2006年08月13日
熾烈!パ・リーグ新人王争奪戦
◇パ・リーグ新人王争いの行方
甲子園でも高校球児たちが熱い戦いを繰り広げている。
その球児たちに近い若い世代の選手達も、プロ野球で頑張って熱い夏を乗り越えようとしている。
今回は、前回のセ・リーグ編に引き続いて、パ・リーグの新人王争いを取り上げる。
◇一歩リードの八木投手
パ・リーグはルーキー投手がいい活躍を見せている。
今のところ、新人王争いのトップに立つのは、創価大からプロ入りした、日本ハムの八木投手だ。
8月10日現在で、9勝を挙げている。
その活躍を試合ごとに見ておこう。
八木 智哉(北海道日本ハムファイターズ)
勝敗 BBR 防御 回数 安打 HR 三振 四死 失点 自責
3/31 ○ 88.0 0.00 5.0 4 0 2 3 0 0
4/07 ● 34.3 5.00 4.0 8 1 4 2 5 5
4/15 99.5 2.37 10 0 0 7 4 0 0
4/22 ● 49.2 2.73 7.1 9 0 8 2 3 3
4/29 ○ 88.0 2.31 8.2 5 1 4 1 2 1
5/05 ○ 87.6 2.14 7 2 1 2 1 1 1
5/12 ○ 96.4 1.94 9 7 0 9 0 1 1
5/19 ○ 100.0 1.68 8 4 0 4 0 0 0
5/25 ○ 87.8 1.64 6.2 4 0 3 1 1 1
6/01 49.4 2.10 7.1 7 1 4 2 5 5
6/08 ● 36.6 2.63 5.2 9 2 2 2 6 6
6/16 74.4 2.44 6.1 7 0 1 1 1 0
6/24 ○ 72.6 2.54 7 6 1 6 5 3 3
7/02 ○ 75.7 2.48 6 3 1 4 3 1 1
7/08 85.2 2.30 7.2 6 0 3 0 1 0
7/16 ● 32.8 2.51 2.0 6 1 0 2 4 3
7/30 ○ 85.0 2.41 8.1 2 1 8 2 3 1
8/05 ● 32.8 2.59 2 5 0 0 1 3 3
8/09 ● 50.8 2.80 7.1 8 1 9 4 5 5
年間 9勝6敗 69.8 2.80 125.1 102 11 80 36 45 39
※8月10日現在
※防御率は、その試合までの通算防御率
※回数の.0は0/3回を意味する(同様に0.1=1/3、0.2=2/3)
既に先発投手が新人王になるための一つの目安である10勝に王手をかけている。
早めに10勝を挙げたいところだ。
そうすれば新人王は一気に近づくだろう。
ただし、懸念材料がないではない。
生みの苦しみかもしれないが、8月に入ってからまだ勝てていないのだ。
2戦連続での敗戦投手は、初めての経験である。
しかも、2試合で8失点と内容もよくない。
BBRの評価でも、6月以降は90点台も出ていない。
全体としては下り坂の傾向にあるようだ。
4月末から5連勝した頃に比べると、被安打が増えているところも気がかりである。
さすがに暑くなってきたので、ルーキーイヤーの夏を乗り切るのが大変ということなのだろうか。
プロ1年目からローテーションを任されていて、疲れもたまっているのは間違いない。
しかし、チームのプレイオフ進出には、八木投手の活躍が不可欠だろう。
◇強力対抗馬の平野佳投手
八木投手に対抗するのは、京産大からオリックス入りした平野佳投手である。
今年のパ・リーグの新人王争いは、この二人に絞られていると言っても過言でない。
その成績を見てみよう。
平野 佳寿(オリックス・バファローズ)
勝敗 BBR 防御 回数 安打 HR 三振 四死 失点 自責
3/26 31.0 0.00 0.0 1 0 0 0 0 0
3/30 ○ 85.2 0.00 6 8 0 4 2 0 0
4/06 ○ 98.8 0.00 9 5 0 8 2 0 0
4/16 48.5 0.52 2.1 2 0 1 1 1 1
4/22 ● 36.6 2.42 5.0 7 0 3 2 5 5
4/29 ○ 97.7 1.72 9 6 0 2 1 0 0
5/05 ○ 91.2 1.56 9 4 0 8 3 1 1
5/11 ● 80.7 1.64 9 7 1 7 1 2 2
5/21 ● 42.0 1.69 4 4 0 2 0 3 1
5/27 ○ 79.9 2.17 9 9 1 6 1 6 5
6/03 ○ 94.7 1.89 9 8 0 5 3 0 0
6/09 55.9 2.18 7.0 8 0 3 0 5 4
6/16 ● 53.7 2.58 9 13 0 5 2 6 6
6/28 38.8 2.91 5.1 7 1 3 2 6 5
7/05 ● 60.8 3.04 8 8 1 7 2 4 4
7/12 ● 49.2 3.15 8 8 1 2 5 4 4
7/18 51.2 3.22 6 5 1 6 3 3 3
7/28 66.4 3.20 9 1 1 3 1 3 3
8/03 ○ 98.0 2.98 9 7 0 4 1 0 0
8/10 ● 34.1 3.56 3.2 10 0 4 2 11 10
年間 7勝7敗 64.7 3.56 136.1 137 7 83 34 60 54
※8月10日現在
※防御率は、その試合までの通算防御率
※回数の.0は0/3回を意味する(同様に0.1=1/3、0.2=2/3)
平野佳投手と言えば、完投能力が高いことで有名になった。
現在まで7勝だが、そのうち6勝が完投による勝利である。
そういう意味では、八木投手以上に頼りになる投手ということも言えるだろう。
しかし、問題点もある。
調子がいいときは、完投勝利を挙げてBBRも90点以上を出すという素晴らしいピッチングを見せるのだが、好不調の波があって、ダメな試合では、かなり打ち込まれてしまう。
そのため、八木投手よりもBBR90点以上の試合が多いのにも関わらず、平均BBRでは5ポイントぐらい差をつけられているのだ。
8月に入ってからも、3日にBBR98.0という素晴らしい完封勝利を挙げて、6月3日以来の白星を挙げたかと思ったら、次の8月10日の試合ではメッタ打ちされて、自責点10でKOされてしまった。
ホームランバッターがよく「ホームランか三振か」という言葉で、安定感のなさを形容される場合があるが、平野佳投手の場合は「完投勝ちかKOか」という言葉で表すことができるかもしれない。
平野佳投手が新人王を取るには、まず10勝を挙げなければならないだろう。
しかし、7月に勝てなかったこともあり、現在7勝7敗。6月から8月までで2勝しかできていないことを考えると、ギリギリ10勝に届くかどうかというところだろう。
潜在能力の高さでは、八木投手を上回るとも思われる平野佳投手である。
チーム状態もよくはないが、何とか頑張って、最後まで八木投手とデッドヒートを繰り広げてもらいたい。
August 13, 2006 09:13 AM
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コメント
パリーグの新人王候補に八木と平野を挙げておられることに異議はありません。しかし、この2人に絞られたというのは少し言い過ぎではないでしょうか。先発に比べ中継ぎは地味な存在かもしれませんが、勝利への貢献度においてはホークスの藤岡好明投手も忘れてはならない存在ではないでしょうか?公平な目で再検討をお願いします。
投稿者 牛尾 宏 : 2006年08月13日 17:16
SH藤岡投手が入ってないね
投稿者 : 2006年08月13日 22:23
初めてカキコさせて頂きます。投手評価、特に先発投手の評価は「ゲイムメイク」にあると思います。従って「試合数」・「イニング数」・最後が「防御率」。確かにチームの打線に負う「勝ち数」も重要とは思いますが、どちらかと言うと打線に頼らない先の三点が評価の重要なポイントといつも思います。
さて今回の新人王に対して「両者」のみを評価した場合には「八木」が二歩ほどリードしているのかな~なんて思います。共にローテを堅持していますから、他の投手の出る幕はありません。
私はファイターズファンですが、それでもタイトルと言う評価に対しては冷たく見ているつもりですが。
さて皆様は如何でしょうか。
投稿者 なんかい : 2006年08月18日 12:12
藤岡を抜かしたのは痛いね。
投稿者 くるり : 2006年08月29日 16:42
レベル的には八木だがホークスファンとしては藤岡かな・
投稿者 松中の弟子 : 2006年08月30日 11:20
八木と平野を比べれば、八木でしょう。
先発が評価されやすいというのは
今に始まったことではないですね。
しかし、私は「野球選手の活躍」=「チームへの貢献度」
だと思うので、ホークスがリーグ1位になれば、
藤岡が新人王だと思いますよ。
先発>中継ぎという評価基準は、どうかと思うね。
投稿者 ホークスファンです : 2006年08月30日 22:43
前の方が言われているとおり、ソフトバンクの藤岡投手を全く考慮していないのは、片手落ちといえるでしょう。
既に50試合以上の登板数を数え、そのほとんどが緊迫した状況でのリリーフであり、敗戦処理での登板はほぼ皆無でしょう。
ホールド数もリーグで2番手か3番手にいるし、なにより全12球団の投手の中で只一人、50イニング以上投げて被本塁打が0というのは、称賛に値すると思います。
筆者は、表面的なところばかりを見ないで評価してほしいものです。
投稿者 flipflap : 2006年09月03日 22:39
