渡辺史敏の「from New York(フロム・ニューヨーク)」

2007年03月15日

松坂ファンタジー・リーグは新人扱い

 これまで何度か紹介してきたが、アメリカでは今ファンタジー・スポーツが大人気となっている。ファンタジー・スポーツとは仲間内や出版社などが主催するリーグ内で、実在の選手たちによる自分だけの架空チームを作り、現実の成績によって得点を競うゲームだ。

 特に企業が参加料をとって運営するリーグでは多額の賞金が出るものも多く、最近では専門の情報サービスや専門誌も多数あるそれらは、一般の新聞やスポーツ誌と違い、あくまでこのゲームで勝つための視点で提供されているため、数字を基本にある意味通常よりシビアに選手を見ているのが特徴となっている。

 今回そんなファンタジー・スポーツ専門誌が話題の日本人ルーキー投手2人をどう評価しているかチェックしてみた。

 まずレッドソックスの松坂大輔投手についてだが、「スポーティング・ニューズ」のファンタジー・ベースボール特集号では、ア・リーグの投手ランキングで19位に位置づけされている。成績予想は14勝9敗、防御率3.92、投球回数は195で177三振。

 かなりいい予想内容にもかかわらず、19位とは? と思われるかもしれない。その理由は「ミスター・ジャイロボールは次の太ったヒキガエル(ヒデキ・イラブ)なのか、本物なのか? 見極めるために払いすぎないように」という解説の最後の部分が示している。

 かなり良い選手なのは間違いなさそうだが、ファンタジー・リーグで松坂をチームに入れるには、MLBでの実績がないためリスクが大きいということなのだ。ポテンシャルは認められているが、やはりルーキー、という扱いなのである。

 同じように「ファンタジー・スポーツ」誌も松坂を期待されるルーキーのトップにランキングしたものの、先発投手ランキングでは15位にしている。こちらの成績予想は12勝、145奪三振、防御率3.33だった。

 一方ヤンキースの井川慶投手はというとさらに厳しく、「スポーティング・ニューズ」はランク外で成績予想もなく、「彼がローテーション枠を確保すれば、確かに価値が出るだろう」という評価。「ファンタジー・スポーツ」も80位以下のランクながら「春の進展ぶりに要注目、もし彼が素早く順応できれば12勝、177奪三振、防御率3.88も期待できる」としている。注目はすべきだがすぐにゲームで使える選手とはいえない、ということのようだ。

 両投手ともファンタジー・ベースボールではまだまだ使いづらい、あくまでルーキー扱い、といったところではある。ただこのゲームでは選手の調子が良ければ、評価はすぐに上昇する。できれば2人とも開幕から大活躍して、実は最もゲームで使うべき選手だった、と言われるようになってもらいたいものだ。

March 15, 2007 01:56 PM