2006年11月08日

日本一のチームに感じる寂しさ:高山通史

 違和感を覚えざるを得なかったというのが本音でした。日本シリーズが終わってから、わずか2週間足らず。11月7日、その快挙以来、初めてチーム練習を取材しました。自身の休日に加え、いろいろな案件があったため長期出張が続いており、久しぶりのグラウンド取材。もちろんアジアシリーズが控えているため、緊張感が張り詰めているのだろうと、予想して現場へと向かいました。

 だが、何かが違う。もちろん引退した新庄がいないというのは、何か殺風景な感じもしました。ただそれだけではないのです。ヒルマン監督の去就問題、小笠原のFA宣言、セギノールがパスポートを失効していたのに気付かずに来日できない…。ストーブリーグということもありますが、連日、日刊スポーツも含めて新聞紙上の球団関連のトップ記事には、こういった話題が並んでいます。決して喜ばしいとはいえないようなニュースばかりです。

 日ごろは客観的に、また仕事上でも、そうしなければいけないと思って取材に当たっています。ですがパ・リーグ優勝、日本一の瞬間だけはかなり心を揺さぶられてしまいました。正直、感動しました。その快挙に自分はまったく関係していません。ですが、なぜか3年間担当してきたことを、その夜はしみじみと振り返ってしまいました。それなのに、なぜ…。今の日本一チームを見て、いろいろな疑問がわいてきます。

 球団理念の1つは「ファンサービス・ファースト」です。ファンを第一に-。北海道へ本拠地を移転して以来、ずっと唱えてきたものです。日本ハムの記事を読んでくれている方はチームのファン、または野球ファンの方が、ほとんどだろうと思っています。私はファンではありませんし、それは仕事上でファンであってはいけないと思っているからというのもあります。そんな私でさえ現状を見ていえ、ちょっとやりきれない思いがあるのだから…。

 ファンの方=読者と意識をして、情報を発信している部分も少なからずあります。私にはファンの方の心情を自分なりに想像はできても、正確に理解することは不可能です。そんな私でさえも寂しさを感じる現状ですから、ファンの皆さんはもっと深くいろいろなことを考えているのではないのでしょうか。

November 8, 2006 03:48 PM 投稿者:高山通史

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