2006年06月06日

投手陣の完全崩壊:上野耕太郎

 連鎖反応という言葉通りの展開に目が点になった。

 このコラムは6月5日に書いている。明日からは阪神戦がスタートするが、ちょっと心配だ。

 チームの屋台骨を支えていた投手陣がこの5試合、完全に崩壊してしまった。きっかけは5月30日の巨人戦。4点差をリードしながら7回にまさかの9失点。勢いに乗った巨人打線を、それまで絶対的な安定感を誇っていた武田久ですら止めることができなかった。ここから、連夜の逆転負け。巨人は息を吹き返し、防御率2点台を誇ってきた日本ハムの投手陣の快進撃が止まった。

 投手陣の好調のピークが疲れなどにより落ちてきたのは確か。それ以上に気になるのはマウンドでの「表情」だ。

 良い時期には、選手全体は自信に満ちあふれていた。鼻が上を向いているとでもいうのか。堂々とした態度だったが、そのムードが失われつつある。

 昨年も失速した交流戦、5連敗で正念場を迎える。ただし試練の時は序盤にもあった。ソフトバンク・ズレータからの暴行で金村が離脱していた時期、江尻、ダルビッシュ、橋本、八木、リーの先発ローテで戦った。この5人の昨年までの通算勝ち星はわずか19勝。同様に武田久、マイケルの勝利の方程式も昨季までの成績は合わせて6勝3セーブだ。実績では他球団にかなわない。逆に失うものがないという勢いが混戦のパ・リーグを演出した。

 前半の踏ん張りを無にしないためにも、「バブル」で終わらせてはいけない。ここで持ち直すことができれば、近い将来、投手王国が見えてくる。この1週間の戦い方は、これからの数年を左右するような気がして仕方がない。

June 6, 2006 10:32 AM 投稿者:上野耕太郎

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