2006年05月09日

これぞプロの仕事、福留の足元に学ぶ:鈴木忠平

 ピカピカの足元に思わず目が止まった。5日の広島戦(広島)前、福留が新品のスパイクとともにグラウンドに飛び出してきた。「どういう天気になるかわからないからね。いろいろ試しておこうと思って」。ラバー部分がエナメル製の雨天用。だが、空が快晴だったので記者は話を聞きながらもピンとこなかった。

 しかし、翌6日は試合中から雨、7日も前日からの雨が残る悪条件の中で行われた。グラウンドだけでなく、取材エリアである三塁側ベンチ前もどろどろ。革靴の汚れを気にしながらそろそろと歩く記者。するとその前を福留が颯爽と駆けていった。「備えあれば憂いなしだよ!」。公式戦デビューとなるニュースパイクが水をはじいていた。しかも記者顔負けのことわざで格好よく決められてしまった。

 プロの仕事は大半が準備段階で決まる-。入社したての頃に先輩から口すっぱく言われたことだが、一流選手には改めてその意味を教えられる。一方、記者は…。傘も忘れてスーツはびしょびしょ、繁華街に夕食に出かけたかと思えば目当ての店は定休日。備えなし憂いだらけの広島遠征だった。

May 9, 2006 10:36 AM 投稿者:鈴木忠平