2006年06月08日
松井、復帰したらポジション争い?
5日からレッドソックスとの首位攻防の4連戦に入っているヤンキースだが、その陣容は万全とはとてもいえないものになっている。
松井秀喜、ゲリー・シェフィールドと外野の主力が共に左手首のけがで抜け、さらに右手親指への死球でデレク・ジーター遊撃手が5日から欠場しているのだ。ジーターの具合は幸い深刻ではないが、少なくともあと数日は欠場する見込みだ。
そんな状況での宿敵と対決に、ファンやメディアの多くが不安視していたが、意外にも執筆時点でヤンキースは2連勝している。第1戦の5日はここまで7勝を挙げているジョシュ・ベケット投手を打ち崩し、2回までに8点を挙げて13対5で大勝。さらに6日の第2戦は台湾人右腕、王建民が7回1失点の好投を見せて2対1で接戦を制した。
この第2試合で一番の見せ場となったのが8回2死でボストン・レッドソックスの主砲マニー・ラミレス外野手の打席。ワンボールからラミレスが放った打球は左中間に飛び、あわや同点本塁打かと思われた。しかし、この打球を左翼手のメルキー・カブレラがフェンスの上にグラブを突き出してジャンピングキャッチしたのである。これでヤンキースはリードを守れて勝利したのだから、まさにスーパーセーブと呼ぶにふさわしいプレーだった。
地元紙もニューヨークポストが両1面で報じたほか、ニューヨークタイムズもスポーツ面のトップでキャッチ場面の写真を掲載するなど、このプレーを大々的に伝えている。
カブレラが今季メジャーに昇格したのは5月9日。シェフィールドの離脱に伴いトリプルAのコロンバスから呼ばれているものだった。その後安定したプレーを見せており、打撃は25試合で、打率2割8分6厘、12打点と好調だ。まさに“穴を埋める”活躍といったところだろうか。
ただ長期的にはチーム全体の得点力の問題などもあり、依然駒不足という印象はぬぐえない。そのためか、5日付のニューズデーはレッズの強打者ケン・グリフィー外野手の獲得に乗り出す可能性が高い、というコラムを掲載している。高額年俸の問題などもあり、実現するかどうかは分からないが、今後補強の動きはありそうだ。
一方、松井のリハビリも順調なようである。もし早期の復帰が実現すると松井はいきなり熾烈(しれつ)なポジション争いに巻き込まれる、ということになるかもしれない。松井ならそれを嬉々として受け入れるだろうが、ちょっと心配になったりもしている。
June 8, 2006 01:51 PM
