2006年05月02日

日本ハム投手陣が好調:上野耕太郎

 日本ハムの投手陣が期待以上の踏ん張りをみせている。4月30日時点でチーム防御率は3・01とリーグトップだ。打線がいまひとつ波に乗れない中でディフェンスがチームを支えていると言っていいと思う。大混戦のパ・リーグ、その要因の1つに日本ハム投手陣の好調があるのだろう。

 この防御率をよく考えてみると、あらためてすごい数字だ。ソフトバンクのズレータに暴行を受け、4月16日からエース金村が戦線を離脱している。今の先発ローテは江尻(5年目)リー(日本球界は2年目)橋本、ダルビッシュ(ともに2年目)、そしてルーキー八木の5人。昨季までの通算成績で考えてみても江尻の11勝がトップでダルビッシュ5勝、リーは3勝、橋本と当然、新人の八木は未勝利だ。合計しても19勝というローテが形成され、結果を残している。いい意味で野球評論家泣かせの内容だと思う。

 2つの要因があると思う。1つは金村の離脱だ。絶対的な存在のエースの欠場によって頼るものを失った。それにより自分自身へのプレッシャーのかけ方が違ってきてるのだろう。そして八木の存在だ。4月15日、ソフトバンク戦での10回ノーヒットノーランはほかの投手にも刺激になっている。江尻の表情や敗戦後のダルビッシュの悔しがり方を見るにつけ、昨年とは違った「何か」を感じる。

 本紙評論家でOBの岩本勉氏は投手陣を絶賛しながらも、一方で不安要素を口にしている。「投手は梅雨の時期になると、やはり調子が落ちる」と自身の経験を話した。確かに今の5人は昨年シーズンを通して1軍で活躍していない。それだけに今後の期待感も膨らむ。シーズンを通して活躍したとき、チームが熱望してきた「投手王国」への道が広がっている。

May 2, 2006 10:53 AM 投稿者:上野耕太郎

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