2006年04月14日
活気を与えてくれるのは新庄の「肉声」:高山通史
ちょっぴり寂しい気持ちが今、胸の中にある。新庄剛志。日本ハムにとっては球団史の「記憶」の部分に名前を残す選手だろう。今後、残すであろう記録は偉大ではなくとも、特に本拠地移転後からの功績は、いろいろな意味で偉大だと思う。だが13日の楽天戦。打撃不振を理由にスタメンから外れた。それが寂しいのではなく、頭に残っている試合後のあるシーンがちょっぴり気に掛かっている。
楽天が連勝。三塁側に選手が整列して熱狂するファンへあいさつをしていた。じっと一塁側ベンチから見詰めていた。ダッグアウト裏へ消えようとする足を1度止め、本当に「じっと」という表現が当てはまるほど視線をずらすことなく見ていた。苦笑いなのか、何なのかは分からない。だがちょっと笑っていた。うらやましそうだった。好奇心旺盛な子どものようだった。
昨季は、1度もお立ち台に立つことはなかった。試合を決めるような活躍をしても、その試合で同様の活躍をした後輩に譲ることもあった。チームメートらから取材をしていてよく聞く、周りから見るよりも「いい人」の人物像そのものの気遣いなのかもしれない。それが新庄の人間性そのままなのだろう。そして築き上げてきた「美学」の1つなのかもしれない。
だが少し(あくまで個人的に)物足りないと感じる。仙台の楽天に負けずに札幌ドームは盛り上がっている。新庄のプレー見たさに訪れる、特に女性や子どもたちの姿が目立つ。だがプレーだけではなく「声」も発信してほしい。心に残るのは好プレーだけではなく、たった一言の直接、耳に残るメッセージだったりもするのだから。
このブログを書いている時点で開幕から16試合が経過。今季は「新戦力」「復活」などチーム自体に明るい材料が少ない。そんな今こそスーパースター新庄が発する「肉声」が新鮮だろう。ファン、元気のないチームに活気を与えてくれるような気がする。
April 14, 2006 04:15 PM 投稿者:高山通史
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