2007年09月08日

ミスマッチなベンチのスーツ姿:高山通史

 ファンの方やテレビで、日本ハム戦を見たことがあるなら人なら1度は目にしたことがあるだろう。札幌ドームで勝った場合の試合後、スーツ姿の人たちがベンチで、ヒルマン監督や選手と握手や抱擁をしているシーンを。その方々の大半は「要人」で日本ハム球団、札幌ドームの幹部の面々。交流戦などで12球団を見たが、きっとこのような、勝利の儀式は日本ハムだけだろう。ほかでは目にしたことがない。

 球団、本拠地球場も一体になったアットホームな、いい球団だな-。そんな見方もあるだろう。だが個人的には、違和感をずっと感じている。戦いを終えたユニホーム姿の中に、貫録十分のスーツ姿の一団…。それが歓喜で沸くベンチへ、表現は悪いが、ズカズカと入り、選手と握手なりをしているのだから。個人的にはずっと「ミスマッチ」だと感じている。

 関わりの深い球団を応援する、その思い入れの深さは、すごいと思う。かなり我を失って、興奮しているシーンも目にするから、純粋に感服してしまう。しかも日本シリーズなど特別な試合ならまだ理解できるが、ただレギュラーシーズンで1勝だけで…。せっかくの試合の余韻がもったいない。かなり興ざめしてしまうのも事実だ。

 試合が終わった後のベンチ裏で、選手たちをねぎらえばいい。正直に言って、その握手をしている相手が、誰が誰だか分からずに、応じている選手も、中にはいるだろう。球団の中では移転4年目で、一部ファンのマナーの低下を危ぐする声があると聞く。確かに行き過ぎた行為を、実際に取材中にも目にすることがある。

 だからこそ思う。そのスーツの方々が、もし「ファン」のような感情があっての行為ならば…。そのような感覚を持って、絶対に、一般の「ファン」が立ち入ることができないような空間、雰囲気を体感しているのだとすれば、まずは自分たちの姿を顧みる必要があるのではないかと。その方々に関しては取材などで人柄も知っているだけに、個人的に、ちょっと残念に思う。

 クライマックスシリーズへはこのまま順調にいけば、進出しそうだ。勝ち抜けば2年連続の日本シリーズの可能性もある。ニュースなどをも含めて日本ハムが、全国中継されるまたとないチャンス。日本ハムを知らない野球ファンには勝利した後のベンチにいるスーツ姿の方々より、喜びに沸く選手の姿を、もっと見てほしい。

September 8, 2007 01:38 PM 投稿者:高山通史

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