2006年06月20日
同学年の立石投手の活躍が刺激になる:上野耕太郎
立石投手には頭が下がる思いだ。投手陣最年長の36歳が、今季初登板のヤクルト戦で要所を締めた。
今季は背中を痛めて、開幕から2軍暮らし。今季初先発に「厳しいだろうな」との感想を持っていた。いい意味で、予想を覆された。5回を4安打1失点に抑える好投。勝ち星こそつかなかったが、見事な内容だった。
個人的な話になってしまうが、同学年の立石投手の活躍が刺激になる。プロと運動不足のおじさんとを比較しても何だが。ちょっと階段を駆け上っただけで息が切れ、筋肉痛になってしまう自分を思うと、そのすごさを感じる。140キロ以上を投げ、マウンドでのいでたちには、ベテラン特有の「おっさん臭さ」がない。
ただし、会話の端々で「枯れた」魅力を感じる時がある。グラウンドではまったく笑顔を見せない選手だが、一歩外に出ると表情が一転する。腰が低く、気さくで笑顔が絶えない。そして周囲への気配りが、さりげない。同じ年の私にも、敬語は絶対に崩さない。
日刊スポーツのカレーの連載で協力をして頂いたが、店の人へのサービスも忘れない。「一番おいしいときに食べないと、調理してくれた人に失礼ですから」と、汗を拭きながらカレーを黙々と食べる。その姿を店員さんは、うれしそうに見守っている。その光景を見ながら、人の機微が分かる「大人」を感じた。
チームが苦しいときに先発、中継ぎにフル稼働し、涼しい顔をしている。自分を大きく見せようとか、ほめられたいとか、そんな子供じみたところが、一切ない。チームの切り札的な存在。社会人として、また家庭人として-。淡々として味のあるそんな36歳に、少し嫉妬(しっと)したりする。
June 20, 2006 11:10 AM 投稿者:上野耕太郎
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