渡辺史敏の「from New York(フロム・ニューヨーク)」

2006年12月22日

ニューヨークの井川慶

 ポスティングシステムでヤンキースと契約交渉中の井川慶投手が20日、ニューヨークに到着。ヤンキースタジアムなどを訪問した。

 ヤンキースのジャンパーを着て報道陣の前に現れた井川の姿は、日本でも報道されたと思うが、通常FAで交渉中の選手がこのような姿で取材を受けることはあまりない。交渉がすでに大筋で合意していることはもちろんだが、ポスティングによって他のチームとの交渉権が井川側にないということもあり、実現したのであろう。

 この井川のニューヨーク訪問についてニューヨークの地元紙は21日付けで「ヤンキース、イガワと挨拶、それから詳細を交渉」(ニューヨーク・タイムズ)、「イガワ、スタジアムでの最初の時をエンジョイ」(ニューヨーク・ポスト)などと紹介している。

 中でも「イガワ、ビッグ・アップルをひとかじり」という長めの記事を掲載したのはデイリーニューズ。井川が20日夜、代理人のアーン・テレムとともにイタリアンレストランで食事を摂ったことを紹介。居合わせた女性客の「彼はとても若く見えた」というコメントなどを掲載している。

 さらに井川の「スタジアムには畏敬と信じられないような雰囲気がありました」という言葉に続き、テレム氏の「ミーティングはとてもうまく進んだ」と交渉が順調であることを強調するコメントも掲載。ランディ・レヴィン・ヤンキース社長が同席したことも明らかにしている。またスタジアム内ではジャンパーだけでなく、キャップもかぶり、その姿が「似合っていた」というブライアン・キャッシュマンGMの談話も載せていた。

 井川は21日に健康診断を受け、その後いよいよ交渉の最終段階に入ると見られている。23日には帰国する予定で、本人は「街を知るために歩き回って、クリスマスの雰囲気を楽しみたい」と語っていたとのこと。今のところ暖冬のニューヨークだが、新本拠地(になるはず)の最初の冬を十分に体感して欲しいものだ。そして帰国時に契約というクリスマスプレゼントを手にしていてくれれば、地元ファンも万々歳なのだが。

December 22, 2006 10:12 AM