2007年10月10日
「ゴジラはモンスターにほど遠かった」
8日、ヤンキースの2007年が終わった。
この日インディアンズに4-6で敗れ、地区シリーズ1勝3敗となり敗退が決定したのだ。
シーズン前半の不調ぶりから考えればここまでよくやったものだ、とは思わないのがニューヨークである。ワールドシリーズに出てやっと地元ファンやメディアから評価されるのがスター選手を揃えるヤンキースの宿命なのだ。
翌9日付の地元各紙が大きく打った見出しには“ジ・エンド”(デイリーニューズ)というのはまだいいほうで、ブロンクス・ボンバーズというニックネームをもじった“ブロンクスの馬鹿者ども”(ニューヨークポスト)というかなりきついものまであった。
3年連続で地区シリーズ敗退というのは本当に許せないことのようだ。それ故、チーム敗退以上の扱いになっているのがジョー・トーリ監督の去就問題である。ニューヨークポストが“打ち負かされた男”、デイリーニューズが“ここから出て行け!”とともに1面でトーリが更迭される可能性が高いことを伝えている。
これはジョージ・スタインブレナー・オーナーが敗退の場合トーリ監督を更迭することを示唆する発言をしたことを背景にしたものだ。ニューヨークタイムズまでが“シーズン終了、たぶん(トーリ)時代も”という見出しをつけるなど、メディアはトーリ監督の更迭がほぼ決定しているかのような雰囲気になっている。今後の動きが注目されるところだ。
そして敗退の責任をとらされる可能性があるのは監督だけではない。選手にもその矛先は向けられている。一番注目選手はいうまでもなくアレックス・ロドリゲス内野手だが、現在のところ彼は自身の去就について明言を避けている。
松井秀喜外野手についても決して安穏とはしていられない。デイリニューズは「彼らをキープする?彼らを放り出す?」という監督や選手をどうすべきかという記事を掲載しているが、その中で松井についてシーズン後半ヒザのケガで調子を落としたことを指摘、ただまだ頼りになる貢献者だ、と一定の評価もしていた。が、ニューヨークポストは「ゴジラはモンスターにほど遠かった」というタイトルで、ヒザの問題はあったものの松井が地区シリーズで1試合を除きまったく貢献できなかったことを厳しくついた記事を掲載してもいるのだ。
とにもかくにも今回の敗退により、大きな改革が実行されるのは避けられない状況にある。現ヤンキースタジアム最後の年となる2008年に向けて、ヤンキースのオフシーズンは大嵐が吹きそうだ。
October 10, 2007 07:31 AM
