渡辺史敏の「from New York(フロム・ニューヨーク)」

2008年02月21日

ソーサ、ボンズ…帰ってきて欲しい選手たち

 スプリング・トレーニング、キャンプのニュースが続々と入ってきて、今年もベースボールのシーズンが始まるんだな、と浮き浮きした気分になっている。だが、そんな中、一時はMLBを代表する、といわれた選手の名前がいまだに見当たらず少し寂しい気分を味わうのもこの季節だ。

 日本人メジャーリーガーの先駆け、野茂英雄投手は今シーズン、ロイヤルズのマイナー契約から再起を図っているが、一時はその“女房役”として知られたマイク・ピアザ捕手はまだ所属チームが決まっていない。

 捕手として最多の通算427本塁打を放っているピアザだが、昨シーズンはアスレチックスで8本塁打、打率2割7分5厘という成績に終わっている。

 一時は本塁打を量産し、通算609本を記録しているサミー・ソーサも同様だ。ソーサは昨シーズン、レンジャーズで21本塁打、92打点をたたき出している。しかしどのチームからもオファーがない状態なのだ。

 2人とも年齢はまだ39歳で、昨シーズンの成績からすればそれなりの活躍は望めそうだし、当人たちに引退の意志はないのだが、要求されるであろう年俸の高さなどからすると積極的に獲得に乗り出すチームが皆無ということのようである。当人たちにとっては今はひたすら我慢のとき、ということか。

 ミッチェル・レポート・スキャンダルが大きく影響していると思われるのが、ロジャー・クレメンス投手とバリー・ボンズ内野手だ。

 7度のサイ・ヤング賞と1度のMVPに輝くクレメンスは45歳、MLB通算本塁打記録を持ち、7度MVPを受賞しているボンズは43歳。確かに年齢は高いがやはり共に今シーズンもそれなりの数字を見込める選手である。が、やはり現役続行の意志を示してはいるものの現在獲得の意思表示をしているチームはない。彼らが現在身にまとってしまったイメージは悪すぎるということなのだろう。

 実力、人気、ビジネス、それらが組み合わさって成り立っているのがプロスポーツであり、MLB。そんなシビアな世界であることをあらためて感じずにはいられない。彼らが今シーズン、ファンの祝福と共に栄光の場所に戻ってきてくれることを願わずにはいられない。

February 21, 2008 09:33 AM