2006年04月14日
強い巨人のその理由は?
開幕から半月程度が経ちました。セ・リーグは巨人、パ・リーグは西武が好調なスタートダッシュを決めたようです。
この2球団が強いというのは10年前ぐらいによく見られた状況だったように記憶しています。
今回は、巨人好調の理由をBBRの面から探って行きたいと思います。
◇ここまでの試合
まず、開幕からの11試合を昨年と比較してみると、下記のとおりとなります。
<2006年>
3/31 巨人12(○上原)-(●三浦)2横浜
4/ 1 巨人1(●高橋尚)-(○土肥)9横浜
4/ 2 巨人7(○福田)-(●加藤)4横浜
4/ 4 ヤクルト4(●石井)-(○パウエル)5巨人
4/ 5 ヤクルト2(●松井)-(○工藤)9巨人
4/ 6 ヤクルト4(●木田)-(○福田)7巨人
4/ 7 中日5(○川上)-(●上原)1巨人
4/ 8 中日1(●マルティネス)-(○内海)6巨人
4/ 9 中日4(●ドミンゴ)-(○グローバー)11巨人
4/11 巨人5(○パウエル)-(●黒田)0広島
4/12 巨人5(○工藤)-(●大竹)4広島
※左側がホームチーム
<2005年>
4/ 1 巨人2(●ミセリ)-(○黒田)4広島
4/ 2 巨人4(●内海)-(○小山田)5広島
4/ 3 巨人7(●シコースキー)-(○ロマノ)8広島
4/ 5 横浜4(○川村)-(●ミセリ)3巨人
4/ 6 横浜7(●木塚)-(○久保)8巨人
4/ 7 横浜14(○土肥)-(●工藤)6巨人
4/ 8 巨人6(○上原)-(●川上)4中日
4/ 9 巨人5(○内海)-(●山井)3中日
4/10 巨人0(●後藤光)-(○山本昌)10中日
4/12 阪神8(○下柳)-(●高橋尚)1巨人
4/13 阪神2(●井川)-(○工藤)4巨人
◇全体的な傾向
今年11試合目までの巨人の総失点は40点ですが、去年の開幕11試合では69失点となっており、29点も失点が減ったことになります。
他方、得点は去年が46得点、今年は69得点!と23点も増加しています。
得失点ベースでなんと52点(1試合あたり4.7点)!も得失点を増加させているわけですから強いはずです。
それに伴い、この期間内での勝星は去年が4勝、今年が9勝と倍増となっているのもうなづけます。
◇BBRから見た分析
巨人の4番打者というのは常に注目を集める存在ですが、この期間の4番打者はどういう結果を残しているのか?
去年4番だった清原(現・オリックス)のBBRを今年の李と比較すると・・・。
清原(2005年) 李(2006年)
【1】40.3 4打数0安打 99.1 2打数2安打3安打5得点2四球
【2】40.3 4打数0安打 46.6 4打数1安打
【3】69.2 4打数1安打2得点1四球 91.3 4打数2安打1打点2得点
【4】91.2 4打数1安打2打点2四球 71.3 3打数1安打1得点2四球
【5】90.6 6打数1安打1打点2得点 90.0 4打数1安打2打点1得点1四球
【6】63.3 5打数2安打1打点 64.9 3打数1安打1得点1四球
【7】66.4 3打数0安打1得点2四球 40.3 4打数0安打
【8】98.1 4打数1安打3打点1得点 84.0 3打数1安打1打点1得点
【9】51.8 3打数1安打1四球 93.8 6打数3安打3打点3得点
【10】65.4 3打数2安打1四球 85.2 3打数2安打1得点
【11】81.3 3打数0安打1打点1四球 59.5 4打数2安打
平均68.9 75.1
去年の巨人が調子が悪かっただけに、もっと大きな差がついているように思った方も多いかもしれませんが、このように見てみると実はそれほどの差ではありません。
BBR90点以上の試合数も清原が3回、李が4回です。
打点で見た場合も清原が8打点、李が10打点で、やはり大きな開きはありません。
去年勝星が少なかったことを考慮すれば、去年の清原と今年の李では、開幕からの4番打者としての活躍は、ほぼ同じようなものだったことが分かります。
昨年、ああいう形で清原がチームを去っただけに、「清原」というと「打てない」イメージがあるかもしれませんが、開幕直後について言えば、現在の李と大差ない活躍をしていたということになります。
だとすれば、現在の巨人好調の理由は、その前後を打つ選手の問題でしょうか?
新たに加入した小坂や、亀井、矢野といった若手の台頭でしょうか?
・・・実は、去年の開幕後は負けてはいたものの、打線はそれなりに機能していて、中軸打線はよく打っていました。
それでは、何故今年は全く異なる結果となっているのでしょうか?
◇投手力の整備
視点を変えて今度は、先発投手のBBRを比較します。
2005年 2006年
【1】75.4(上原)7回 4安打0四死球1失点 85.0(上原)9回8安打0四球失点2
【2】34.3(内海)4回 6安打3四死球5失点 43.9(高橋尚)6.2回6安打2四球5失点
【3】32.8(久保)3回11安打1四死球5失点 48.5(グローバー)4回10安打0四球4失点
【4】62.6(高橋尚)7回8安打2四死球3失点 86.9(パウエル)8回5安打3四球3失点
【5】56.0(桑田)5回4安打1四死球3失点 82.5(工藤)7回4安打0四球2失点
【6】30.6(工藤)4回11安打2四死球8失点 41.9(桑田)4.2回8安打1四球4失点
【7】76.4(上原)7回8安打1四死球2失点 64.3(上原)8.1回7安打1四球5失点
【8】80.3(内海)6回4安打3四死球1失点 91.8(内海)6回3安打1四球無失点
【9】36.9(後藤光)6回9安打4四死球5失点 62.1(グローバー)6回4安打2四球2失点
【10】35.8(高橋尚)5回6安打5四死球5失点 100.0(パウエル)9回3安打1四球無失点
【11】60.1(工藤)5回5安打2四死球2失点 71.6(工藤)5回2安打3四球2失点
平均52.8 70.8
平均BBRを比べてみればこの違いは歴然としています。
去年の場合、BBR30点台というほぼノックアウト状態の先発投手が実に5人もいました。
しかし、今年の場合は低くても40点台。
5回までに完全にノックアウトされた投手は、4/2のグローバーと4/6の桑田だけです。
一方、BBRの高い試合は、去年は80点台が内海の1度しかなかったのに、今年は80点以上がすでに5回。しかも内海は90点台、パウエルは100点をマークしています。
1試合あたりの失点は、去年は先発投手で40失点、今年の先発は29失点。
さらに、5回までの失点を見ると、去年が36点、今年が20点となっています。
換言すれば、去年は先発投手の失点の90%!(40失点中36点)が、5回までに取られていたことになります。
去年は、5回までに3.3点を取られている計算になり、これでは試合が壊れてしまいます。今年はこの部分が大幅に改善されており、5回までの平均失点は1.8とかなり低い水準に収まっています。
◇巨人の強さ
上記から、巨人好調の要因は投手力、中でも先発投手にあると言えそうです。
もちろん、豊田がセーブに成功している点など、去年のミセリとは大きく異なる点もあるため、リリーフ投手の頑張りも当然あります。
しかし、去年のように先発投手が試合を壊してしまうと、その後にリリーフがいかにいいピッチングをしても勝利には繋がりません。
先発が試合をつくり、リリーフが仕上げる。
今年はリリーフも投げ甲斐があるはずです。
打線も好調ではあるものの、去年の同時期と実はそれほど大きくは変わらないということを考えると、この好調さを持続できるかどうかは、先発投手にかかっていると言えます。
得点と失点の関係は、単純に数字だけを比べればよいとは言えません。
投手陣が1点を取られてしまうと、打撃陣は2点を取らないと試合に勝てないからです。
大幅な失点の減少は、打撃陣を楽にさせる効果もあります。
リラックスして打てている巨人の打線が、去年以上に得点を挙げていることも、先発投手が試合を壊さずに投げていることからもたらされる非常によい好循環と言えるでしょう。
他の球団にとって見れば攻略すべきは「巨人の先発」。
「巨人の先発」を打ち崩さなければ、このまま巨人の独走を許すことになりそうです。
April 14, 2006 02:19 PM
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コメント
WBCへの選手派遣をしぶった為でしょう。
投稿者 : 2006年04月14日 16:30
監督の采配が違います。
去年は采配が下手すぎて
逆転でもされたらそこで終わり
投稿者 匿名希望 : 2006年04月14日 17:10
今年、変わった点は、ワンプレイを大切にしている。全員の目付きが輝いており、ファイティング・スピリットを感じる。見ていて気持ちよい。プロ野球の原点を感じる。昨年は、監督が、タオルを敷いた椅子にどっかりと座り、全く気力を感じさせなかった。今年は飛躍的にTV視聴率が上がる筈だ。
監督、選手ともTVのカメラは、冷静に場面を活写し、伝えていることを肝に銘じるべきだ。全員のやる気が、数字に反映されていると見る。
投稿者 芹澤 修 : 2006年04月14日 17:51
盟主復活!ぶっちぎりの優勝を!
投稿者 東京G党 : 2006年04月14日 22:35
今年こそ優勝して銀座パレードが見たい。
投稿者 田中 : 2006年04月14日 22:36
大変よくわかりました。
こういう風になることは予想していました。
特に目立つのがヤングはつらつ!
これ原監督采配のの特徴ですね。
1年目のあのヤングの芽を摘んだ
球団にあきれています。
がんばれジャイアンツ!がんばれ原!
がんばれヤング!
韓国のイーさんがんばれ!
投稿者 こうちゃん : 2006年04月14日 23:20
アマリクワシクブンセキスルナ!
投稿者 オータン : 2006年04月15日 00:08
巨人の強い理由は昨晩(4月14日)の横浜戦に見られるとおり、何かにつけて巨人有利の判定をする審判にあると思います
これが有る限り、各ティームは対等に戦えるはずもなく巨人が勝つのは当たり前、それでも勝てない昨年は余程巨人がおかしかったと言えます
公正な審判の判定がなくては日本のプロ野球はますます衰退の一途で、ファンはMLBにばかり注目するようになります
この面でのマスコミのキャンペーンを望みます
投稿者 厚東健彦 : 2006年04月15日 07:39
物心ついたときから、巨人ファンでした。川上哲治16番風呂屋の下駄箱16が人気のころ、64歳の今でも、初の2000本安打を打った写真が朝日新聞に掲載されたのが目に記録されています。現在は清原がいなくなり、今のメンバーに花のあるスターがおらず、45年来のファンを終わりました追えました
投稿者 小幡龍弥 : 2006年04月15日 08:09
もう一つの要因は、監督、コーチの存在と思います。
選手が良くても、それをうまく指揮する監督がいなければまとまりが無く、強いチームにはなれないと思います。
投稿者 なべ : 2006年04月15日 12:16
BBRは素晴らしい分析です。打撃ではなく、先発投手がいいのが巨人の好調さの秘密と言うことですね。原監督の采配が良いと思っていましたが、そうなると尾花投手コーチの力が1番の原因なんでしょうか。
投稿者 半仁田 厚 : 2006年04月16日 03:48
原監督が素晴らしいからです。
V9再現襲来です。
投稿者 多賀谷 : 2006年04月16日 17:55
一番の要因は監督の相違です。采配云々ではなく、監督と選手の距離が縮まっている感じです。みんなでチームを盛り立てて行こうという雰囲気です。いくら大砲を揃えて見ても、「船頭多くして船山に登る」の例え通りで、チームワークがないと、点ばかりで線になり切れない。原監督が特別才能があるとは思いませんが、チームを一丸にさせる、雰囲気を持った監督のように思います。名選手=名監督とは限らずで、今のところはいいムードになっている。持続して貰いたいものです。
投稿者 江村勝 : 2006年04月16日 19:15
巨人の開幕好調の原因は野球は楽しいスポーツで爽やかでなければならない事が証明された事です。原監督の爽やかさ、皆で頑張ろうという協調性、巨人を倒そうという他のチームの目標。野球は巨人が中心ではないという一部の批判はさておいて
とにかくプロ野球全体が盛り上がるには巨人は勝たなくては
ならない宿命です。原監督の爽やかさ(アンチ派でも認める)
堀内ではこうはいかない。清原が抜けて気を使わずに済む事も
若手の活躍に証明されてます。野球は9人で明るく楽しくやる
スポーツである事を改めて実感させられました。今シーズン
はこのまま巨人が突っ走っても許そうと思います。
投稿者 案地 巨太郎 : 2006年04月17日 13:16
今年は11月まで楽しめそうです。
スポーツニュースも楽しいです。
球場にも足を運びます。
史上最強原ジャイアンツ
投稿者 原さん一番 : 2006年04月18日 23:03
原監督はじめ、スコアラー等の裏方さんの力が大きいと思います。
選手は元々凄いメンバーですから当然の結果です。
それと、去年は誤審にも泣かされたので、判定が巨人寄りという
言いがかりはおかしいです。
投稿者 巨人魂 : 2006年04月18日 23:06
巨人のチームカラーは、確かに昨年とは大きく違っていて、チーム一丸な姿勢が見られる点については、原監督の功績は大きいと感じます。
しかし、現状の巨人が強いのは、単に他の球団にできない補強ができるからではないでしょうか。もちろんそれは球団が持つ人気や財力によるもので、それも含めてチーム力といえるでしょうが・・・。今年象徴的な活躍をしている選手で、球団が育て上げたと言えるのは、野手で亀井・矢野、投手で内海・林くらいで、後はほとんど、過去に他の球団で「活躍していた」選手に他ならない所ですよね。
既存戦力だけでも横綱相撲が取れるくらい、戦力があるにもかかわらずですよ。
それに、最近入団が確定した小関選手でも、先発スタメンが保障できない選手に年俸4500万も払えるのが象徴的です。小関選手については、退団の経緯から同情する点が多分にありますが・・・・。
最後に、「巨人が強くなれば野球人気が盛り返す」ような神話を信奉するのは危ういと思います。現に巨人が強かろうと弱かろうと、野球離れは深刻です。特に現在のセみたいに、特定チームのみが独走するような事態は、つまらないです。
投稿者 アンチ : 2006年04月19日 00:02
原監督お願い日本ハムにわ全敗して下さい日本ハムフアン
其れだけ今の巨人わ強いです。
投稿者 北タヌキ : 2006年04月19日 14:29
BBR評価はわかりやすいですが、一つ違った見方をしてみました。それは守備力です。ほとんどザルのファースト清原、レフトフライでサードに度々タッチアップされるレフト清水、ゴールデングラブ賞で一票も入らなかった ショート二岡、足の状態が悪くフットワークがほとんど無かった小久保など昨年の守備力が、今年と比較してみると、その差は歴然です。
先発ピッチャーがヒットと思った打球をアウトにしてくれるか、打ち取ったと思った打球が抜けてしまうかは、大違いです。小阪、リスンヨプの加入、小久保の足の状態回復は大きいと思います。もちろんモチベーションのアップが首脳陣の手腕によるところも見逃せません。
投稿者 宮ちゃん : 2006年04月24日 09:19
一つ心配なのは、審判の判定が巨人に有利だなどと嘘をつくアンチ巨人やマスコミによる揺さぶりが、巨人ナインのファイティングスピリットを削がないか、ということです。
巨人に不利な判定も山ほどあるにもかかわらず、アンチはそれがないかのような顔で嘯き、巨人に有利な判定だけを取り上げてジャンパイアがどうのこうのと騒ぎます。
巨人側が反論しないのをいいことに、騒いだもん勝ち、といった感じです。それが分かってるから、他のセ・リーグ監督は大袈裟に抗議をします。巨人相手に抗議すれば、マスコミもみんな味方するからです。自軍に有利に戦いを進めるために当然の作戦です。
この前の阪神戦でも特に抗議後の2戦目以降は、阪神投手陣のストライクゾーンは巨人投手陣のストライクゾーンより明らかにボール1つ分以上広くなっていました。これは岡田監督のアピールが見事に功を奏したのです。
審判としては、巨人に有利な判定してしまうと大騒ぎで非難されるため、巨人に不利な判定をしておいた方が無難ということになります。今後巨人の選手たちはこうしたこととも闘っていかなければなりません。
投稿者 小野忠志 : 2006年04月25日 14:56
ナベさんがいけなかったのでは・・・
それ以外考えがつかないです。
たぶん・・改心したのでしょう。
投稿者 ふりーだむ89 : 2006年04月30日 16:40
巨人は、矢野がいい。!!!浜中を抜いて打率1位になって。!!!!!!
投稿者 やったー : 2006年05月03日 17:58
怪我人が多い中、監督のやりくり上手が勝つ秘訣。
投稿者 監督 : 2006年05月05日 12:48
小関を2番にすればもっと打線がつながります。
よしのぶ復帰まで我慢の戦いが続きますが、頑張れ。
投稿者 小関2番 : 2006年05月06日 15:48
今日も勝つでしょう。
投稿者 吉田 : 2006年05月07日 16:16
巨人が強い理由として機動力だと思います。 今年の野球は見ておもしろい、なぜなら機動力のある野球は、四球で一塁出たらエンドラン 盗塁 何か仕掛けてくるのかと采配ぶりに期待出来るから 去年は、出塁しても足が痛いだの 怪我するだので何も魅力がなかったですよ (清原さん 元木さん)
投稿者 STI : 2006年05月08日 09:20
