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2006年07月04日

至高の野手!ソフトバンク松中

◇「期待通り」の松中選手

シーズンも半ばを過ぎ、2006年の各選手の状況もかなりはっきりしてきた。
ファンが選手の状態や成績を見た場合には
「期待以上」
「期待通り」
「期待はずれ」
という3段階に無意識に分けている場合がある。

ルーキーの八木、平野投手などについては、ここまでの活躍は期待されていなかっただろう。中日の佐藤投手のように、今年ブレイクした選手も、シーズン前にはこれだけの活躍を期待されていたはずはない。

逆に、期待されながら…という選手も多くいる。
ツイン砲になるだろうと期待されたオリックスの清原、中村選手の場合などは、怪我などもあって、たまに活躍は見せるものの、期待通りとは言えない。
そうした様々な状況の中、最も難しいのが「期待通り」の活躍をすることではないだろうか?
しかも、あまり期待されない選手が「期待通り」に活躍するのではなく、非常に高いレベルの活躍を期待されながら、それを「期待通り」にこなす。
そうした選手こそが、超一流ということになるのだと思う。

今年も、そうした超一流の選手が見えてきた。
「期待通り」の活躍を見せてくれているソフトバンクの松中選手である。
今回は、この松中選手にスポットを当ててみる。

◇2005年、日本で最高の打者だった松中

ここ数年、松中選手は期待を裏切らない素晴らしい活躍を続けている。
その中から、2005年シーズンを詳しく見てみよう。

      BBR  打率  試合  打数  得点  安打  HR  打点  三振  四死  犠打  盗塁
3/21~3/27 69.7  .143   2   7     1    1    0    1    1    3    0    0
3/28~4/03 67.5  .286   4   14    1    4    0    3    2    2    1    0
4/04~4/10 54.1  .143   6   21    2    3    0    0    3    4    0    0
4/11~4/17 84.3  .360   6   25    6    9    3    6    6    2    0    0
4/18~4/24 72.3  .364   6   22    7    8    2    9    2    4    0    0
4/25~5/01 74.4  .375   6   24    8    9    6    9    4    2    0    0
5/02~5/08 76.8  .150   5   20    2    3    1    6    2    2    1    0
5/09~5/15 68.0  .217   5   23    3    5    1    3    6    0    0    0
5/16~5/22 78.5  .435   6   23    9    10   4    8    7    3    1    0
5/23~5/29 88.2  .364   6   22    6    8    3    9    2    2    1    1
5/30~6/05 79.2  .417   6   24    6    10   3    7    4    2    0    0
6/06~6/12 66.2  .188   6   16    5    3    0    1    2    10   0    0
6/13~6/19 61.9  .091   3   11    0    1    0    1    2    2    0    0
6/20~6/26 79.3  .167   5   18    3    3    2    4    4    5    1    0
6/27~7/03 65.3  .235   4   17    3    4    2    4    4    0    0    0
7/04~7/10 66.3  .316   5   19    4    6    1    2    3    3    0    0
7/11~7/17 84.0  .688   5   16    5    11   4    7    3    7    0    0
7/18~7/24 66.0  .143   2   7     2    1    1    1    3    1    0    0
7/25~7/31 71.0  .267   4   15    2    4    2    5    0    1    1    0
8/01~8/07 74.4  .316   6   19    6    6    2    5    1    6    0    1
8/08~8/14 82.4  .250   5   12    6    3    1    5    4    10   1    0
8/15~8/21 71.7  .294   5   17    4    5    1    4    3    3    0    0
8/22~8/28 67.4  .385   3   13    1    5    0    1    2    1    0    0
8/29~9/04 62.9  .267   4   15    1    4    0    2    5    2    0    0
9/05~9/11 93.0  .625   4   16    6    10   2    6    1    2    0    0
9/12~9/18 55.6  .214   4   14    1    3    0    0    3    3    0    0
9/19~9/25 86.4  .423   7   26    8    11   4    10   5    3    0    0
9/26~10/2 72.2  .286   2   7     1    2    1    2    1    0    0    0
2005年合計 73.8  .315   132  483   109   152   46   121   85   85   7    2
※2005年シーズンの成績
※年合計のBBR、打率は平均

年間BBRの73.8は、2005年シーズン野手部門の堂々のトップである。
この成績に匹敵したのは、セ・リーグの金本選手(73.1)だけで、3位以降は明らかに年間平均が落ちていた(3位はウッズ選手の70.7)。
パ・リーグで考えると、2位のカブレラ選手が68.9という年間BBRだったので、その差は約5ポイント。
圧倒的な違いである。

シーズン全体を見た傾向として
素晴らしいのがバランスの良さである。
28週あった中で、得点、安打、打点、四死球が0だった週をカウントしてみた。
すると、
・得点 1週
・安打 0週
・打点 2週
・四死球 2週
わずかこれだけしかない。
しかも、それが重なっていることはないというから驚きだ。
ことのことから、調子が悪い週でも、何らかの形でチームの攻撃に貢献していることが見て取れる。

次に、松中選手の場合はだいたい3週間から4週間周期で、好不調を繰り返している。
ずっと好調が持続するのが理想だが、打撃にはどんな打者でも調子の波があるものだ。

重要なのは、不調になっても必ずまた好調に戻せる能力なのである。
春先に打ちまくって首位打者に立ったものの、シーズンが終わってみたら3割を切っている。そうした打者は意外に多い。

しかし、松中選手は全く異なっている。
2005年シーズンも出だしは不調だったのだが、4週目で調子を取り戻すと、あとは先に述べた3、4週間の周期でゆるやかな好不調の波を描いて、シーズン終了時には最高のBBRを上げていた。
打率も、オールスター前後まではなかなか3割台をキープできない状況だったが、終わってみれば.315だったのである。

松中選手の凄さは、打率が低かった(と言っても3割に達していないというだけなのだが)春~夏前にかけて、BBRでは落ち込みを見せていなかったことにある。
活躍は打率だけではない。1試合に1本しかヒットが出なくても、それがいい場面で出れば、BBRは上昇する。
つまり、松中選手はチャンスに強いという意味で2005年最強の打者だったことになる。


◇「期待通り」の2006年

松中選手クラスになると、年間で3割、30HR、100打点は当然のように期待される。BBRも平均70以上になってもらいたい。
今年のこれまでの成績を見ておこう。

      BBR  打率  試合  打数  得点  安打  HR  打点  三振  四死  犠打  盗塁
3/20~3/26 76.0  .250   2   8     2    2    1    2    0    0    0    0
3/27~4/02 66.9  .273   6   22    3    6    1    4    2    4    0    0
4/03~4/09 64.6  .333   6   24    4    8    1    2    2    2    0    0
4/10~4/16 68.8  .154   4   13    3    2    1    5    1    5    0    0
4/17~4/23 74.9  .357   5   14    2    5    1    3    1    9    1    0
4/24~4/30 70.3  .364   6   22    4    8    0    3    1    3    0    0
5/01~5/07 70.8  .263   6   19    5    5    2    4    1    7    0    0
5/08~5/14 64.5  .263   6   19    4    5    1    4    1    4    1    0
5/15~5/21 68.9  .409   6   22    5    9    1    4    3    2    0    0
5/22~5/28 79.9  .600   6   15    6    9    2    3    0    9    0    0
5/29~6/04 71.0  .364   6   22    2    8    0    2    2    5    0    0
6/05~6/11 79.4  .417   6   24    2    10   2    9    2    0    0    0
6/12~6/18 67.0  .435   6   23    2    10   1    4    2    2    0    0
6/19~6/25 82.8  .500   1   4     1    2    0    1    1    0    0    0
6/26~7/02 77.0  .421   5   19    5    8    1    3    0    4    0    0
小計    71.3  .359   77   270   50   97   15   53   19   56   2     0
※2006年7月2日までの成績
※小計のBBR、打率は平均

今年の成績を見てみると、昨年以上に優れた点がある。
それは、得点、安打、打点、四死球に加えて、ホームランまでもが0本という週が少ないことである。
週ごとのBBR平均を見ても、2005年にはあった60点以下が見当たらない。しかも、最低でも64.5と、野手の一応の合格点と言える55点を、平均でも10ポイント近く上回っているのである。
好不調の波も、今年は開幕直後と交流戦開始直後に多少の落ち込みがあったほかは、ずっと好調を維持している。
安定感という面でも、ますます頼りになる打者になったと言えるだろう。

ここまでのBBR平均71.3も、セ・リーグの福留選手に続いて2位。昨年よりは若干低いのだが、現在71点台をキープできている選手が、福留選手と松中選手だけであることを考えてみれば、やはり期待通りの活躍ということが言える。


◇今後の松中選手

怪我さえなければ、今年も最強打者であることは間違いない。
どちらかと言えば、春型ではなく夏型の松中選手だけに、これからさらに成績が上がっていくことが予想される。
ちょっと気になるのは、現在のHR数が15本と、若干少ないことだろう。
昨年のように年間46本打つには、ちょっとペースが遅い。
先に述べたように、今年はコンスタントにホームランが出ている代わりに、毎試合のように打って手がつけられない、という状況がまだないのである。

だが、ホームラン打者はちょっとしたきっかけで量産体制に入ることを考えると、今年も40本は打つと考えたい。

今年は、各球団の中心選手に怪我が多いのが特徴だが、日本最強打者である松中選手には、最後まで怪我なくプレイしてもらいたい。
それができるだけで、ソフトバンクは優勝戦線から落ちることはないと思われる。
今年もソフトバンク優勝の鍵を握るのは松中選手に間違いないだろう。

July 4, 2006 07:46 PM

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コメント

ソフトバンクの大ファンです。
王監督の現場離脱の試合(翌日知ったのですが)
引き分けに持ち込まれた試合に松中選手が泣いてましたよね。
不思議でしたーー(何で?って感じで)
責任感の表れだったんですね。
監督の弟子とも言うべき松中選手。
勝っても負けても、松中選手の成績が気になるのは
それだけ注目していることの表れでしょうね。
王監督が帰ってくるまで、がんばれ!
松中選手!

投稿者 ひろ : 2006年07月07日 05:06

 BBRの上位2人がWBC日本代表の3、4番だったというのは、偶然ではないのでしょう。

 今季、めっきり打線が小粒になったソフトバンクにおいて、松中選手へのかかる期待は例年
以上だということはハッキリしています。昨年までは城島、バルデスといった強打者が脇を固め
ていたので、松中選手だけをマークすればイイという図式は考えられなかった。そういう意味に
おいては、BBRは期待通りかそれ以上に素晴らしい数字だと思えます。本塁打が少なくなって
いるのは、長打に頼らない繋ぐ野球に転換したチーム事情から言っても仕方ないように思えます。

 松中選手には、まだ別の大きな期待がかかっています。恐らく出るであろうポストシーズンの
試合での活躍です。過去2年、呪縛にかかったかのようにプレーオフでは不振を極めました。
先のWBCでも期待された本塁打は「0」。彼には大試合での活躍だけが残された唯一の課題で
あるように思われます。

 先般の王監督の治療休養という衝撃が松中選手のさらなる刺激となり、成長の糧となることを
SBファンではありませんが期待して見守りたいと思います。

投稿者 ナックル : 2006年07月12日 23:57

松中選手は今日の試合も膿瘍のために欠場していましたが、
やはりソフトバンクの大黒柱は松中選手以外考えられません。
今年は、どのチームも松中選手との勝負を避けているので、
HRの数も昨年よりも大夫少ないみたいですが、
その分甘い球やチャンスを逃さず、チームを優勝に導いてもらいたいです。

投稿者 L : 2006年07月13日 00:04

松中選手は良き選手だとは思いますが、彼はチームのコアとなる選手とは思えません。ホークスが再び常勝チームとなるには小久保選手の復帰しかないと思います。

投稿者 jk : 2006年09月26日 11:39

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