渡辺史敏の「from New York(フロム・ニューヨーク)」

2006年12月07日

ウインターミーティング

 4日からフロリダ州オーランドでMLBウインターミーティングが開催されている。この会議には各球団のGMなど重役たちとリーグや選手会幹部に加え、有力代理人までが集まり、トレードやFA選手の契約に関する交渉を盛んに行うのが特徴だ。

 まさに来季戦力を固めるため丁々発止渡り合うMLB冬の合戦というべき存在なのである。松坂大輔投手や井川慶投手の契約交渉についてもこのなかで進展していくだろうと考えられている。もちろんメディアは各陣営の動向をいち早くつかみ報道しようとするし、そんなメディアが駆け引きの武器に使われることも多い。

 ヤンキースと交渉中の井川についてだが、6日付けのニューヨーク・タイムズは「障害はないと思う」という井川の代理人アーン・テレム氏のコメントを掲載。さらに同氏が「我々は数日内に再び話し合い、詳細を詰め始めるだろう。最終的に合意できると信じている」と語ったとしている。

 このコメントからは年俸金額などの細かな条件のすりあわせにはまだ至っておらず、さらにこの時点では交渉が継続的に続けられているわけではないらしい、ということがうかがえる。

 ではヤンキース首脳陣の意識が今どこに向いているかというと、このオフにアストロズからFAとなったアンディ・ペティット投手獲得のようだ。

 実際先のコメントが載ったニューヨーク・タイムズをはじめ、6日付け地元紙のMLBセクションはいずれもペティット獲得の動きをトップに持ってきていた。今年34歳のペティットはアストロズ移籍以前はヤンキースに在籍、4度のワールドシリーズ制覇に貢献した。現時点では現役続行か引退か明らかにしていないが、代理人の発言などによるともう1年プレーする意向を見せているとのこと。

 これに対しヤンキース側はゼネラル・パートナー、スティーブ・スウィンデル氏が「私はアンディ・ペティットのファン。彼がピンストライプに戻って来るのを見るのを心待ちにしている。ファンも一緒だと思うよ」(ニューヨーク・タイムズ)と話すなど猛烈なラブコールを送っている。

 ペティットが復帰すると先発陣の一角を占めるのは確実で、すると現在4、5番目と見られている井川の位置に変化が出るのは必至。当然契約交渉にも影響が及ぶだろう。

 そんなドミノ現象まで考えるとこのミーティングがどれほど重要かわかる。果たして最高の戦果を上げるチームと選手陣営はどこかになるだろうか。ミーティングは7日終了予定だ。

December 7, 2006 10:01 AM