渡辺史敏の「from New York(フロム・ニューヨーク)」

2006年10月19日

頑張れ、メッツ!

 17日(日本時間18日)に行われたナ・リーグ優勝決定シリーズ第5戦で、カージナルスに2-4で敗れ、リーグ優勝に王手をかけられてしまったメッツ。

 レギュラーシーズンを通して見せた強さはどこへいってしまったのか…。このシリーズでは初戦をものにしたあとは第4戦には勝ったものの、モタモタした展開ばかりが目についた。カージナルスには田口壮外野手がいるが、ニューヨークを拠点とする者としてはせめて本拠地でもうひと踏ん張りして欲しいものだ。18日の試合で決まる可能性もあるが、この記事を読まれるときにシリーズが終わっていないことを祈っている。

 さて、そんなメッツの窮地をニューヨークの地元紙も揃って伝えている。18日付でニューヨーク・ポストは「メッツが瞬きし、崖っぷちに」、「終了まで1つ」という見出しをつけた。瞬(まばた)きとはせっかく第4戦に勝ったのに、第5戦で黒星をつけてしまったということ。”終了まで”とはちょっと後ろ向きな印象を受ける。

 対してデイリーニューズは表裏両1面を割いているが、こちらで目についた見出しは「レッド・アラート(緊急事態警報)」というもの。メッツが窮地に立たされたことと、カージナルスの赤いチームカラーをかけたものであろう。なかなかうまい言い回しではなかろうか。ポストよりはまだ前向き?

 そしてニューズデーは「シェイ&プレイ(祈り)」という見出しで、もうホームアドバンテージと神頼みといった感じである。

 それぞれに特徴の出た見出しになっていておもしろいものである。メッツがピンチなのは同じなのだが。

 ニューヨークのメディアとファンはほんの2週間前まで、サブウエー・シリーズが実現すると信じていた。それだけに、これでメッツまで敗退となったら、まさしく地獄のどん底に落とされた気分になるに違いない。

 そんな中、17日付のニューヨーク・タイムズに興味深い記事がスポーツ面の1面で掲載された。「新進のスーパースターが、最も高く入札するチームを待つ」という日本の松坂大輔を紹介したもの。WBCで力投する松坂の写真と共にロッテのボビー・バレンタイン監督の「松坂は本物の実力を持っている。メジャートップ級の先発投手になれる」というコメントなどが書かれている。噂されるポスティングは11月に入ってからと言われているが、メッツのことも気になるが既に来年への準備も着実に始まっているのだ。

October 19, 2006 10:49 AM