渡辺史敏の「from New York(フロム・ニューヨーク)」

2007年02月22日

NYの関心は…再燃Aロッドとジーターの不仲説

 キャンプが始まり、いよいよ開幕に向けてMLB各チームが本格的に動き始めた。ヤンキースのキャンプ地は伝統のフロリダ州タンパのレジェンズ・フィールド。日本での関心はやはり新加入の井川慶投手と松井秀喜外野手に集まっていることと思う。

 だが、ニューヨークのメディアの関心はというと、ここ数日、別のところに集まっている。それはアレックス・ロドリゲス三塁手とデレク・ジーター遊撃手の“仲”。この2人の不仲説が急に熱を帯び、連日の報道合戦となっている。

 もともとこの2人は仲が良かったのだが、2001年に当時レンジャーズにいたロドリゲスが、ジーターはヤンキース打線を背負う選手ではないという意味で、「第2の打者」と呼んだとする雑誌記事から亀裂が入ったと言われている。それからこの話題は長くくすぶっていたのだが、今回ロドリゲスがこの件について口を開いたため、一挙に燃え上がった。

 19日にロドリゲスは「本当のことを話す」と前置きした上で、「10年~12年ぐらい前、デレクと僕は親友だった。そして今も良い友達だ。ただ昔のように毎晩一緒に夕食に行くかと聞かれたら、それはない。しかし僕らは良い友達で、互いを尊敬し、ともに世界一を目指している」とし、2人の間柄を「クールな友情」と呼んだのである。

 これに対しジーターも翌日「アレックスが言ったように、我々はフィールド上でお互いをサポートし、お互いを支持している。重要なのはそのことだけ」と話し、さらに「関係は変わったけど、それがフィールドで影響することはないし、これからもない」と、やはり2人の仲が以前のようなものではないことを認めた。

 ただこの友情の変化によって、黄金の三遊間が今にも崩壊するのでは、というマスコミ陣の煽りに対し、共に冷静なのが印象的でもある。実際、ジーターの「我々が一緒にプレーするのは4年目になる」という言葉が象徴するように、01年に亀裂が入ったのならその後にチームメートになり、これまでもプレーしてきたということなのだ。実際当人たちにとっては既に「興味の失せた話題」(ジーター)なのかもしれない。2人とも大人であり、プロ選手としての自覚もあるということだろう。周囲にとってもプレーに支障が出なければ、多少友情が変化しても問題はないのも事実だ。

 それでもESPNのような全米メディアまでもが盛んに報道するのだから、やはりスーパースター・コンビならでは、ということだろうか。

 何にしろ、今シーズンもまたAロッドの話題からか、と思ったのではあるが。

February 22, 2007 12:00 PM