2006年10月12日
ヤンキースの大騒動
7日、地区シリーズでタイガースにまさかの敗退を喫したヤンキース。落胆ムードが漂うなか、翌8日にいきなり大騒動が勃発した。
地元紙デイリーニューズが8日付け紙面において、ジョー・トーリ監督の解任が濃厚で、後任候補は元マリナーズ監督のルー・ピネラ氏が有力、と伝えたのだ。そして他メディアもワールドシリーズに進出できなかったことへの”戦犯捜し”のムードがあっただけに、一斉にこの解任説に飛びついたのである。
同日さらにジョージ・スタインブレナー・オーナーが「ひどく失望した。私にも、偉大なヤンキースファンにも到底、受け入れがたい結果であり、この悲しい失敗を繰り返さないために、すぐに手を打ちたい」という2年連続地区シリーズ敗退に激怒した内容のコメントを発表。これで騒ぎに拍車がかかった。チーム再編を匂わせる内容なだけに、これでトーリ監督解任は決まり、といったムードに一挙になってしまったのである。
が、今度はピネラ氏が「スタインブレナー・オーナーとは友人だが、監督の話などはしていない」と就任交渉を否定。報道は迷走状態に陥った。
この展開にこれは新監督探しは難航か、と思った矢先、10日にトーリ監督が会見を開き、来季も指揮を執ると発表したから驚いた。会見直前にオーナーから電話があり、続投を要請されたのだとか。
いったいこの3日間の騒ぎは何だったんだ、といった感じではある。ただヤンキースにとって6年もワールドシリーズ王座から離れ、しかも2年連続地区シリーズでの敗退はそれほどまでに一大事ということなのだ。11年連続プレーオフなど、気にしてもらえないのである。そして来季は絶対ここ2年と同じことを繰り返せないことも明らかだ。
ただ今回の騒動で1つ良かったと思えたこともある。それは松井秀喜外野手ら選手たちがトーレ監督支持を表明し続けたこだと。監督だけでなく自分たちの尻に火がついてることを自覚し、来季は一層結束したプレーを披露してくれることを期待したいい。ただその前に特に投手陣で大型補強が行われるのは必至だが。
とにもかくにもこの騒動が一段落したおかげで、ようやくニューヨークのファンたちは腰を落ち着けてメッツの戦いぶりに注目することができそうである。
PS. 11日、マンハッタンの高層アパートに小型機が衝突した。同機にはヤンキースのコリー・ライドルが搭乗しており、この事故での死亡が確認された。冥福を祈りたい。
October 12, 2006 11:11 AM
