2006年07月12日

情熱を持ってファンに伝えていく関係:上野耕太郎

 勝ちゲームは当然だが取材がしやすい。選手もテンションが高く普段の20%増しで取材に応じてくれる。一方で負け試合は口が重い。野球を職業としている選手だけに、そうなるだろうなとは理解できる。そんな中でも一生懸命、冷静になって質問に答えてくれようとする選手には、素直に「次、頑張ってほしい」と思うことがある。

 時代が違うと言ってしまえばそれまでなのだが。

 高田GMが現役時代のことを振り返った。「練習もした。コーチに対しても従順だった。当然、川上監督が絶対的というのもあった。マスコミに対しても出来るだけ協力しようとした。なぜかって? 長島さん、王さんがそうだったから」。成績も人気もトップの2人がV9時代の巨人をけん引した。まさしく、現場での手本となっていたのだろう。

 今や選手がブログで自分の心境を発信できる時代だ。ファンに直接伝える道具はある。

 自分の意見をメディアを通して言う必要はないのかもしれない。媒体を通すことが古くさいことなのかもしれない。この間、ソフトバンクの担当に電話をした。若手の記者は小声で「今、王監督と食事会なんですよ」と言っていた。あとで新聞を読み返すと、その日は王監督が病院に行って検査をしていたはずだ。手術のことを告知されていた日に、取材陣と食事会をしている。ある意味ですごいと思った。

 話し手、聞き手が、情熱を持って思いをファンに伝えていく。そういう関係を築いていければと思う。

July 12, 2006 11:28 PM 投稿者:上野耕太郎

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