2007年12月12日

極限のプレッシャーで際立つ岩瀬の存在感:伊藤馨一

 「人生で初めてです。こんなプレッシャー」。11月1日、日本シリーズ第5戦で9回を3人でピシャリと締め、中日の53年ぶりの日本一の胴上げ投手となった直後、岩瀬は言った。それもそのはず。通常の状況とはワケが違っていた。先発山井は8回までパーフェクトに抑えていた。つまり当たり損ねを含めた1本の安打、四死球すら許せない状況だった。想像を絶するプレッシャーだっただろう。

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December 12, 2007 03:29 PM

2007年10月20日

「負の歴史」打ち破る舞台整った:伊藤馨一

 過去、何度となく苦汁を飲まされてきたジンクスを破るチャンスがきた。巨人を倒して優勝する。これが中日の悲願だ。昨年は、10月10日の東京ドームで延長12回で巨人に勝ち、2年ぶりのリーグ優勝を果たしたものの、巨人は4位。その時点ですでにBクラスが確定しており、直接対決という意味合いは薄かった。だが、今回のクライマックスシリーズは日本シリーズ進出をかけた戦い。これ以上ない舞台は整った。

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October 20, 2007 10:07 AM

2007年09月21日

苦節10年、新天地で開花した元竜投:伊藤馨一

 堂々とした様子は“1軍選手”のオーラを放っていた。名古屋への移動のため新幹線ホームへ向かっていた東京駅。なつかしい顔にあった。小山伸一郎。覚えている中日ファンの方も多いだろう。96年のドラフト1位で中日に入団。150キロの直球とスライダーで将来を嘱望された右腕。中日ではチャンスを生かしきれず、04年オフの楽天球団発足と同時に無償トレードで移籍していた。

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September 21, 2007 06:09 PM

2007年08月25日

岩瀬の揺るがぬ守護神哲学:伊藤馨一

 1勝4敗33セーブ、防御率2・62。この数字を見た場合、どんなイメージが思い浮かぶだろうか。クローザーとしては十分すぎるほどの数字だと思う。ファンの方なら、お分かりだと思うが、これは岩瀬の23日現在の今季成績だ。7月16日のヤクルト戦(ナゴヤドーム)で自己ワーストの5失点を喫するなど、開幕から「不振」と言われ続けてきているが、チームの58勝中34勝に貢献している。

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August 25, 2007 07:02 PM

2007年07月13日

オレ竜の鉄人・井端誕生の瞬間:伊藤馨一

 継続は力なり。言うや易く行うは難しという典型的な言葉だろう。1日のヤクルト戦(秋田)でそんな記録が1つ達成された。中日井端が500試合連続出場を達成した。中日では809試合連続出場の球団記録を持つ江藤慎一以来、2人目の記録だった。故障はもちろん、極度の不振などがあっても達成不可能。記念の花束など、派手な祝福はなかったが、プロ野球選手として誇れる記録だ。

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July 13, 2007 07:02 PM

2007年07月04日

夏場にこそ必要、渡辺の「一芸」:伊藤馨一

 「スーパーサブ」は、控え選手であって、控え選手ではない。中日では勝負どころの最後の一手として、試合の終盤に投入される。12球団屈指の投手力、守備力を生かした「1点を守り切る」先行逃げ切りの落合野球ではある意味、大砲よりも存在価値は大きいといえるかもしれない。オレ竜ではスーパーサブ査定なるもので他の控え選手と差別化している。新たな「レギュラーポジション」といってもいいかもしれない。

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July 4, 2007 03:10 PM

2007年05月31日

どん底から輝き取り戻した元中日遠藤:伊藤馨一

 リストラされたベテラン右腕が輝きを取り戻した。昨年、中日を自由契約となり合同トライアウトでヤクルトの目に止まって移籍した遠藤だ。プロ14年目の今季は開幕から1軍で登板。20日現在の成績は14試合に登板し、2勝1敗、防御率1・96。負けている時の中継ぎやロングリリーフからセットアッパーまで。場所を選ばない働きで、今ではヤクルト投手陣に欠かせない存在となっている。

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May 31, 2007 12:21 AM

2007年04月21日

佑ちゃんの快投見た憲伸の大学デビュー戦:伊藤馨一

 4月14日、ハンカチ王子こと早大・斎藤佑樹投手が早大の新人では史上初の開幕投手を務め、東大を相手に6回を1安打無失点の好投で、デビュー戦白星を飾った。6大学リーグの新人の開幕投手は77年ぶり、勝利投手は80年ぶりだった。昨夏の甲子園優勝投手の歴史的デビューを違った思いで見ていた投手がいた。それが中日川上だった。

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April 21, 2007 03:10 PM

2007年03月25日

2軍行きで見えた井上の思い:伊藤馨一

 「原点に返るという意味では、オレ自身、いい経験をできたと思っているよ。ファームの遠征に行った時に若い選手と一緒にメシを食べたりして、いろんな話もできたしね。オレも若い頃はこうだったのかなって思い返すこともあった」。19日、翌日から1軍合流が決まった井上が残した言葉が印象深かった。そこには6日から2軍で調整を続けてきた選手会長のいろいろな思いが透けて見えた。

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March 25, 2007 12:29 PM

2007年03月04日

育成選手制度が可能にした「格安補強」:伊藤馨一

 2月25日、中日はオリックスを自由契約となっていた中村紀と育成選手契約を交わした。年俸は昨年の2億円の50分の1となる400万円で、出来高払いなどの付帯条項はなし。仮に支配下選手登録され、150日以上1軍に登録されたとしても、中村紀が受け取れる年俸は最大で1500万円ということになる。落合中日は通算319本塁打のスラッガーを格安に“補強”できた格好になった。

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March 4, 2007 02:34 PM

2007年02月13日

キャンプ1年目に見た、鉄腕岩瀬の非凡さ:伊藤馨一

 キャンプが始って10日あまりが過ぎた。2月は、今年1年を左右するといってもいい大切な時間だ。特に新人選手にとっては、技術はもちろん意識の面でもプロのレベルの高さへの驚きはあるだろうし、初めての環境への戸惑いもあるだろう。またアマチュア時代とは違う役割を求められたりすることも出てくる。その対応を含めてチームに溶け込んでいくことが大切になってくる。

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February 13, 2007 06:33 PM

2007年01月22日

戦力外選手の活躍、若手に刺激も…:伊藤馨一

 仲沢、田上(ソフトバンク)に、鉄平(=土谷、楽天)。彼らの名前を聞いて複雑な思いを抱くファンもいるだろう。4、5年で中日を戦力外となり、新天地で花開いた若手たちだ。鉄平にいたっては、レギュラーを獲得して規定打席に到達、3割をマークするほどブレーク。楽天の中心選手にのし上がった。傍目から見れば、皮肉な現象…。だが、中日でチャンスに恵まれていなかった選手に変化をもたらしていたという。

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January 22, 2007 03:55 PM

2006年12月26日

李炳圭活躍のバイブルは?:伊藤馨一

 「言葉」の大切さを改めて思い起こした。「韓国最高の打者」こと李炳圭外野手(32=LG)の中日入団が決定。球団では宣銅烈投手(現サムスン監督)、李鍾範外野手(現紀亜)、サムソン・リー(李尚勲)投手(引退)以来4人目の韓国プロ野球選手の入団。李炳圭の「先輩」3人の中で言葉の力で最も劇的に変化したのはサムソンだった。

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December 26, 2006 09:22 PM

2006年11月29日

2度目の縁も…中日と小笠原:伊藤馨一

 やはり縁がなかったということなのだろうか。日本ハムからFA宣言していた小笠原が巨人に移籍することが決まった。中日は落合監督の要望もあって、当初は獲得の可能性を探っていたが、資金面などの問題から14日に断念を表明。落合監督の現役最後のまな弟子の獲得はかなわなかった。「FAには手を出さない。(小笠原が)外野手ならとりに行っていた」というコメントが記憶に新しい。
 

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November 29, 2006 02:28 PM

2006年11月01日

森本&田中賢の日ハムコンビ、実は…:伊藤馨一

 複雑な気持ちでグラウンドを見ていた。日本ハムに1勝4敗で敗れ、52年ぶりの日本一を逃した日本シリーズ。1番の森本が出塁して、2番の田中賢がバントで送る。そんな攻撃でチームを波に乗せた2人にやられたシリーズでもあった。それだけならこんな気持ちにはならなかっただろう。こんな気持ちになったのには理由があった。実はこの2人、中日とはちょっとした「縁」があったのだ。

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November 1, 2006 01:12 PM

2006年10月11日

「落合節」の意図、本人に直撃:伊藤馨一

 「お前ら(報道陣)には関係ない」。
 「分かろうとするな」。
 「お前らには分からないよ」。

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October 11, 2006 01:58 PM

2006年09月12日

「10・8」知る川相が感じるVへの手応え:伊藤馨一

 8月20日を境にした中日の失速と、阪神の追い上げで伝説となった「世紀の1戦」がクローズアップされてきた。「10・8」。94年にナゴヤ球場で行われた中日対巨人だ。勝った方が優勝という究極の試合。当時の巨人長嶋監督は「国民的行事」といい、落合監督は「本当の天王山というのはああいう試合のことをいうんだ」と話した。今年に置き換えれば当時の巨人が中日で当時の中日が阪神という図式が成り立つ。

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September 12, 2006 01:30 PM

2006年08月29日

ベテラン山本昌に聞く打撃の「極意?」:伊藤馨一

 三塁手、遊撃手が三遊間に寄る。そして浅めに守る外野も左に寄る。山本昌が打席に入った時、相手チームがとる「山本昌シフト」だ。独特のフォームから放たれる打球は、圧倒的に左方向に飛ぶことが多い。相手にとってはダメージの残る打たれ方だろう。28日現在、プロ23年間でここまで130本の安打を積み重ねてきている大ベテランの打撃での「極意?」とは、どんなものか聞いてみた。

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August 29, 2006 02:42 PM

2006年08月18日

17年目で区切り到達、苦労人・井上の言葉:伊藤馨一

 15日の広島戦(広島)で井上が史上411人目の通算1000試合出場を達成した。プロ17年目での区切り到達は、決して早くはない。むしろスロー達成だろう。だが、井上はしみじみとした口調でこう話した。「高校からピッチャーで入団して、途中から野手に転向して…。これで終わりじゃないけど、いろいろあった中での1000試合だから、よくやってきたんじゃないかと思っているよ」。

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August 18, 2006 09:56 AM

2006年07月14日

主力の離脱、「強制力」必要だったのでは:伊藤馨一

 8日、福留が右ひざ痛で出場選手登録を抹消された。6月25日に本塁上での交錯プレーで右ひざを痛めた後もチームに帯同。調整を続け、6日の巨人戦(東京ドーム)に代打で実戦復帰後は、スタメン復帰へ着実に前進していると思われていただけに寝耳に水の抹消劇だった。そんな中、荒木がポツリともらした言葉が妙に耳に残った。「孝介(福留)もボクと同じ(思い)だったんですかね…」。

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July 14, 2006 10:30 AM

2006年06月28日

日本一達成でかなう岩瀬の夢:伊藤馨一

 子供の頃、学校がある時に誕生日がくる友だちがうらやましかった。特別な日をいつもと違う環境で祝ってもらえる。夏休み期間中に誕生日がくる自分は…。何か物足りなさを感じていた。やっぱりシーズン中に迎えたいのではないだろうか。4~10月がシーズン中のプロ野球選手は、どう感じているのだろうか? 2年ぶりのV奪回へ向けて、現在首位を走っているオレ竜を支えている投の2人の大黒柱に聞いてみた。

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June 28, 2006 01:11 PM

2006年06月13日

どん底知った「一番人気」小笠原に注目:伊藤馨一

 「人気NO・1」だった小笠原がその評価に恥じない? 結果を残している。交流戦中の5月14日に1軍昇格を果たし、今季初先発となった5月21日のロッテ戦(千葉)では負け投手となったものの、6回3失点で先発入りを決めた。そして次の5月28日のソフトバンク戦(ヤフードーム)では、プロ初完投勝利。12日現在、5試合に登板、2勝1敗、防御率2・25。先発の一角をつかんでいる。

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June 13, 2006 11:01 AM

2006年05月30日

「変身」山本昌、今季交流戦初星もすぐそこ:伊藤馨一

 落合中日が苦手の交流戦を9勝9敗の5割で折り返した。初年度の昨年は前半戦で4勝14敗。いきなり借金「10」を背負ったことがV逸の原因となった。今年もロッテ、西武に5連敗を喫したこともあった。だが失点は12球団最少タイの44。ロッテに次ぐ12球団2位の交流戦チーム防御率2・41をマークしている投手陣の踏ん張りがチームを支えている。

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May 30, 2006 10:39 AM

2006年05月16日

川上も”認めていた”上本審判の外角眼:伊藤馨一

 5日、セ・リーグ審判の上本幸一さん(享年43)が急逝した。3日にナゴヤドームで横浜戦が行われた時に、言葉を交わした際には体調が悪いそぶりは全くなかった。それだけに、心底、驚いた。最初に言葉を交わしたのは数年前の沖縄北谷キャンプ。外角の制球の大切さについて熱っぽく語っていたのを思い出す。

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May 16, 2006 11:17 AM

2006年05月03日

生き生き野口に見た巨人の強さの秘密?:伊藤馨一

 巨人3連戦(4月28日~30日)での東京遠征中、懐かしい顔に会ってきた。巨人の背番号「31」のユニホームに身を包んだその男は、ジャイアンツ球場で次回の2軍戦登板に向け打撃投手で調整していた。昨年オフにFAで中日から巨人に移籍した野口だ。「久しぶりですねえ! 元気でした?」。不本意な2軍暮らし中だけに、笑顔でこう声をかけられたことに正直、びっくりした。

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May 3, 2006 11:17 AM

2006年04月18日

荒木の不振の原因は?:伊藤馨一

 荒木が苦しんでいる。開幕から11試合を終えた時点で打率1割5分2厘は、両リーグ規定打席到達者の中でワースト。さらに出塁率も唯一の1割台の1割8分8厘と低迷している。「いつも開幕直後は苦しんでいますから。今年もそんな感じになっちゃいましたね」と荒木は話す。本人に暗さがないことは救いだ。

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April 18, 2006 10:48 AM

2006年04月04日

岩瀬、爆睡で復活セーブ:伊藤馨一

 セ・リーグが開幕した3月31日。名古屋市内の自宅に帰った岩瀬は強烈な睡魔に襲われていた。そして…気がついたら朝だったという。睡眠時間は12時間以上。「目覚めは本当にさわやかでしたよ」。そう言って笑顔を見せた。開幕戦でまさかの救援失敗。昨年46セーブのプロ野球新記録を樹立した守護神にとっては最悪のスタート。それでもすぐ床に就いたという。

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April 4, 2006 12:41 PM