2006年05月26日
雑草ノーヒッター!ガトームソン
◇赤丸急上昇!ノーヒッター達成のガトームソン
2006年5月25日、ヤクルトのガトームソン投手がノーヒットノーランを達成した。
2004年の井川投手以来、プロ野球では72人目の快挙である。
相手チームが楽天だったということで、相手に恵まれたと思われる方もいるだろう。
しかし、楽天は投手力は安定しないものの、決して打てないチームではない。
ノーヒッターを達成されてしまった前の試合では、12安打を放っていた。
今回は、ここまであまり注目されることのなかったガトームソン投手にスポットを当ててみたい。
◇ガトームソン投手の2005年
昨年からヤクルトに加入したガトームソン投手。
2005年の成績をまず見ておくことにしよう。
ガトームソン(東京ヤクルトスワローズ)
勝敗 BBR 防御 回数 安打 HR 三振 四死 失点 自責
5/22 65.3 1.50 6 5 0 3 1 1 1
5/31 ○ 81.7 2.19 6.1 3 0 5 2 2 2
6/07 ○ 72.8 2.45 6 6 0 8 1 2 2
6/14 ● 32.1 4.84 4 9 1 4 4 7 7
6/21 ○ 72.4 4.30 7 5 0 4 3 2 2
6/28 ● 34.7 5.61 4.1 11 1 4 2 7 7
7/03 ○ 80.8 5.09 7 6 1 7 1 2 2
7/10 ● 41.7 5.01 6 8 0 3 3 3 3
7/16 ● 34.3 5.05 5 6 1 3 4 3 3
7/27 77.1 4.60 7 1 0 4 2 1 1
8/02 ○ 79.0 4.43 6.1 8 0 2 1 2 2
8/09 ○ 75.8 4.38 7 8 3 4 0 3 3
8/16 50.4 4.32 5 5 0 3 1 3 2
8/23 ● 61.6 4.24 8 7 1 4 4 3 3
8/30 ○ 70.3 4.15 6 8 0 2 2 2 2
9/07 ○ 55.7 4.18 6 6 1 2 2 3 3
年間 8勝5敗 61.6 4.18 97 102 9 62 33 46 45
※2005年シーズンの記録
※防御率は、その試合までの通算防御率
※回数の0.1は1/3回を意味する
昨年の5月下旬、ちょうど今の時期に日本球界に登場したガトームソン投手。
年間を通して8勝5敗という記録は決して悪くはないのだが、スポーツ紙をにぎわすような活躍ができたとは言えない。
地味な投手というのが昨年の印象である。
16試合に登板したが、自責点が0だったことが一度もない。年間通算の防御率4.18が示すように、相手をピシャリと抑えこむことができるというタイプではないことがよくわかる。また、三振をガンガン取れる訳でもない。
他方、早い回でのノックアウトが少ないという特長がデータから透けて見える。
責任投球回数の5回を投げ切れなかったことは2回だけ。
この2回は7点ずつ取られていて、完全に大量失点によるノックアウトだったのだが、その他の登板では少なくとも5回を投げていて、4点以上取られていることもない。
つまり、先発投手の最低限の仕事と言われる「5回3失点以内」を、16試合中14試合でクリアしていることになる。
ハイレベルでの安定とは言えないかもしれないが、標準以上の安定度を持った投手ということがよくわかる。
だが、チームにとっては計算できる投手ではあっても、他のチームにとってはそれほど怖い投手ではなかったし、ファンへのアピールもそれほどある訳ではなかった。
やはり地味な活躍に終始した2005年だったといえるだろう。
◇2006年は開眼の年?
では、今年に入ってからの成績を見ていくことにしよう。
勝敗 BBR 防御 回数 安打 HR 三振 四死 失点 自責
4/02 ● 38.6 6.00 6 8 0 4 2 4 4
4/09 ● 63.7 3.46 7 5 0 7 2 1 1
4/21 58.8 4.05 7 8 0 7 4 4 4
4/27 ○ 82.1 3.33 7 3 0 5 3 1 1
5/11 ○ 74.2 3.18 7 5 0 5 1 2 2
5/18 ○ 94.7 2.61 7.1 7 0 7 1 0 0
5/25 ○ 100.0 2.15 9 0 0 9 1 0 0
年間 4勝2敗 73.2 2.15 50.1 36 0 44 14 12 12
※2006年5月25日までの記録
※防御率は、その試合までの通算防御率
※回数の0.1は1/3回を意味する
BBRをグラフにしてみれば一目瞭然なのだが、今年のガトームソン投手の成績は、多少のバラツキはあるももの右肩上がりである。
そして、ついにノーヒットノーランの試合でBBR100をゲットした!
最初の3試合の内容が悪かったにも関わらず、BBR平均が73.2と一流投手の活躍度であるBBR70以上を達成している。
そして、現在4連勝中だがその間のBBR平均は実に87.8を記録している。
さらに、ここ2試合は昨年から1度もなかった自責点0の試合が続いているし、ノーヒットノーランの試合は初の完投でもあった。
三振も去年に比べると増加している(昨年は1試合平均3.9、今年は6.3)。
つまり、ノーヒットノーランはまぐれで突然生まれた記録ではない。
4月末からグングンと調子を上げていたガトームソン投手を見ていた関係者にとってみれば、意外な結果ではないはずだ。
球威のある速球とスライダーが武器という王道を行くタイプである。
メジャーでの登板機会はなかったが、昨年1年日本でプレイして、どうやらジャパニーズベースボールに対応するコツを飲み込んだようにも思える。
元々、安定した先発投手だったのだから、それが高いレベルの投球ができるようになったら鬼に金棒。大ブレイクの予感さえ出てきている。
今後、相手チームにとってはマークすべき存在になったことは間違いない。
◇それでも登録抹消
これだけ調子を上げているガトームソン投手だが、それだけに球団関係者は頭を痛めているかもしれない。
外国人枠の問題があって、ゴンザレス投手と交代で登録⇔登録抹消を繰り返しているからである。
ゴンザレス投手の調子が今のところもうひとつだが、同投手もヤクルトにとっては貴重な戦力であることは間違いない。
そのため、こうした起用法は今後も続く可能性が高い。
しかし、ノーヒットノーランを達成しても、次の日に登録抹消というのは心情的には違和感を覚える。
そして、これだけ好調の選手が10日間1軍のマウンドに上がれないのは残念でもある。
いずれにしても、雑草のようなガトームソン投手が日本球界で成功を収めてくれることは、素晴らしいことである。
今後も大活躍を期待したい。
May 26, 2006 06:42 PM
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トラックバック時刻: 2006年05月27日 19:18
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日米初完投がノーヒットノーランて、しかも交流戦初。そんなにいい選手だった?(^^;)(^^;)ともあれ、ガトームソンおめでとう。
古田プレマネ、よかったですね。... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2006年05月31日 14:55
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トラックバック時刻: 2007年11月22日 02:08
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コメント
すごいねー
投稿者 名無し : 2006年05月29日 05:53
