2006年05月23日
敵地で弱いオレ竜、復調のカギは?:鈴木忠平
もどかしさ、怒り、落胆が言葉に詰まっていた。「もう! 本当に…。うちの選手は環境が変わると弱いなあ」。オレ竜は敵地で弱い。21日までの交流戦を例にとれば札幌ドームでは日本ハムに1勝2敗、千葉マリンではロッテに3連敗。この結果を予想していたかのように関係者はため息まじりに吐き出した。
現在、リーグ戦、交流戦トータルのビジター球場では7勝11敗。だが、単に球場だけの問題ではないようだ。関係者の言う「環境の変化」とは雨、風、地方球場、移動ゲーム(移動した日に試合)など普段より過酷な条件を指す。調べてみると、ここまで地方球場では1勝2敗、移動ゲームは1勝4敗とまさに指摘通りで、そこからは典型的な“ひ弱さ”がうかがえる。
最も象徴的なのが主砲ウッズだ。交流戦開幕前に苦笑いでこう言った。「交流戦は移動が長いから嫌いだよ」。強風の千葉マリンでは「こんな風の中でサーカスみたいにボールを追い掛け回していられない」とぶちまけた。4月23日の雨上がりの米子球場では「ケンタッキー・ダービーで馬が走るようなグラウンドだった。だれが、いつケガするかわからない。プロがやるべき場所じゃない!」とまで言った。
そして、対ロッテ戦連敗が8に伸びた21日には福留が千葉マリンの横風に流された飛球を2度も取りそこなった。「オレのミスだよ。みんなに申し訳ない。風なんて関係ない。それは言い訳だよ」。ウッズとは対照的にすべての責任を負ったが、昨季最も交流戦で好成績を残した男までが…。それが気になる。
そういえば開幕当初、落合監督がこう言っていたのを思い出した。「うちの選手はかわいいよな。そう思わねえか? もうちょっと要領よくやればいいのにって思うよ。素直すぎるというか…。でも、だから何とかしてやりたいって思うんだけどな」。かわいいの裏返しは、たくましさに欠ける、なのか。26日からは福岡、大阪、仙台と試練が続く。オレ竜復調のカギはこんな精神的な部分が大きいのかもしれない。
May 23, 2006 10:56 AM 投稿者:鈴木忠平
