渡辺史敏の「from New York(フロム・ニューヨーク)」

2006年11月10日

入札有力チーム&メディアは待ちの姿勢

 米東部時間8日午後5時に締め切られたポスティングシステムによる松坂大輔投手の大リーグ移籍に関する入札。最高入札額は日本時間9日午前に西武側に通知されたが、入札を受け入れるかどうかなどを西武がすぐに発表しなかったため、ここニューヨークのメディアは待ちの姿勢に入っている。

 ニューヨーク・ポストは8日付紙面で“バトル・オブ・ザ・ビッツ(入札の闘い)”という記事を掲載、ヤンキースとメッツが入札有力チームとなっている状況をもう1つのサブウェイ・シリーズに例えて紹介した。が、9日付では短信で「ヤンキースとメッツ、他数チームにとって昨日、待ちが始まった」と伝えるに留まっている。同記事が入札したと見られると、しているのはほかにレッドソックス、カブス、レンジャーズだった。

 これに対してデイリーニューズは9日付で「ヤンクス、マツザカに入札」という記事を掲載。ヤンキースが入札したのは確定、メッツは入札したと“信じられている”という表現を使っている。他入札有力チームに関してはポストと同じだった。

 この記事ではライオンズが4日以内に入札を受諾するか判断すること。受諾しなかった場合松坂は来年ライオンズでプレーすることになり、シーズン後FAになるだろうということまで紹介している。

 また気になる入札金額について「私は2000万ドルか、3000万ドルと聞いた」という有力エージェントのコメントも掲載。締め切り後の記事だけに信憑性(しんぴょうせい)はありそうだ。

 そんな中、ニューヨークのメディアで少しづつ動きが出てきたのが阪神から大リーグ入りを目指す井川慶投手に関する報道。

 デイリーニューズが7日付の記事で「メイド・イン・ジャパン」と題し、井川が松坂同様にポスティングで大リーグ入りすると見られていると紹介。さらに8日付ニューズデーは井川を松坂に次ぐ「セカンド・チョイス」になり、「ヤンキース、メッツにとってイガワは、マツザカがとれなかった場合の代替になりそうだ」とするとともに日米野球での様子などを伝える記事を掲載した。

 井川の場合阪神側の容認問題が残っているようだが、ひょっとしたら松坂に加え井川もニューヨークに、という期待を抱かせる展開になっている。

 いずれにせよ、まずは西武の発表をジリジリ待つしかない。

November 10, 2006 06:52 AM