渡辺史敏の「from New York(フロム・ニューヨーク)」

2006年07月13日

球宴ナ逆転負けでメッツに余波?

 11日、MLBの真夏の祭典、オールスターゲームが開催された。試合は1点を争う好ゲームとなったが、9回表2死からレンジャーズのマイケル・ヤング遊撃手が逆転の2点タイムリー三塁打を放ち、ア・リーグが球宴9連勝を飾った。

 翌12日のニューヨーク地元紙は9回を無失点に抑えて球宴通算3セーブ目を記録したマリアノ・リベラ投手(ヤンキース)をはじめ、出場地元選手の様子を詳しく伝えている。

 そんな中おもしろかったのが、デイリーニューズとニューヨークポストが掲載した見出し。「アメリカン・リーグの逆襲でメッツのホーム・フィールドへの望みを台無しに」、「トレバーの失敗で、メッツのビッグ・ナイトが台無しに」というものだ。トレバーとはナ・リーグで9回に登板し、逆転を許したパドレスのトレバー・ホフマン投手のこと。そして“ホーム・フィールド”とは、ワールドシリーズの本拠地開催権のことだ。現在、本拠地開催権はオールスターゲームに勝ったリーグのチャンピオンが得るようになっていることを指している。ビッグ・ナイトもここでは同じ意味で使われている。

 両紙ともナ・リーグが負けたのでメッツが開催権を得られないことになった、と嘆いているのだ。

 つまりニューヨークのメディアはもうメッツがリーグ・チャンピオンになる、と意気込んでいるのである。今シーズンのメッツは快進撃を続けており、東地区では2位フィリーズに12ゲーム差をつけて独走中だ。53勝36敗、勝率5割9分6厘は、ナ・リーグでは唯一50勝以上、5割6分以上で折り返したチームではある。優位な立場にあるのは確かだ。
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 さらにニューヨークポストは「メッツがシリーズに勝つのに賭けろ」という記事を掲載している。それによると、現在ラスベガスでのワールドシリーズ優勝チームを当てる賭けのオッズでは、メッツが一番低い倍率(4倍)になっているのだとか。続く6倍で追っているのがレッドソックス、ホワイトソックス、ヤンキース、カージナルスとのこと。厳しく判定するオッズ設定者からもそれだけ高評価を受けているということだから、地元が強気になるのも分からないでもない。

 とはいえ、シーズンはまだ折り返したばかり。この先どんな展開が待っているかはまったく分からない。これほどの期待を受けているメッツには決して気を緩めることなく、13日からの後半戦に突入してもらいたいものである。

July 13, 2006 10:33 AM