2007年07月12日
大人の態度で接して欲しい:高山通史
ほのぼのとしていた空気が一瞬にしてピリピリした。7月11日の札幌ドーム、オリックス戦。試合終盤の記者席から見ていたのは完投勝利目前の金村ではなく、スタンドだった。B・Bが激走している。顔はもちろん笑ったままだったが、動きは荒々しく「野生化」していた。記者席の後方にあるバックネット裏最上段の席を、全力疾走で駆けていたのだ。
B・Bをアテンドしている女性スタッフが追い付かないほどのトップスピードだ。追いかけているのは、小学生と思われる男子たち。「B・B待て~」などと大声を上げている。集団で「熊狩り」をしているような光景が目の前に広がっていた。もしB・Bが転んでいたら、きっと大ケガをしていただろう。12球団のマスコットで競った短距離走の企画でトップになった俊足で逃げ切り、ことなきを得ていたが、ちょっとゾッとするシーンだった。
きっと大人に引率されて球場を訪れた子供たちだ。その時、大人の人たちは何をしていたのだろう。今でも子供だと思うが、私もかつては「歩きタバコ」をしたこともあり、電車内で携帯電話を使用もした。だが最近になっていろいろなマナーを極力守ることがポリシー。周りに迷惑を掛ける、または掛けそうな行動を気付く限りは控えるようになった(あとで気付き、失敗したと後悔することも多いですが)。だから見方を変えれば、そんな子供たちの無邪気に見える行動に対しても、ちょっと腹が立つ。
球場では試合以外でも、さまざまなファンサービスを提供してもらえる。だがこの時、B・Bに何かあったとしたら、もうスタンドを回るサービスをやめてしまうかもしれない。
札幌ドームの試合前練習では限定されたファンの人たちがグラウンドレベルで見学する試みがずっと行われている。以前、その試合で先発するダルビッシュに「ダルビッシュさん、写真お願いします」と声を掛けていた40代くらいの男性ファン2人組を見たことがある。気持ちを集中しているダルビッシュは、もちろんその要求に応じることはなかった。報道陣もその日の先発投手には試合前は取材しないという、暗黙のルールがある。
B・Bの騒動を見届け、グラウンドへ目を戻した。金村は大人の投球で9回を投げ切り、復活の白星を挙げた。大人は大人らしく、日本ハム球団、選手と「キャッチボール」をして欲しい-。移転4年目で一気に近づいた距離が離れるのではなく、もっと縮まっていくためにも…。自分のことを顧みて、ふと思った。
July 12, 2007 01:50 PM 投稿者:高山通史
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