渡辺史敏の「from New York(フロム・ニューヨーク)」

2007年08月02日

「松井、モンスター月をエンジョイ」

 ヤンキース松井秀喜外野手が絶好調のまま7月を終えた。日本でも報道されているように月間13本塁打はMLBトップで、松井は月間MVPの有力候補となっている。

 特に31日のホワイトソックス戦では20、21号の2本の本塁打を放ち、3打数2安打3打点、2四球と月を締めくくるに相応しい活躍を見せた。この試合、ヤンキースは球団記録タイの8本塁打などで、16-3で大勝している。

 ニューヨークの地元メディアも松井のこの活躍を大きく扱っている。ニューヨークポストは1面で、「ヤンクス、本塁打フェスティバルで楽勝」という見出しとともに紙面の3分の1ほどを割いて松井の本塁打打撃写真を掲載。さらにコラムニストのジョエル・シャーマンによる「ゴジラがホワイトソックスへの猛攻撃を先導」と松井の活躍を紹介した記事を載せていた。

 また、デイリーニューズも「松井、モンスター月をエンジョイ」という同様の記事を掲載し、さらに松井の本塁打シーンの写真に“灼熱の松井”という表現のキャプションをつけ、その絶好調ぶりを伝えている。

 ただちょっと残念だったのは、日本で伝えられたように前日、日米交流プログラムで来日した金沢からの野球少年たちにお願いされた本塁打を見事放った、という紹介がなかったこと。プログラムにはアメリカ側からも少年たちが参加していただけに、アメリカのメディアにも取り上げて欲しかったところだ。

 もう一点、松井が大きく扱われたのは事実なのだが、1日付の地元紙でこの試合一番のトピックとなっていたのは実は松井ではなく、アレックス・ロドリゲス内野手だったことにも注目しておきたい。

 Aロッドは本塁打通算500号まであと1本と迫っているためだ。シーズン本塁打数では35本でMLBトップながら、29日まで4試合本塁打がなかっただけに期待が大きかったようである。しかもチームは8本塁打もしたために、メディアもファンも大勝にもかかわらず、ちょっとがっかりしてしまったというわけだ。

 松井もそんな雰囲気を十分察していたらしい。試合後の記者会見で、メジャー通算100本塁打へあと1本と迫ったことを聞かれ、「Aロッドの500本より早く打ちたいですね」とジョークを飛ばし、周囲を笑わせていた。

 ぜひともこの好調を8月も維持してもらいたいものである。

August 2, 2007 10:46 AM