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2006年09月28日

阪神、ミラクルへのシナリオ

◇最後の3連戦・笑うのはどっちだ?

例年になく盛り上がったパ・リーグのペナントレースも、日本ハムの1位通過という形で終結した。
一方、一時は中日の独走態勢で灯が消えかけていたセ・リーグのペナントレースも、阪神の連勝で一気に差が縮まり、29日からの3連戦の結果次第では、阪神の逆転優勝もあり得る状況になってきた。
終盤に来て盛り上がりを見せるプロ野球。
セ・リーグからも目が離せない。
今回は、9月29日から始まるセ・リーグの最後の天王山、中日-阪神の3連戦にスポットを当てて、ペナントレースの行方を考えてみたい。

◇ここまでの対戦成績は?

2006年の対戦の最大の特徴は、中日が阪神に対して非常に強かったことである。
ここまでの対戦成績が中日の13勝5敗1分。
もし五分の勝敗であれば、阪神がトップに立っていたかもしれないという圧倒的な差である。
首位争いをしている2チームがこれだけ偏った対戦成績になるのも珍しい。
2006年の阪神は完全に中日の「お客さん」だったと言えよう。
では、直接対戦19試合の内容を見ておこう。

4月12日(水) ○  7 - 5  甲子園
4月13日(木) ○  9 - 5  甲子園
4月18日(火) ○  3 - 0  ナゴヤドーム
4月19日(水) ○  4 - 3  ナゴヤドーム
7月14日(金) ●  2 - 7  京セラドーム
7月15日(土) ●  1 - 2  京セラドーム
7月16日(日) ○  4 - 2  京セラドーム
7月25日(火) ○  7 - 2  ナゴヤドーム
7月26日(水) ○  5 - 2  ナゴヤドーム
7月27日(木) ○  5 - 1  ナゴヤドーム
8月11日(金) ○  3 - 2  ナゴヤドーム
8月12日(土) ○  11 - 1 ナゴヤドーム
8月13日(日) ○  13 - 5 ナゴヤドーム
8月29日(火) ●  2 - 9  甲子園
8月30日(水) △  3 - 3  甲子園
8月31日(木) ●  7 - 8 甲子園
9月15日(金) ○  7 - 0  ナゴヤドーム
9月16日(土) ○  3 - 0  ナゴヤドーム
9月17日(日) ●  0 - 2  ナゴヤドーム

※○●は、現在首位の中日から見た勝敗を表す

7月16日から8月13日にかけての中日の7連勝が、この対戦成績の偏りを生み出したと言えるだろう。
しかし、8月29日に中日の8連勝を阻止してからは、6試合で阪神が3勝2敗1分でリードしている。
また、前回の甲子園での3連戦では中日は1勝もできていないことからすると、もはや阪神には中日に対する苦手意識はないのかもしれない。

対戦成績こそ圧倒的に中日がリードしているが、最後の3連戦はそうしたデータはあまり関係ないと言えそうだ。
しかも舞台は甲子園。
中日こそ追い込まれているという見方もできる。


◇先発投手を予想する

最後の3連戦の先発投手がどうなるか?
ここが大きなポイントになりそうだ。
不確定な要素もあるが、一応次のように先発を予想してみた。

9月29日(金)
中日ドラゴンズ 対 阪神タイガース
【予想先発】川上憲伸 【予想先発】下柳剛

9月30日(土)
中日ドラゴンズ 対 阪神タイガース
【予想先発】山本昌広 【予想先発】福原忍

10月1日(日)
中日ドラゴンズ 対 阪神タイガース
【予想先発】朝倉健太 【予想先発】安藤優也


◇9月29日の展望

両先発の最近5試合の状況から、3連戦の初戦となる9月29日の展望を考えてみた。

<中日>
川上憲伸  勝敗 BBR 防御率 投回数 被安打 被HR 奪三振 四死球 失点  自責点
2006/08/24  ●  34.3  2.11    5    7    1    4    2    5    5
2006/08/31  ●  59.6  2.44    8    11    3    5    1    8    8
2006/09/07  ●  34.3  2.62    5    8    2    4    4    6    5
2006/09/15  ○  91.4  2.51    8    3    0    10    0    0    0
2006/09/22  ○  81.5  2.46    7    4    0    5    4    1    1

<阪神>
下柳 剛  勝敗 BBR 防御率 投回数 被安打 被HR 奪三振 四死球 失点  自責点
2006/08/23  ●  33.4  3.53    5    7    2    4    2    5    3
2006/08/30  -  64.0  3.47    7    5    0    3    4    2    2
2006/09/09  ○  81.1  3.43    7    8    0    4    3    2    2
2006/09/15  ●  41.1  3.41    6    8    0    1    2    3    2
2006/09/23  ○  76.1  3.30    7    7    0    5    3    1    1

川上投手は一時の絶不調の状態から抜け出し、やっと本来の投球を取り戻した感がある。
昨年は一度調子を落としてから、最後までなかなかいいピッチングができなくなったことと比べると、肉体的には疲れもあるのだろう。
しかし、今年は精神的には強くなっているように思える。
元々、今年のセ・リーグをリードした投手だけに、その調子が戻ってさえいれば簡単に打たれる投手ではない。

一方、下柳投手は安定したピッチングを続けていると言えるだろう。
勝星こそ5試合で2勝2敗だが、その間の平均自責点は2点ずつ。
6,7回投げて、2点しか取られないという安定度は抜群である。
「試合を作る」という意味では信頼のおける投手であることは間違いない。

両投手ともしっかり試合を作りそうなので、問題は2番手以降の投手ということになるが、最近の安定感では阪神のリリーフ陣の方が若干よい。
阪神打線が好調なだけに、わずかながらに阪神有利の展開が見えてくる。
中日としては、好調阪神の出鼻をくじくために、川上投手が完全に押さえ込んで、僅少差のゲームに持ち込みたいところだ。
川上投手が0点に抑え、下柳投手が1、2点を失うという展開になれば、阪神もプレッシャーがかかるため、試合を有利運ぶことができなくなってくる。


◇9月30日の展望

2戦目の9月30日の展望を同じように見ていこう。

<中日>
山本昌広  勝敗 BBR 防御率 投回数 被安打 被HR 奪三振 四死球 失点  自責点
2006/08/26  ●  61.1  3.72    7    5    1    9    1    3    1
2006/09/02  ○  66.1  3.69    6    6    1    3    1    2    2
2006/09/09  -  55.8  3.79    6    5    2    5    3    4    4
2006/09/16  ○  100.0  3.56    9    0    0    5    0    0    0
2006/09/23  -  58.7  3.54    6    6    1    5    3    2    2

<阪神>
福原 忍  勝敗 BBR 防御率 投回数 被安打 被HR 奪三振 四死球 失点  自責点
2006/08/31  -  43.9  2.20    3.2   8    0    5    5    5    4
2006/09/05  ○  94.5  2.11    9    7    0    4    1    2    1
2006/09/10  ○  94.6  2.03    9    5    0    7    1    1    1
2006/09/16  ●  64.8  2.11    8    5    2    4    1    3    3
2006/09/24  ○  77.7  2.08    6    8    0    3    0    1    1

※投回数の.2は、2/3回を表す


両投手ともこのところ調子がいい。
山本昌投手は、さすがにノーヒットノーランの再現というのは難しいだろう。
但し、同じ阪神戦なので前回の感覚と同じように投げることができれば、そう簡単には点を取られることはないだろう。

一方で、福原投手も、山本昌投手がノーヒットノーランを達成した試合こそ敗戦投手となったが、その試合も決して内容が悪かった訳ではなく、ここ4試合いいピッチングができている。
この試合も初戦と同様に、僅差の投手戦になる可能性が高いと思われる。

ポイントとなるのは、前回ノーヒットノーランに抑えられた阪神打線が、どれだけ冷静に山本昌投手を攻略できるかである。
場所がナゴヤドームではなく、甲子園なので落ち着いてプレイさえすれば、阪神が思わぬ大量点という可能性もあるだろう。


◇10月1日の展望

最後に、両チームの今シーズン最終戦となる、10月1日の展望を、同じように考えてみる。

<中日>
朝倉健太  勝敗 BBR 防御率 投回数 被安打 被HR 奪三振 四死球 失点  自責点
2006/08/23  ●  38.1  2.75    6.1   9    0    3    2    4    4
2006/08/30  -  63.2  2.68    6    6    0    4    1    1    1
2006/09/08  -  53.4  2.88    7.2   8    3    10    2    5    5
2006/09/17  ●  71.3  2.85    8    4    1    4    2    2    2
2006/09/24  ●  32.8  3.01    5    5    2    2    3    4    4

<阪神>
安藤優也  勝敗 BBR 防御率 投回数 被安打 被HR 奪三振 四死球 失点  自責点
2006/08/31  -  90.5  4.38    1    0    0    1    0    0    0
2006/09/03  ○  98.9  3.97    9    5    0    8    1    0    0
2006/09/12  ○  68.9  3.95    5    5    1    4    2    2    2
2006/09/17  ○  96.0  3.67    7.2   3    0    7    3    0    0
2006/09/26  ○  82.4  3.55    6    4    0    3    2    1    1

※投回数の.2は、2/3回を、.1は1/3回を表す

5試合で0勝3敗の朝倉投手、4勝0敗の安藤投手と現在の状態の明暗ははっきりしている。

特に、安藤投手の好調ぶりは目を見張るものがある。
被安打、四死球ともに少ないので、かなりの確率で6、7回を1、2点に抑えることができるだろう。

一方の朝倉投手は、一時期の安定した投球が影を潜め、2点台だった防御率も3点台になってしまった。
この5試合での自責点が16点と、かなりの失点を覚悟しなければならない状況となっている。

しかし、ローテーションから考えれば朝倉投手の代わりになる投手はいないと思われる。
この3連戦だけでシーズンが終わる訳ではないので、順位が上の中日としては普通の野球をしてくるはずだ。
朝倉投手の奮起に期待するというスタンスではないだろうか。

◇勝敗予想

打撃の予想はしなかったが、こうした短期決戦の3連戦では投手の調子に影響される面が大きい。
いかに打線好調の阪神であっても、中日投手陣がいいピッチングさえすれば、そうそう打てるものではない。

では、投手を主体に考えた上で、大胆ではあるがこの3連戦の勝敗を予想してみたい。

9月29日(金)
中日○ ×阪神
(予想)
川上投手が意地を見せ、阪神打線を抑え込む。
阪神は3連勝を狙いたいだけに、初戦にプレッシャーがかかり、川上投手の術中にはまる可能性がある。

9月30日(土)
中日× ○阪神
(予想)
前回ノーヒットノーランを達成した山本昌投手を阪神が意地で攻略。
福原投手も前回の雪辱を果たす。
前日の負けで、阪神はいい意味で力が抜けるのではないかと思われる。

10月1日(日)
中日× ○阪神
(予想)
両先発の現在の状態がそのまま出て、阪神が勝利する試合展開が予想される。
中日としては、1勝2敗でも3連戦としては成功だと思われるので、リラックスして戦えば、勝利もありうる。

このように阪神の2勝1敗と予想した。
2勝1敗だと阪神は中日を追い詰めるところまではいかない。
優勝を狙うには、やはり阪神は3連勝を狙うしかないだろう。

3連勝するためには、まず初戦の川上投手との対決が問題となる。
前回の対決では阪神はいいところがなかったが、勝ちを意識しすぎないようにして落ち着いて攻略することができれば、甲子園だけに勝てる可能性もある。
初戦を取ることができれば、今回の投手の力関係を見て3連勝もありえるだろう。

セ・リーグもパ・リーグと同じように、終盤盛り上がりを見せてもらいたい。
そのためには、阪神の最後の頑張りが必要だ。

September 28, 2006 07:50 PM

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コメント

阪神勝ちましたがな!

投稿者 ゆう : 2006年09月29日 21:08

記事楽しく読まさせていただきました。
第1戦の予想は外れましたね

投稿者 チキンラーメン : 2006年09月30日 13:48

今セリーグで本当のプロのチームといえるのは阪神と中日しかない。私は中日ファンだが、この対戦成績の極端な開きは残念ながら巷間噂されている中日の不正行為であろう。一ファンとして、是非中日には公正に戦ってほしい。実力で阪神より下回っている部分を不正で補ってほしくない。

投稿者 中村幸宏 : 2006年09月30日 19:19

大 大 大逆転優勝 そして日本一

投稿者 しましまとらのしまじろう : 2006年10月01日 02:30

大 大 大逆転優勝 そして日本一へ

投稿者 しましまとらのしまじろう : 2006年10月01日 02:30

ドラゴンズは徹底してタイガースにエース格とタイガース戦に相性の良い投手をぶつけているだけでしょ?。
だからタイガース戦の後カードでドラゴンズは結構調子落としています。

不正云々を言うのなら、タイガースの前の監督さんはその前はドラゴンズの監督でしたよね?。
一緒に来たコーチは相手のサインを見破るのが上手いって言われていた人だと記憶していますが・・・・・・・。

投稿者 BF : 2006年10月02日 20:51

中日の不正行為云々言っている方は
広島球団が中日球団に対して公式に謝罪したという事実を
ちゃんと知って欲しいですね。
何の根拠もない発言で必死に戦ってきた選手たちの名誉を
傷つけたブラウン監督にも直接謝罪して欲しいものです。

投稿者 D.D : 2006年10月03日 19:07

3連敗すると思っていた中日が、9月30日(土)の阪神戦勝利にびっくり。
この勢いのまま10月3日(火)の広島戦勝利で「マジック6」に。
これで「優勝ロード」に、中日は乗りました。
絶不調で失速し続けていたのに、ほんと「勝つチーム」に変身した中日にびっくり!

投稿者 こーら : 2006年10月04日 00:18

阪神が実力で中日を上回るところ・・・
そんなもんどこかありましたっけ?w

投稿者 第2戦負けましたがなw : 2006年10月04日 03:40

現在チーム本塁打・盗塁・打率・防御率
全てにおいて阪神より中日が上
普通に考えれば中日が優勝すると思う

9月は中日が14勝9敗で絶不調どころか好調
阪神が17勝4敗と異常だった

投稿者 てst : 2006年10月05日 18:28

阪神が実力で中日を上回るところといえば、
人気じゃないですかね。

中日は所詮ナゴヤ名物レベル止まり、
阪神は今や全国区でしょ。
いやこないだ出張でフランスに行ったら、阪神ファンの
フランス人(しかも会社経営者)がいて可笑しかった。

阪神人気はもはや国際レベルか?と思うくらい。

あ、ちなみに私はどちらのファンでもないですが。

投稿者 なんちゅう… : 2006年10月05日 23:40

9月の阪神は大健闘でした。8月前半の戦いぶりからすれば、大いにセを盛り上げてくれて
います。ただ、大事なところで直接対決に勝ちきれませんでした。特に甲子園での2戦めは
痛かったですね。あれだけ目標を失ったチームに取りこぼさず(9月の中日以外との対戦は
15勝1敗!)勝ってきただけに残念です。…この感じは、昨年と逆です。昨季は中日が阪神
以外の球団に勝ち続けて直接対決を迎え、1戦めは取るが、どうしても2、3戦めが取れな
かった。落合監督の言う「上にいるチームが有利」というのは、偽りがないと思えます。

「不正行為」ということの根拠となる具体的な例はほとんど挙げられませんでした。どうやら
「情報戦」のことを言ってたらしいです。しかし、この情報戦が主流の現代プロ野球。悔しけ
れば、優秀なスコアラーをたくさん派遣して対抗しなければ…といっても、財政難の球団には
酷な話。ただ、情報を入手しても、それを活かせるかどうかはその解析力の問題も関わってく
るようです。かつて日本シリーズで解析力のなさから、情報の膨大さに押しつぶされたチーム
もあったという記憶があります。情報は両刃の剣というのは、交流戦でも確認済み。情報武装
に頼るチームと自然体で強いチーム。一概には言えないんじゃないかな。

雨で流れたため、残った甲子園での最後の直接対決。熱い戦いになればいいですね。

投稿者 ナックル : 2006年10月06日 23:48

個人的にはマジック4で、甲子園決戦ってのが見たかった
それでも恐らく中日が勝ったとは思う
結局は重要な試合で勝てるチームは今年は中日だった

来年は首位争いに2球団と3位争いで4球団がしのぎを削るシーズンが見たい

投稿者 野球ファン : 2006年10月10日 10:38

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