2006年08月24日
メッツの快進撃が止まらない
ナ・リーグ東地区で首位を独走するメッツだが、先週フィリーズ相手に3連敗。その後持ち直したが、完敗状態だっただけに心配された。また20日には左腕のエース、トム・グラビン投手の利き腕が血行障害を起こしており、今季絶望の可能性があることが明らかになった。一挙に暗雲が立ちこめたような状況だったのである。プレーオフに向け、勢いがなくなったのではと皆が不安を感じたに違いない。
が、22日、そんな雰囲気は一気に吹き飛んだ。まずグラビンの症状は軽く、投薬で治癒が可能だという検査結果が発表された。1週間から10日間の休養で復帰できる見込みだ。
一つ事態が好転すると次々に良いことが起こっていくのが、勢いに乗っているチームのこわいところ。同日、さらにメッツはダイヤモンドバックスのショーン・グリーン外野手の獲得も発表した。左打ちのグリーンは通算314本塁打を記録し、今シーズンも打率2割8分3厘、11本塁打、51打点という成績。強打者が加わることで攻撃力がさらに高まることは確実だ。
そして行われたのがカージナルスを迎えて本拠シェイ・スタジアムでの一戦。5回裏までに1-7とリードを許したが、まずカルロス・デルガド一塁手が満塁本塁打で反撃ののろしをあげると、9回裏6-7、1死走者一塁の場面で3番のカルロス・ベルトラン中堅手が初球を右翼スタンドに運ぶ逆転サヨナラ本塁打を放ったのだ。
良いことずくめの1日は劇的なエンディングを迎えることとなったのである。ベルトランは「気持ちいいよ。あれほどの打撃を披露できたんだからね」と勝利を自らのバットでもぎ取ったことを喜び、ウィリー・ランドルフ監督も「今日起こったことはすべてハッピーなことだったし、チームにとっていいことだった」とこの日のことを振り返った。
もちろん地元メディアも「アメージン・デー(素晴らしい1日)」などと、この日がいかに特別だったか伝えている。
これで5連勝となったメッツと2位フィリーズとのゲーム差は13.5。勝率6割1分3厘はナ・リーグで唯一6割を超え、堂々のトップだ。当然ワールドシリーズの最有力候補なのだが、全米のファンにメッツがワールドシリーズに行けるかをアンケートすると「いける」と答えた人は半数以下だったとか。意外と”アメージング・メッツ”の実力を信じている人は少ないようだ。しかし、22日のような展開を見ていると、メッツのアメージングぶりは本物のような気がしてならないのである。
August 24, 2006 12:47 PM
