2006年06月05日
5月の月間MVP発表!
◇月間MVPとBBRトップ・レイティング・プレイヤー
5月の月間MVPが発表された。
パ・リーグは、八木投手(日本ハム)とカブレラ選手(西武)。
セ・リーグは、川上投手(中日)とリグス選手(ヤクルト)。
どの選手も素晴らしい成績を残しての受賞だ。
月間MVPはNPBの公式記録などから判断されており、歴史のある権威のある表彰だと思う。
一方、BBRという新しい尺度の評価基準でも、月間で最も輝いていたと思われる選手を選出することができるのは、プロ野球を見る上で新たな楽しみを提供することになると思う。
今回は、月間MVPの選手を紹介しながら、BBRで選出された月間トップ・レイティング・プレイヤーとの対比も行ってみよう。
◇パ・リーグ投手部門
パ・リーグの投手では、日本ハムの八木智哉投手が初受賞となった。
ルーキーとしては、昨年の久保投手(ロッテ)に引き続いての受賞となる。
八木 智哉(北海道日本ハムファイターズ)
BBR 防御 試合 勝利 敗戦 回数 安打 HR 三振 四死 失点 自責
5/01~5/31 92.9 0.88 4 4 0 30.2 17 1 18 2 3 3
※回数の0.2は2/3回を意味する。
4試合に登板して4勝0敗。しかもそのうち2つは完投。
ほぼ完璧に近い内容だと思われる。
そのピッチングの最大の特徴は、「ランナーを出さない」という点である。
4試合で17安打と、1試合平均4.25本しかヒットを打たれておらず、四死球もその間わずかに2。
ここまでランナーを出せないと、相手のチームとしてはお手上げに近い。
4月はいいピッチングをしながら勝ちに結びつかないなど、不運な面も見られたが、5月に入っての活躍は見事の一言に尽きる。
すでに新人王争いでもトップに立っているのは間違いない。
あらゆる面で見て、月間MVP受賞は当然の記録だった。
5月の平均BBRも92.9と、90点以上の平均が出ている。
実は、試合数が極端に少ない選手を除くと、5月の平均BBRが90点を超えたのは、この八木投手だけだった。
その意味でも、驚異的な活躍だったと言える。
月間MVPは1人だけしか発表されないが、5月のパ・リーグ投手ベスト3を見ておくことにしよう。
パ・リーグ投手5月ベスト3
BBR 防御 試合 勝利 敗戦 回数 安打 HR 三振 四死 失点 自責
1八木 92.9 0.88 4 4 0 30.2 17 1 18 2 3 3
2小林宏 88.9 1.74 4 3 0 31.0 18 2 25 4 7 6
3松坂大 84.9 1.97 4 4 0 32.0 25 3 34 8 9 7
平均BBRで、等間隔に4ポイントづつ差が開いている。平均での4ポイント差は大きい。
これを見ても、いかに八木投手が5月に水際立った活躍をしていたかがよくわかる。
文句なしのMVP受賞だ。
◇パ・リーグ野手部門
パの野手では、以前このブログでも取り上げたカブレラ選手がMVPに選ばれた。
来日6年目で通算4度目の受賞となる。
アレックス カブレラ(西武ライオンズ)
BBR 打率 試合 打数 得点 安打 HR 打点 三振 四死 犠打 盗塁
5/01~5/31 71.5 .432 22 81 15 35 4 20 19 13 0 0
先日のブログにも書いたのでここでは多くを書かないが、打率.432ととにかく打ちまくった。
三振も1試合平均1個以下で、強打者でありながらもろい印象もない。
安定して高い成績を残せるという意味で、5月のみならず今年のパ・リーグの野手では現在最強と言える活躍である。
出塁率も、トップの.511だった。
平均BBR上位選手と比べてみよう。
パ・リーグ野手5月ベスト3
BBR 打率 試合 打数 得点 安打 HR 打点 三振 四死 犠打 盗塁
1カブレラ 71.5 .432 22 81 15 35 4 20 19 13 0 0
2松中 71.0 .354 26 82 20 29 6 16 6 24 1 0
3柴原 69.7 .333 26 87 17 29 0 16 14 19 3 1
平均BBRではかなり接近しているが、やはり、打率、打点、HRとすべての点でカブレラ選手が一歩抜け出しているのが分かる。
ただし、2、3位がソフトバンクの選手であるのは、さすがというところだ。
順位争いがデッドヒートになっているが、打線という意味では、やはりソフトバンクは侮れない存在であることがこのデータからも分かる。
◇セ・リーグ投手部門
セ・リーグの投手では、こちらもブログに取り上げた中日の川上投手が現役最多タイの7度目の受賞となった。
川上 憲伸(中日ドラゴンズ)
BBR 防御 試合 勝利 敗戦 回数 安打 HR 三振 四死 失点 自責
5/01~5/31 88.0 1.43 5 3 1 44.0 23 3 43 5 7 7
セ・リーグでは、月間3勝がトップだったため、実に11人の投手が3勝でトップに並んだ。
しかし、内容ということを考えると、勝てなかった試合でも素晴らしいピッチングを見せた川上投手が全ての面で抜け出していたと言えるだろう。
平均BBR上位の投手を見るとそのことがはっきりする。
セ・リーグ投手5月ベスト3
BBR 防御 試合 勝利 敗戦 回数 安打 HR 三振 四死 失点 自責
1川上 88.0 1.43 5 3 1 44.0 23 3 43 5 7 7
2三浦 77.9 2.77 5 3 2 39.0 33 5 28 6 12 12
3朝倉 76.1 1.93 4 3 1 28.0 30 1 22 7 7 6
(参考)
ガトームソン 89.6 0.77 3 3 0 23.1 12 0 21 3 2 2
藤川 86.9 0.00 13 3 0 17.0 7 0 25 4 0 0
平均BBR2位の三浦投手とは、実に平均で10点の差が出ている。三浦投手の77.9も決して低いものではないのだが、川上投手が凄すぎたと言えるだろう。
先発投手の中では次元が違う活躍と言っても過言ではない。
なお、ヤクルトのガトームソン投手がノーヒットノーランを達成したこともあり、平均BBRではトップだったが、規定投球回数に足りなかったため、MVP受賞には至らなかった。
藤川投手も、当然規定投球回数には達しないが、平均BBRでは3位となった。
◇セ・リーグ野手部門
セ・リーグの野手部門では、ヤクルトのリグス選手が初受賞となった。
アダム リグス(東京ヤクルトスワローズ)
BBR 打率 試合 打数 得点 安打 HR 打点 三振 四死 犠打 盗塁
5/01~5/31 72.1 .324 25 108 27 35 12 23 19 7 1 3
交流戦に入ってから調子を上げているヤクルトの、原動力になっているのが3人の外国人野手である。
その中でも、リグス選手は機動力も使えるポイントゲッターとして大活躍を見せた。
三振も少なく、犠打や盗塁もできる非常に能力の高い選手である。
その一方で、7本塁打と長打力もあるところを見せた。
では、平均BBR上位の野手を見てみよう。
セ・リーグ野手5月ベスト3
BBR 打率 試合 打数 得点 安打 HR 打点 三振 四死 犠打 盗塁
1リグス 72.1 .324 25 108 27 35 12 23 19 7 1 3
2青木 72.0 .369 25 103 24 38 2 13 11 15 2 17
3ラミレス 71.2 .324 25 108 21 35 5 27 20 3 2 0
驚くべきことに、5月の上位3人は全てヤクルトの選手だった。
セ・リーグもパ・リーグと同じように、上位がダンゴレースになってきたが、その中でもヤクルトは一目置かれる存在になるだろう。
June 5, 2006 09:49 AM
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