2006年04月11日

ダルビッシュの「裏切る」ハラハラ感が魅力:上野耕太郎

 ダルビッシュが6日のソフトバンク戦、12球団で完封一番乗りを果たした。

 「やっぱりなぁ」。

 この一言が率直な感想だった。

 ダルビッシュの取材をしてきて思うことがある。彼はよく「裏切る」のだ。それも多くの人の予想が一致しているときに。ソフトバンク戦の試合前だ。勝利を予想していた記者、関係者はほとんど、いなかった。

 記者A「今日は無理だろうなぁ。まだ肩の調子が悪いし」

 記者B「前回登板(3月30日のロッテ戦、3回6失点でKO)を見ると、今年の勝利はもう少し、時間がかかるだろうね」

 球団関係者「今年はどうなのか、厳しいかも」

 こういった周囲の目が、「無理だな」って思っているとき、彼はその力をこれでもかっていうほど発揮する。昨年6月の広島でのデビュー戦、8回まで無失点という快投をみせた。それほどの活躍を予想した関係者はほとんどいなかったと思う。「1軍に早く上げすぎ」という声も数多くあった。

 今季初完封を見ながら思った。「また、裏切られたなぁ」。

 じゃあ、普段から本気を出せよっていうこと-。そうではない。なぜか、ダルビッシュのバイオリズムが周囲の評価と反比例する。確かに負けず嫌いという側面もあるが…。この見事に裏切る「ハラハラ感」が魅力なのかもって思ったりもする。

April 11, 2006 09:42 AM 投稿者:上野耕太郎

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