2007年05月14日
中盤戦、選手に2度目のムチ入れる時期:益田一弘
ペナントレースが始まって1カ月半、30試合以上を消化した。開幕に向けて調整した選手の体調にもばらつきが出てくる時期だ。プロ野球は年間144試合。他のプロスポーツに比べて破格の試合数だ。プロ野球における年間のトレーニンググ法を、勝崎チーフトレーニングコーチに聞いた。
まず大まかなコースが4種類ある。(1)レギュラーは、毎日試合に出場する選手のもので調整がメーン。 (2)1軍控えは、(1)よりも負荷をかけるが実力のある選手向け。(3)エレベーターは、1軍と2軍を行き来する選手たちのもの。(4)ファームは、基礎体力アップに重点を置く。
(3)と(4)は基本的に2軍の塚本コーチが担当する。だが1軍選手でも、ルーキー浅尾らは強化指定選手として基礎体力アップが組み込まれている。
時期による負荷の増減もある。2月のキャンプで力を蓄えて、3~5月上旬までを乗り切る。そして5月下旬にもう1度負荷をかけてコンディションをアップさせる。勝崎コーチは「今の時期は蓄えた力が少しずつ落ちること。それに日本の雨季にあたる6月は、選手の体調も乱れやすく、精神的にも調整が難しい。それに備える必要がある」。
サッカーは2シーズン制だった名残り(05年から1シーズン制)から夏場に海外で1週間程度の走り込み合宿をして、力を蓄えるチームが多い。だが野球は、日程的にチーム全体が1週間も合宿できない。勝崎コーチは「ゲームを行いながら、コンディションを維持する。まとまった中断期間もない。他のスポーツとの大きく違います。特に中継ぎ投手は試合展開によって連投がある。調子が良くても悪くてもパフォーマンスを発揮しないといけない。消耗度によって日々細かいメニュー変更があるし、その日も投げることを念頭に置かないといけない」。
トレーニングコーチは、これから2月のキャンプに続く2度目の“ムチ”を選手に入れる、勢いだけでは乗り切れない中盤戦。チームの総合力が問われる。
May 14, 2007 07:22 PM 投稿者:益田一弘
