2007年01月29日

伸びてくる選手と伸び悩んでいる選手:高山通史

 いわゆるプロ野球でオフと呼ばれる期間が、もうすぐ終了します。31日に各球団がキャンプ地に入り、シーズンイン。公式戦の期間中は1軍の試合を中心に取材をしますが、オフはさまざまな場所、目的で日々、変化がある現場へと向かいます。その中でも開幕してしまえば、あまり機会がない2軍選手をじっくりと取材できるのが、この時期の良いところです。

 日本ハムならば千葉・鎌ケ谷のファイターズタウン。そこにも多くの熱烈ファンが駆けつけており、その方々の方はさらによく知っているでしょう。ですが、どんな選手なのか-その行動パターンで、選手像が一致することがあります。言い方は悪いかもしれませんが、伸びてくる選手、伸び悩んでいる選手。天性の才能や身体能力、センスに違いこそあれ、ある程度、練習シーンを観察していると二分化されます。以下は、あくまで持論、私見ですので…。

 伸びてくる選手-。1人で練習をしています。トレーナーらに助言を求め、たとえばキャッチボールの相手と一緒など、もちろん複数で練習をしている時間はあります。ただ、自分がやるべきことを、黙々とこなしている時間を必ず割いています。自主トレ期間は球団、誰にも拘束されることがない時です。あえて差し障りがないところで名前を挙げるとすれば、武田久。彼はいつも鎌ケ谷のグラウンドで独りです。

 伸び悩んでいる選手-。それは反対の状況で、練習をしているような気がします。しかも常に2人以上で行動を一緒にしているのです。悪く言えば常時「群れている」状況にあるということです。すごく才能はありながらも、なぜ1軍に上がってこないのだろう、と思っていた選手は、この例に当てはまっていることが多いように感じます。

 野球はレギュラー9人(DHを含めれば10人になりますが…)の団体競技です。サッカー、ラグビー、バスケットボールでも団体競技は「個」が集合して成立するスポーツです。特にプロ野球選手は個人事業主。高校野球のように強い個人が、弱い個人の穴を現状の戦力で埋めるというような側面は少ないと思います。球団はその選手が期待通りではなかった場合、ドラフト、トレード補強などでさらに強い「個」を探し、また、その代わりになる得る人材がたくさんいるというのが現実です。

 すごく抽象的ですが、この時期、新戦力の台頭が楽しみと同時に思ってしまうのが「来年、この中の何人がユニホームを脱いでいくのだろう」ということ。いつクビになっても、不要とされてもおかしくない、ただのサラリーマンの自分の姿にも照らし合わせて、ふと考え込むことがあります。そんな自分のことはさておいて…。2月1日からスタートする07年キャンプ、まぶしいほどに輝く、個性はじける選手を取材できることを楽しみにしたいと思います。そんな瞬間に出会うと、刺激を受けます。

January 29, 2007 11:22 AM 投稿者:高山通史

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