渡辺史敏の「from New York(フロム・ニューヨーク)」

2007年05月17日

今季もサブウェイ・シリーズに注目

 不振が続くヤンキースに対し、同じくニューヨークを本拠にするメッツは今シーズン開幕から好調で、現在ブレーブスとナ・リーグ東地区の首位争いを続けている。

 15日のカブス戦はカルロス・ザンブラノ投手に抑え込まれ1-10で敗れたものの、24勝14敗、勝率6割3分1厘という戦績はブレーブスと0・5ゲーム差、ナ・リーグ全体でも3位という堂々たるものだ。

 好調の要因としては、既に5勝をあげ防御率2・15のジョン・メインをはじめ、トム・グラビン、オリバー・ペレズと先発陣が安定していることが大きい。打撃陣もホセ・レイエス遊撃手やカルロス・ベルトラン外野手など打率3割以上の選手が4人いる。まさに攻守がかみ合っている状態だ。

 しかも現在右肩を痛め先発陣の一角を占めていたオーランド・ヘルナンデスが先月末に負傷者リスト入りし、戦列を離れているのである。それでも15日までのここ10試合を6勝4敗で乗り切っている。まさに先発陣の不調とケガ人続出でつまづきっぱなしのヤンキースとは正反対の状況なのだ。

 そんなメッツとヤンキースが18日から3連戦を行う。恒例のインターリーグ戦だが、両チームにとってはまさにシーズン前半のクライマックスになりそうである。

 メッツはカブスとの3連戦の後にヤンキースと対戦。1日休んだ後の22日からブレーブスとの直接対決3連戦に突入するのだ。

 対するヤンキースはもっと過酷だ。16日のダブルヘッダーを含むホワイトソックスとの3連戦後そのままメッツと対決。さらに休みなく宿敵レッドソックスと3連戦となるからである。しかもさらに1日休んだ後、ア・リーグ西地区首位のエンゼルスとの3連戦まで控えている。

 12試合も山場といえる試合が続くのだ。選手たちにはかなりのストレスとなりそうだが、この12試合をなんとしても乗り越えなければ、シーズンの行く先はかなり暗いものになってしまうだろう。逆にうまく勝ち越していければ、これまでの停滞ムードを一挙に払拭し、さらに“救世主”として期待されるロジャー・クレメンス投手の復帰も予定されているので、シーズン中盤へうまく乗り出していけるに違いない。

 両チームが負けられない状況で迎える今年最初のサブウェイ・シリーズ。かなりの緊張感が味わえそうである。

May 17, 2007 07:20 AM