2008年02月14日
薬物使用公聴会、うそをついているのは誰だ?
13日午前10時(日本時間14日午前0時)ついにミッチェル・レポートを発端としたMLBの薬物使用問題に関する米下院政府改革委員会の公聴会が首都ワシントンDCで開催された。
当初はヤンキースのアンディ・ペティット投手や元ヤンキース内野手のチャック・ノブロック氏なども出席を求められていたが、事前面談への協力状況などから証人リストから外された。その結果、使用を完全否定し続けているロジャー・クレメンス投手と、クレメンスとペティットにヒト成長ホルモン(HGH)やステロイドを注射したとする元トレーニング・コーチ、ブライアン・マクナミー氏のいわば一騎打ち状態での開催となったのである。
実際公聴会も両者の対決姿勢が一層強く出た展開となった。出だしから、クレメンスがマクナミー氏から違法な物質ではなく、ビタミンB12の注射を受けたと証言したのに対し、マクナミー氏はビタミンB12の注射をしたことはなく、ステロイドやHGHを含む注射を打ったと証言したのだ。
ペティットは親友クレメンスがHGHを使用していたことを示す証言をしている。この件に対し、クレメンスが聞き間違ったのだと信じている、と反論した。ただクレメンスはこの点に関してかなり不利な印象なのはこの日も変わらなかった。
対してマクナミー氏は事前面談でミッチェル・レポートでは16回としていた注射の回数をもっと多かったと思う、とその証言を変えている。この他、いくつかの点であやふやなところも多く、また保身に走っているように見えるところもある。
5時間に渡った質疑の内容はこれから精査、検討されるだろうが、第一印象としてはお互い真っ向勝負に出たものの、決定打を欠き、とりあえずは痛み分けといった感じではあった。
ただここまで意見が対立すると、どちらがうそをついて証言をしていることになる。アメリカのメディアでも「うそつきは誰だ?」といった見出しが飛び交っている状況だ。
公聴会は宣誓の下に証言を行っており、うその証言は偽証罪に問われる可能性が高い。偽証罪で有罪になれば最大5年の禁固刑を科される可能性もあるのだ。それだけに今回の公聴会の内容は重要であり、今後の展開についてかたずをのんで見守っていくしかなさそうである。
February 14, 2008 03:54 PM
