2006年07月21日
BBRオールスター!(パ・リーグ編)
◇BBRが選ぶオールスター(パ・リーグ編)
いよいよ今日、オールスターゲームが行われる。
このオールスター出場選手を、BBRという切り口で選ぶと、どのような選手が選出されるのだろうか?
今回は、そのパ・リーグ編である。
◇パ・リーグの野手「スターター」
パ・リーグの野手の中から、ポジションごとにBBRトップになった選手を「スターター」として選んでみた。
BBR 打率 試合 打数 得点 安打 HR 打点 三振 四死 犠打 盗塁
捕手 里崎智也(ロ) 63.3 .260 68 223 28 58 10 37 63 26 8 1
一塁 カブレラ(西) 68.7 .322 77 286 44 92 20 59 67 42 1 0
二塁 片岡易之(西) 63.3 .305 70 243 37 74 4 30 23 17 15 19
三塁 フェルナンデス(楽)63.0 .307 80 290 44 89 19 52 45 31 4 1
遊撃 中島裕之(西) 68.3 .312 82 317 62 99 15 55 49 37 3 8
左翼 和田一浩(西) 66.2 .289 79 291 41 84 10 57 53 42 4 0
中堅 大村直之(ソ) 66.8 .304 82 339 49 103 6 42 41 28 10 14
右翼 柴原 洋(ソ) 65.1 .294 70 221 39 65 2 38 40 33 5 2
DH 松中信彦(ソ) 71.9 .363 80 281 54 102 17 58 19 61 2 0
※データは7月9日現在
ポジションごとに選出する場合、どうしても偏りが出てしまう。
例えば、一塁手は各チームごとに強打者が多くなる。トップで選ばれたカブレラ選手のすぐ下に小笠原選手、ズレータ選手と続くのだが、一応ポジションごとということになると、以上の選出となることについてご了承いただきたい。
目を引くのは、ソフトバンクの松中選手である。この時点で、BBRがセ、パ合わせてもトップの71.9。昨年も年間73.8でトップだったことから考えても、その打者としての素晴らしさは超一級であると言って間違いない。
今年もホームランこそ少なめだが、打率、打点ではトップを争っている。また、出塁率、長打率ともにパ・リーグをリードしており、まさに理想の選手である。
カブレラ選手も、一時に比べるとBBR、打率等が多少落ちたものの、その素晴らしさは変わらない。
ホームラン、打点部門でも、現在トップ争いに加わっており、出塁率も松中選手に次ぐ4割台。安定感のある4番バッターとして、好調西武を支える存在だ。
今のままの状態が続いて、西武が優勝するようなことがあれば、野手では最大の功労者となることは間違いない。
BBRが63.0と、他の選出者に比べて低いが、楽天のフェルナンデス選手も気になる選手である。9日の時点で、ホームラン、打点ともリーグ2位(その後両部門でトップに立った)。
チームの負けが多いため、どうしてもBBRが多少低くなることを考えれば、立派な成績と言える。
現在の調子が続けられれば、チームも少しずつ上昇する可能性があるだろう。また、フェルナンデス選手自身も、2冠のチャンスもある。
ところで、この「スターター」の中で実際のオールスターには選ばれていないのは、片岡、和田、大村の3選手である。
リーグ戦上位のチームに所属しているため、チームバランスを取るために選出されなかったかと思われるが、いずれも素晴らしい選手で、オールスターに選ばれても全くおかしくなかった。
◇パ・リーグその他の野手
では、今度は「スターター」以外の選手をピックアップする。
実際のオールスターでは野手は17人選抜されるので、「スターター」に選ばれなかった選手から、7人をBBRの高い順に選抜する。
さらに捕手の控えとして、里崎捕手に次ぐ成績の選手を入れることにした。
なお、その他の野手の場合、どうしてもポジションの偏りができるが、それには目をつぶって、あくまでもBBR順位ということにさせていただいた。
BBR 打率 試合 打数 得点 安打 HR 打点 三振 四死 犠打 盗塁
内野 小笠原道大(日) 68.4 .298 82 302 46 90 17 51 57 43 4 1
内野 ズレータ(ソ) 67.4 .295 72 271 34 80 17 59 65 31 2 1
外野 森本稀哲(日) 64.8 .290 81 307 49 89 7 27 61 32 13 8
外野 カブレラ(ソ) 64.4 .272 53 206 26 56 3 23 30 19 1 3
外野 ベニー(ロ) 64.1 .285 80 277 45 79 11 44 48 35 3 3
外野 稲葉篤紀(日) 64.1 .299 78 288 38 86 13 40 42 17 5 4
内野 川崎宗則(ソ) 63.5 .299 61 244 36 73 2 15 29 15 10 13
捕手 鶴岡慎也(日) 58.9 .230 50 139 14 32 3 13 38 2 9 1
この中で実際にオールスターに選ばれていないのは、ズレータ、カブレラ、ベニー、稲葉、鶴岡の各選手となった。
セ・リーグ編でも書いたが、外国人選手の場合、どうしても目に見えない枠のようなものがあって、成績上位でも選出されないことがある。
また、ズレータ選手の場合は、おそらく暴力事件での謹慎などもあったため、それが影響しているのもあるだろう。
今年のパ・リーグは多少投高打低の傾向があるようで、なかなか野手のBBRが伸びていないのだが、成績を見ても同じようなことが言える。
スターター以外の選手を見た場合、9日時点で打率3割に到達している選手がいない。
BBR的に見た場合、打率が高ければそれでいい、ということにはならないのだが、ここに1人も3割バッターがいないのは多少残念である。
後半戦での、パ・リーグの打者の奮起を期待したいところだ。
なお、鶴岡捕手は、試合数ではオールスターに出場するオリックスの日高捕手よりもだいぶ少ないため、実際には選ばれていないが、BBR平均で考えると、里崎捕手に次ぐ成績だった。
しかし、里崎捕手にしてもあまり高いとは言えず、今年はパ・リーグの捕手は、セ・リーグの捕手に比べるとあまり活躍できていない。
このあたりに、城島捕手がメジャーに行った影響が出ているものと思われる。
◇パ・リーグの投手「エース」
投手部門は、「先発」、「中継」、「抑え」という役割ごとに、まずそれぞれの「エース」として、BBRトップの選手を選んでみた。
BBR 防御 試合 勝利 敗戦 S 回数 安打 HR 三振 四死 失点 自責
先発 松坂大輔(西) 78.9 2.03 14 10 2 0 102.0 74 9 114 20 28 23
中継 武田久 (日) 75.0 2.39 43 3 2 3 49.0 42 1 39 5 14 13
抑え 小林雅英(ロ) 78.8 0.77 35 4 0 27 35.0 25 0 31 7 3 3
セ・リーグの川上、藤川両投手が、BBR平均で80点台だったことと見比べると、若干見劣りするように感じてしまうが、平均で75点を越えていれば驚異的な内容と言える。
その意味で、パ・リーグのこれらエース陣は、今年いい活躍を見せているのは間違いない。
特に松坂投手は、昨年いい内容のピッチングをした割に勝星に恵まれなかったが、今年はしっかり勝てている。
勝利数、奪三振、被安打率、奪三振率などの主要な部門で、ソフトバンクの斉藤和投手と高いレベルでの争いをしており、今後目を離せないだろう。
チームが優勝争いをしているため、奪三振王が安泰という状況ではないだけに、逆に後半戦もしっかり緊張感を持って試合に臨むことができるだろう。
小林雅投手も、今年は昨年以上の出来である。昨年は、セーブは取れても、意外に打ち込まれた試合もあった。
今年は、若干の失敗はあるものの、ほぼ完璧である。防御率0.77も抑え投手としては非のうちようがない。
チームは去年の勢いが完全には戻っていないが、小林雅投手がこの調子を続けられれば、プレーオフ進出も十分狙える状況である。
今年大ブレイクした武田久投手の最近の調子は、疲れなどもあって、シーズン開幕直後の絶好調とはいかないが、それでもパ・リーグの中継ぎ部門では堂々の1位であった。
被ホームランが依然1、四死球も少ない。
多少打たれることもあるが、そういう意味では大崩れしそうにない投手に成長していると言っていいだろう。
なお、当然と言えば当然だが、「エース」の3投手はいずれも実際のオールスターに選ばれている。
◇パ・リーグその他の投手
部門ごとの「エース」に加えて、先発4人、リリーフ4人の、8投手をBBRのよい順に選んでみた。
BBR 防御 試合 勝利 敗戦 S 回数 安打 HR 三振 四死 失点 自責
先発 斉藤和巳(ソ) 78.3 1.95 16 11 3 0 120.0 83 5 110 35 31 26
先発 八木智哉(日) 75.0 2.30 15 8 3 0 105.2 81 8 63 27 30 27
先発 涌井秀章(西) 73.8 2.71 15 9 4 0 109.2 98 8 85 28 40 33
先発 デイビー(オ) 72.2 2.53 15 8 5 0 103.0 101 5 54 35 38 29
救援 福盛和男(楽) 76.0 1.21 26 0 0 16 29.2 19 1 31 8 4 4
救援 小野寺力(西) 75.0 1.80 34 2 1 17 35.0 22 1 35 13 7 7
救援 馬原孝浩(ソ) 73.4 2.10 30 0 3 18 34.1 30 0 39 8 11 8
救援 小倉 恒(楽) 70.9 2.43 36 4 5 0 37.0 32 2 31 7 14 10
※回数の0.1は1/3回、0.2は2/3回を表す。
斉藤和投手は、「エース」松坂大投手とほぼ同じ平均BBRで、パ・リーグの先発投手陣では、この二人が図抜けていると言っていい。
スタッツ的にもこの2人はよく似ており、奪三振王も両者で争いそうな勢いである。
このままハイレベルなNO1投手争いを松坂大投手と続けてくれたら、非常に面白いと思われる。
八木投手は、今年の新人王候補としてはトップだろう。
三振が取れるタイプではないが、コントロールのよい安定感のある存在だ。
今年のルーキーでは、完全に頭一つ抜け出している。
涌井投手も、西武の若い投手として今年ブレイクした。高卒の2年目とは思えないほどの安定感がある。
被安打率は若干多いようだが、四死球が少ないことは、ローテーション投手として必要な資質を持っていると言える。
松坂投手1人ではシーズンを制覇するのは難しいだけに、涌井投手の今後も頑張りが期待される。
救援投手では、「意外」と言っては失礼だが、楽天から福盛、小倉の2投手が選出された。
両投手とも、「いいところで使われている」と言われてしまえばそれまでだが、同じような使い方をされても、結果を残せる投手ばかりではない。
両投手とも、ここぞというところで三振を取れるのが強みだ。また、不必要な四死球を出さない点でも優れていると言えよう。
野村監督も、この2人を出したときには、ある程度安心して試合を見ていられるのではないだろうか?
July 21, 2006 11:59 AM
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.nikkansports.com/mt/mt-tb.cgi/5619
