2006年04月04日

「チームの中継ぎ」建山のすごみ:上野耕太郎

 聞かれたくないことを聞くのが商売。ただし、いつもいつも悪いなぁって思うことがある。中継ぎ陣の大黒柱、建山だ。

 抑えて当たり前という中継ぎの仕事。打たれたときに話を聞くことが多い。ある日、建山が打たれて降板した。そんなケースが続いていた。「こんなときばかり、聞きに来てゴメンネ」と思わず言ってしまった。

 「それも仕事ですから、気にしないでください。抑えた打たれたで、いちいち一喜一憂していたら、この仕事はだめですから」。

 建山のすごみは、自分を冷静に見ていることだ。投げている自分と、それを見ている自分がいる。だからこそ、正確に状況判断をすることができる。「今日は直球がシュート回転していた」「今の時期のポイントは下半身の粘り」などと、常に自分の良い点と悪い点を言葉にすることができる。

 視野が広い。自分が自分がという選手、特に投手は「我が一番」というタイプが多い。そんな選手のつなぎ役になれる男だ。一昨年も中継ぎ陣の地位向上のために契約更改で踏ん張り、球団に新しい査定制度を導入させた。率先して汚れ役を引き受けることができるのも、建山のすごみだ。

 自分のことよりも、みんなが幸せになることを考える-。投手陣の中継ぎ役というより、チームの中継ぎ役が建山という投手だ。

April 4, 2006 10:29 AM 投稿者:上野耕太郎

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