渡辺史敏の「from New York(フロム・ニューヨーク)」

2007年09月13日

もがいたジアンビが復調した

 ヤンキースの勢いが止まらない。11日のブルージェイズ戦を9-2で制し、4日から6連勝を飾った。11日終了時点でア・リーグ東地区首位のレッドソックスとの差は依然5ゲームあるが、ワイルドカード争いでは2位タイガースに4ゲーム差、3位マリナーズに6・5ゲーム差をつけトップを堅持している。

 残りゲーム数は18試合で、レッドソックスとは14日から3連戦を残すものの、タイガース、マリナーズとの直接対決は残っていない。ワイルドカード獲得にはかなり有利で、地区優勝の可能性もわずかに残している状況といえる。

 好調の原因はもちろん打撃陣にあり、9月に入って7勝しているうち、9点以上取った試合が5試合を占めている。そんななかで不振を極めているのがご存じ松井秀喜外野手だ。7月に打率3割4分5厘、13本塁打、28打点で初の月間MVPを受賞した後、8月も3割3分3厘、2本塁打、17打点とそれなりの数字を残した。が、今月に入ってからは28打数2安打、7分1厘とどん底に落ち込んでいる。

 原因は膝の状態の悪化や疲れなどだろうが、それでもチームに貢献しようとプレーを続ける松井はニューヨーク地元紙が使う“もがく”という言葉がまさにぴったりな状態にある。

 実はヤンキースの主要打者の中で不振にもがいていたのは松井だけではない。ジェイソン・ジアンビ内野手はもっと長い間厳しい状態にあった。8月に故障から復帰したものの、今ひとつ調子が上がらず、8月の結果は打率2割4分、5本塁打、6打点。さらに9月に入っても18打数2安打1割1分1厘と低迷している。このため“マツイと共にもがく”などと表現されていたのだ。

 が、そんな状態からジアンビは先に抜け出せたかもしれない。11日の試合で5回表に試合を決定づける満塁本塁打を放ったからだ。実に6試合ぶりの安打、11試合ぶりの本塁打だった。これに対しデイリーニューズは12日付で“ジアンビ、満塁本塁打でスランプ脱出”といささか気の早い見出しで、この活躍を伝えている。

 対する松井も4打数で安打はなかったが、8回に左犠飛を打ち上げ1打点を記録している。松井もジアンビと共にスランプ脱出への光が見えてきているのかもしれない。

 もがいてもがいて、再浮上しぜひチームのプレーオフ進出を決定づけるようになって欲しいものだ。

September 13, 2007 07:08 AM