2007年05月10日
クレメンス復帰で厳しい決断下された井川
不振にあえぐヤンキースに偉大なる助っ人が登場することになった。6日、史上最多のサイ・ヤング賞7回を誇るロジャー・クレメンス投手がヤンキースに復帰することが明らかにされたのだ。
発表はマリナーズ戦の7回裏の前、恒例の「セブンス・イニング・ストレッチ」が終わったときに、大スクリーンにオーナー席にいるクレメンスが映し出され、さらに「ロジャー・クレメンスが今ヤンキースの一員に」と表示されるドラマチックな演出がされた。
ニューヨーク地元メディアももちろんこの復帰をトップニュースで報じた。「カムバック? ロジャーがそれだ!」(ニューヨークポスト)、「クレメンスはヤンキースのSOSを聞いた」(デイリーニュース)といった見出しにヤンキースの低迷状態と救世主を渇望する気持ちが表れている。
まずはマイナー契約で調整した後、メジャー昇格となる見込みだが、メディアの多くは6月1日から行われるレッドソックスとの3連戦を予想している。本人もヤンキースのライバルであり、自身も新人当時から13年に渡り所属したレッドソックス戦に特別な意識があることを明かしていることから確率は高そうだ。
救世主登場と共に厳しい決断を下されてしまったのが井川慶投手。クレメンス復帰発表の翌日の7日、マイナー降格を通告されたのだ。フロリダ州タンパで再調整し、その後に傘下3Aか2Aのチームで登板、メジャー再昇格に備える。
この降格はマット・デサルボ投手の昇格に伴うもの。当初はダレル・ラズナー投手が降格すると見られていたが、前日6日のマリナーズ戦で好投したため、逆に4日のマリナーズ戦で8失点し、KOされていた井川が落とされることになってしまった。
現在ヤンキース不振の戦犯としてブライアン・キャッシュマンGMを責める報道が目立ち始めている。その失敗例として上げられているのが、カール・パバーノと井川の契約なのだ。
特に井川の場合交渉権獲得に2600万ドル、5年契約に2000万ドルをつぎ込んだだけに風当たりは強い。スポーツ専門チャンネルのESPNもこのことを全米向けニュースで放送していた。
現在の井川への失望感は高い。なんとしても早く本来の調子を取り戻して、再昇格を果たし、汚名を返上してもらいたいものだ。
May 10, 2007 09:59 AM
