渡辺史敏の「from New York(フロム・ニューヨーク)」

2007年08月16日

井川と桑田にグッドラック

 今週2人の日本人選手に残念な動きがあった。ヤンキースの井川慶投手とパイレーツの桑田真澄投手についてだ。

 先週不振によるマイナー降格を心配した井川に関してだが、10日テレビ局のFOX Sportsやスポーツ専門局ESPNが、井川がウェーバーにかけられ、パドレスが獲得に向け動いている、と報じたことをきっかけに移籍報道が飛び交う事態になった。

 ヤンキースとパドレスは7月31日のトレード期限以後に実質的なトレードを成功させるべく、あるチームが保有権を放棄し、ウェーバーにかけた選手に対し、獲得に興味を示したより下位の球団が47時間の交渉権を得る制度を利用したのだというのである。

 5年総額2000万ドルという契約でヤンキース入りした井川だが、2度目のマイナー降格後もパッとしない状態が続いている。今回の動きは1年目であるにもかかわらずヤンキースが見限ったともとれるものだった。

 ただ14日になって再びESPNが交渉がまとまらず、移籍はご破算になったと報じ、ひとまず事態は収拾している。ちなみにこの間ヤンキースは今回の動きについてはっきりとは認めてはいない。

 とりあえずはヤンキース残留とはなったものの、井川が瀬戸際に立たされていることには変わらない。せめて3Aで快投し、評価を上げて欲しいものだ。

 桑田にはもっとつらく、厳しい判断が下されてしまった。14日の試合前に戦力外通告をされてしまったのである。

 6月10日にメジャー初登板を果たし、最初は好投もあったものの、13日には本塁打を含む4本の長打を浴び1イニング5失点するなど、最近は調子が悪かった。19試合に登板して0勝1敗、防御率9・43という成績である。

 チーム自体ナ・リーグ中地区最下位に沈んでおり、既に来シーズンをにらんで若手登用を図りたい時期に来ている。39歳という桑田の年齢などを考慮し、戦力外通告となってしまったようだ。

 なんとも残念な判断ではあるが、これもプロとして納得するしかない。気になる来季の去就だが、桑田本人は白紙であると強調しているようだ。まさに不屈の闘志でMLBデビューを実現させただけに桑田にはもう一頑張りしてもらいたいところではあるが。

 どのような展開になろうとも、今回話題になった2人の未来が明るいものになることを信じたい。

August 16, 2007 08:00 AM