなぜか-。緊張感に押しつぶされたようだったロッテ、ソフトバンクとは違い、いつも通りの野球、プレーを個々がしていた。少ないチャンスを生かして挙げた得点を、投手を中心にした守りでしのぐ。1年間、ずっと言葉は悪いが、単調な戦術で乗り切ってきた。援護がない投手陣、思うように点が取れない野手陣。それぞれストレスがたまってもおかしくない、我慢の連続だったはずだが、やり切った。

 しかも継続は力なり-で、試合数を経るにつれ、シンプルな戦略が、成熟というか洗練されていった。シーズン序盤はまったく思わなかったが、正直に「強い」と思う試合が増えた。

 周り、他球団に流れされることなく、追求してきた今季の勝負スタイル。オフさながらの喧騒の中でもマイペースな選手たちを見ていると、戦力ダウンの今季、なぜ勝てたか、という謎が少しずつ解けそうな気がした。

October 20, 2007 11:05 PM 投稿者:高山通史

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