渡辺史敏の「from New York(フロム・ニューヨーク)」

2007年06月28日

Aロッドに期待、マリスの61本越え

 相変わらず勝率5割付近で行ったり来たりしている今シーズンのヤンキース。その中で1人気を吐き続けているのがアレックス・ロドリゲス内野手だ。

 そんなAロッドが更新するのではと期待されている記録がある。ヤンキースの大先輩ロジャー・マリスの持つア・リーグ・シーズン本塁打数、61だ。

 マリスが1961年に樹立したこの旧MLB記録は98年にマーク・マクガイア(70本)とサミー・ソーサ(66本)によって破られた。その後計6回上回る記録が出ている。もちろん現在の最高記録は2001年にバリー・ボンズが打った73本である。

 が、それらはいずれもナ・リーグのチームに所属した選手たちによるものなのだ。

 不世出の大スター、ベーブ・ルースが27年に出した60本という大記録をマリスが更新した時、マリスがさまざまなプレッシャーに苦しめられたことは今も語り継がれている。それだからこそ、何度も激しいバッシングにあってきたロドリゲスが更新してくれないかと思うのだ。

 ロドリゲスとマリスの本塁打量産ペースを比較してみよう。ロドリゲスは26日終了時点で28本の本塁打を打っている。これに対しマリスは6月22日に27号を打ち、その後28号が出たのは7月1日だった。ここまでロドリゲスの方が少しリードしているといえる。

 ただ月間ペースで見ると、マリスは4月にわずか1本しか本塁打を打っておらず、5月に11本、6月は15本を固め打ちしていた。7月は13本、8月が11本、9月が9本、10月は1本となっている。スロースタートだったがその後は調子を維持し続けたことがわかる。

 これに対してロドリゲスは4月に14本を打ち素晴らしいスタートを切った。しかし5月は5本、6月はここまで9本である。好調に見えるが5月に調子を落としたことがわかる。実際打率も5月は2割3分5厘だった。6月になって復調しているように見えるが、本塁打に限っていえば過去7試合で打ったのは1本だけ。数の上ではリードしているが、少し心配になってきたのは事実だ。

 過去ロドリゲスは02年にレンジャースで57本を記録している。なんとか調子を維持して記録更新、さらにチーム復調の大黒柱になって欲しいものだ。

 ちなみに73本を打った時のボンズは4、5月で28本を打ち、6月29日にはで39号を放っている。まさに驚異のハイペースだったのだ。ステロイド使用問題が依然くすぶるが、現時点では恐ろしくなるほどの記録であることには変わりがない。

June 28, 2007 01:28 PM