渡辺史敏の「from New York(フロム・ニューヨーク)」

2006年09月07日

けが人続出で後がないレッドソックス

 ヤンキースの宿敵レッドソックスが、がけっぷちに立たされている。

 けが人が続出したことなどで、ラインアップがガタガタになった結果、8月は9勝21敗、5連敗1回、6連敗2回というていたらく。このため、ア・リーグ東地区では6日時点で首位ヤンキースに8ゲームも離され、ワイルドカード争いでもツインズから6ゲームも離され3位。このままではプレーオフ進出は絶望的な状況だ。

 1日には今季4勝2敗、35セーブ、防御率0・92という素晴らしい成績で、ア・リーグ新人王の有力候補の守護神ジョン・パペルボン投手が投球中に右肩を痛め、負傷降板するアクシデントに見舞われ、ファンをより落胆させた。

 5日発表されたところによると、MRI検査によって判明したパペルボンの症状は「右肩疲労による一時的な不全脱臼」。腱断裂などの重傷ではなかったものの、今季中に復帰できるかどうかは微妙だという。つくづくついてない、というしかない。

 それでも選手もファンもまだあきらめてはいない。4日のホワイトソックス戦で、主砲のマニー・ラミレス外野手が右ひざの負傷が、さらに右腕を痛めていたトロット・ニクソン外野手と左ひざを痛めていたジェーソン・バリテック捕手の3人が先発に復帰した。特にニクソンは7月30日以来、バリテックは7月31日以来の実戦復帰だった。

 こうした戦力回復のおかげか4、5日とホワイトソックスに連勝を果たしている。レッドソックスとしては何が何でも勝ち星を重ね、ゲーム差を縮めて15日からの今季最後の対ヤンキース3連戦に入りたいに違いない。

 だがヤンキースもここ10試合で6勝4敗とそこそこの成績を維持している。特にアレックス・ロドリゲス内野手は8月28日~9月3日の1週間に、打率3割7分5厘、5本塁打、11打点を挙げ、ア・リーグ・プレーヤー・オブ・ザ・ウィークに選ばれるなど、完全復活を遂げた。同時期にデレク・ジーター遊撃手も打率4割7分6厘をマークするなど好調だ。さらにいよいよ松井秀喜外野手も6日、マイナーで実戦に復帰する予定だ。このままいけばライバル対決の場にゴジラの勇姿が見られそうである。

 苦闘するレッドソックスだが、必死に這い上がってきても再び奈落へと突き落とされてしまうことになるかもしれない。

September 7, 2006 10:05 AM