2006年04月21日
SHINJO引退の背景
◇さよならSHINJO!!!
18日のオリックス戦で、日本ハムのSHINJOが今季限りの引退を表明しました。
「捕れると思った打球が(ダイレクトで)とれなくなった」、「刺せると思ったスローイングで刺せなかった」。
そのようなプレーの限界を自分なりに感じ取った上での決断とのことでした。
今回のブログでは、球界を超えた人気者“SHINJO”引退の真相にBBRという切り口で迫ってみましょう。
【今シーズンの成績】
BBR 打数 得点 安打 HR 打点 三振 四死球 犠打 盗塁
3/25 47.0 4 0 1 0 0 0 0 0 0
3/26 63.8 4 1 1 0 0 1 0 0 0
3/28 40.3 4 0 0 0 0 2 0 0 0
3/30 44.0 3 0 0 0 0 1 0 1 0
3/31 56.3 3 0 1 0 0 1 1 0 0
4/01 66.6 4 1 1 0 0 0 0 0 0
4/02 98.0 3 3 2 0 1 0 1 1 0
4/04 40.3 4 0 0 0 0 3 0 0 0
4/05 97.4 4 1 2 1 3 0 1 0 0
4/06 45.7 3 0 0 0 0 0 0 0 0
4/07 40.3 4 0 0 0 0 0 0 0 0
4/09 40.0 3 0 0 0 0 1 0 0 0
4/12 40.3 4 0 0 0 0 0 0 0 0
4/15 43.3 1 0 0 0 0 1 0 0 0
4/16 67.9 3 1 1 0 0 1 1 0 0
4/18 96.3 4 2 2 2 5 0 0 0 0
4/19 84.8 4 1 1 1 3 0 0 0 0
19日までの平均BBRは59.5。
平均にはいろいろな意味はありますが、単純に考えてあまり良い平均点ではありません。
平均は59.5であっても、50点台の活躍が1日しかなく、60点台も2日だけ。
あとは70点が一度もなくて、80点台が1回、90点台が3回。
それ以外はすべて40点台と低迷しています。
いろいろな選手がいますが、平均点近い活躍が少なく、90点台が複数回という選手は非常に珍しいと言えます。
好不調の波が激しいというか、活躍する時には爆発的に活躍する…というSHINJOらしい特性を垣間見ることが
できます。
しかし、(人気はともかくとして)この成績だと監督としては非常に使いにくいでしょう。
実際に、ヒルマン監督はSHINJOが怪我をしていないのにスタメンから外すという選択を何度かしています。
SHINJOは、開幕日に本拠地の札幌ドームが満員になったことを挙げて、目標を達成したので引退を決意したと
言っていましたが、今年のこの状況を真摯に受け止めていたのではないでしょうか?
◇2005年のSHINJO
【2005年の成績】
BBR 試合 打数 得点 安打 HR 打点 三振 四死球 犠打 盗塁
2005/04 68.0 5 22 4 7 0 0 2 3 0 0
2005/05 65.6 20 78 13 16 5 14 17 6 1 2
2005/06 60.6 23 87 12 24 4 11 12 2 1 0
2005/07 66.0 21 87 13 22 7 18 13 3 0 1
2005/08 52.0 12 18 3 4 0 3 4 1 3 1
2005/09 47.9 13 38 1 4 1 3 8 1 1 0
年間を通しての平均BBRは60.3。
怪我などもあって、出場試合数は108にとどまりました。また、上のスタッツに記載はありませんが、年間打率は.239
となっています。
BBRは、55~60ぐらいが合格点の目安となっています。その基準で考えると、SHINJOの場合、年間平均はなんとか
合格点と言えるでしょう。
20本塁打、57打点とチーム得点への貢献もそこそこにはありました。
しかし、シーズン後半で成績が大きく落ち込むなど、この数値がSHINJO自身が自分に求めるものでなかったのは
間違いないでしょう。
SHINJOは、その言動により誤解されることもありますが、自分に対してとても厳しいプレーヤーだと思います。
2005年のゴールデングラブ賞に選ばれた時、「自分が選ばれるのはおかしい」と苦言を呈して物議をかもしました。
その発言の理由は「守備機会も少なく、大した活躍ができなかった」ということです。
実際の活躍が少ないのに、イメージでゴールデングラブ賞に選出されたことに対して、彼なりの表現で反発した
ということになるのでしょう。
SHINJOにしてみれば、そうした発言が出るほど、2005年は不本意なシーズンだったのではないでしょうか?
これらを総合すると、引退を決意したのが実は昨年だったとしてもおかしくはありません。
◇記憶に残る選手
よく「記録に残る選手」、「記憶に残る選手」という言い方をされる選手がいます。
そして、後者の代表として長嶋選手と並んで取り上げられることが多いのがSHINJOです。
BBRは記録だけではなく「記憶に残る」活躍も評価基準に入れています。
ですから、打率.250(ちなみに、SHINJOの日米通算の通算打率は、ほぼ2割5分です)で、4打席に1度しか
ヒットを打たない打者であっても、その一打がいい場面で出ていれば、当然評価は高くなり「記憶に残る」活躍も
数値化されます。
ですが、ここ2年の活躍をBBRで見た場合、平均BBRから判断すればSHINJOの評価はそれほど高いものではなく、
記録面だけでなく、記憶面でも活躍していたとは言えない印象を受けます。
しかし、今シーズンのBBRを見ればわかるように、活躍している試合のBBRは、驚くほど高いのです。
つまり、その試合でのSHINJOは、記憶にも記録にも残る活躍をしていることがわかります。
「平均」という手法には便利な面もありますがやっかいな側面もあります。
毎日60点を取っていても、平均は60ですが、90点と30点を1日おきに繰り返していても、平均は60になります。
毎日60点の選手は、確かに記録にも記憶にも残らない選手かもしれません。
しかし、90点台を取れる選手は、その試合での印象は強烈に残るでしょう。
SHINJOは、まさにそういったタイプの選手なのです。
◇引退撤回も想定内?
引退表明をした次の試合でも、SHINJOは3ランホームランを放ちました。
注目を集めれば集めるほど光り輝くのがSHINJOの特性です。
その意味で、今後のSHINJOの活躍からは目が離せません。
自らの退路を断ってシーズンに賭けるSHINJOは「活躍」という意味では非常に楽しみな存在になってきました。
チームも上昇気流に乗ってきたところですし、今年は日本ハムが台風の目になるかもしれません。
引退を表明したことで注目を集め、その注目の中でプレイすることで、ふとしたことで体が元の状態に近づくことも
あるかもしれません。
まだ34歳ですから、その可能性も十分にありえるでしょう。
もし、そういう状況変化があったら、堂々と引退表明を覆して、来年以降もプレイを続けて欲しいと思います。
その際のコメントは「気が変わって引退とりやめちゃった打法」で構いませんから!!
April 21, 2006 01:10 PM
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コメント
なかなか面白い考察ですね
投稿者 eny : 2006年04月22日 16:17
新庄選手にひとこと!
札幌ドームを満員にして「自分の役目は終わった」とおっしゃいましたが、そんなことで満足するために日本ハムに入ったとは思いたくありません。
日本ハムを日本一にすることこそが、新庄選手に与えられた本当の役割だと思います。
野球場を満員にすることくらい、ちょっと有名な選手なら誰だってできること。
だけど、日本ハムを日本一にすることは、新庄選手にしかできないことだと思います。
投稿者 【栃おとめ】 : 2006年04月22日 23:20
ほっつかいどーにプロヤキューができるのが夢でした
その夢がかなってそして新じょーさnがきてかぶりものやいろんあことしてくれてこれからドームにいコート思ってたのに残念・ほかの選手もがんばっているのに
どーしてもやめてしまうの・やめたらドームにわいかないとおもいます
これからのじんせいに幸おうかれ
森のくまより
投稿者 熊坂三千男 : 2006年04月23日 10:29
>>日本ハムを日本一にすることは、新庄選手にしかできないことだと思います。
そうであってはいけないのだ というのが新庄選手の気持でしょう。
オレが満員にした球場を、今シーズン選手みんなで満員にし続けよう
それが来年からも球場を満員に出来る唯一の方法だ、と。
王さんが「いつまでもONじゃないだろう」と言ったのと同じ。スーパースターは
お客を呼べますが、スーパースターだけではなく、野球そのものでこそお客を
呼べるプロ野球であって欲しい。
そういう新庄選手の声が聞こえるような気がするのは、買い被りでしょうか(笑)
投稿者 バナナラテ : 2006年04月23日 17:49
新庄選手は、かつて阪神時代にも引退発表しておきながら、結局現役を続行しました。
今回も、”その再現”を期待します。
投稿者 カテナチオ : 2006年04月24日 18:30
新庄選手は阪神時代から見てますが(関西在住でしたのでTV
中継もよくみました)、守備は本当に超一流だと思います。俊
足強肩であるだけでなく外野全体のポジショニング指示とか。
しかし、今回のヒーローインタビューでの引退発表はいただけ
ません。シーズン始まったところということもありますが・・
「満員の札幌ドームをみて役割は終わった」というようなこと
ですが、彼は営業マンなのでしょうか?選手が営業(観客動員
)に気を使うこともプロ野球人気が低迷している現在では結構
なことだと思いますが、プロの選手であれば「満員の観客」に
最高のプレーを見せるということが大前提でしょ?今は客を呼
んだ段階なのですから、次はその観客に今できる(多少衰えた
とはいえ、それでも守備はトップクラス。打撃は・・・相変わ
らずですが)。これからは、今できる最高の全力プレーで観客
を魅了するという本来の仕事に邁進して欲しいと思います。
彼は営業マンではなくプロのスポーツ選手なんですから。
投稿者 権俵 : 2006年04月28日 12:03
